価値あるドロー

ーコパ・アメリカ2019、ウルグアイ戦

ブラジルで開かれているサッカー南米選手権「コパ・アメリカ2019」ー。招待国として参加している日本代表は、スアレス、カバーニという世界的ツートップを擁するウルグアイ代表と戦い、互いに2点ずつ取り合って譲らなかった。本気で勝ちに来ている南米の強豪国代表相手にドロー。これは日本サッカーにとって実に価値がある。

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存在感アップ

先制しながら引き分けに持ち込まれたところは残念。ただ、それ以上に若手中心で臨んだ南米選手権でのこの結果が、世界のサッカー関係者で日本の位置づけを大いに押し上げてくれそうだ。

潜在力ある選手の"輸出国"として、ますます日本の評価が高まり、海外の名門サッカークラブからのオファーが増える可能性がある。そこで成長した選手は日本代表の選手層の底上げにつながる。

もちろん、この一戦だけで世界の評価が大きく変わるほど甘くないだろう。フロックと言われないためにも、次戦のエクアドル代表戦が重要になる。今回の勢いそのままに、強さを見せつける形で勝利を手にしてもらいたい。

口惜しい

それにしても、NHK、民放ともに南米選手権の放送権を得ていないことが口惜しい。ダイジェストだけでも痺れる試合内容だったことが分かる。サッカー評論家のセルジオ越後も彼なりに評価しているようだ：

力量差があるなかで試合内容も踏まえれば、よくウルグアイに引き分けたと思う。でも、選手たちも悔しいはずなのに、「引き分けて良かった」みたいな顔をしているように感じたよ。（談、サッカーダイジェストWEB）

（写真〈上から順に〉：2ゴールの三好康児〈写真中〉と岡崎慎司＝JFA、日本代表の奮戦に頭を抱えるスアレス＝RP Online）

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