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高いハードル
ーバレンタインデーと義母のチョコ
2022年のバレンタインデー(2月14日)が過ぎて3日が経ち、ようやく食べる決心がついたチョコレートがある。義母からもらったグラマシーニューヨークのショコラブーケ「ショコラストロベリー」。あまりに造形が華やかで、これまで勿体なくて食べるに食べられなかった。ホワイトデーは、今回受けたインパクトにふさわしいものを義母に返さねばならない。ただ、そのハードルは見上げるほど高い。
関連リンク(連載「バレンタインデー」シリーズ):「強敵チョコーーバレンタインデーと『もなかかお』」「"チョコの宝石箱"ーバレンタインデーとリンドール」「きっかけに一役ーバレンタインデーと姉のチョコ」
心遣い
グラマシーニューヨークは、名古屋発祥の洋菓子ブランド。その特徴はスイーツに高さがあり、見た目のボリューム感が際立っているところだという。ショコラブーケは文字通り、チョコでできた花束で、実に華やか。食べずに飾っておきたくなる。
義母と一緒にチョコを買いに行った奥さんによると、東京都内にあるデパートの地下街で、コロナ禍にもかかわらず、行列ができている店があり、そこがグラマシーニューヨークだったという。ショコラブーケを一目見た義母さん。即座に奥さんを列に並ばせたそうだ。
鮮やかな色合いだったり、見た目がゴージャスだったり、そんなものをプレゼントするのが大好きな義母。どうやら一目惚れだったようだ。あるいは、インスタグラム(Instagram)に写真を更新しやすいよう配慮してくれたのかもしれない。いずれにせよ、心遣いが嬉しい。
ボリューム
そして、いざ食べるとき。勿体ないという迷いを振り切ったのは良いが、ボリュームがすごい。ハート型のチョコ、薄い板チョコ、レーズンチョコなどのトッピングもさることながら、コーンの中はチョコフレークがぎっちり詰まっている。正直なところ、あまりのチョコ尽くしに食べきるのがしんどい。奥さんと一緒になって、どうにか食べ切った。
当面、チョコは見たくない。ホワイトデーは義母に仕返しだ。(終わり)
(写真〈上から順に〉:『義母が一目惚れしたグラマシーニューヨークのショコラブーケ「ショコラストロベリー」=りす撮影、見た目のボリューム感が際立つグラマシーニューヨークのスイーツ=同)
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