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ハレルヤ、この先に幸あれ
ーかぼちゃとゆず湯
2020年12月21日は、二十四節気で言うところの冬至だった。1年のうち、最も昼間が短くなり、この日を境にどんどん昼間が長くなる。昔の人は、冬至を太陽の力が蘇る日と考え、「一陽来復」と表現したという。この言葉は今では「良くないことが続いた後に良いことが巡ってくる」という意味で解されることが多い。そして、冬至と言えば、かぼちゃとゆず湯だ。
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相互補完
日が照る時間が長くなる冬至以降の日々を見通せば、徐々に良くなる状況を予感させるかもしれない。ただ冬至を1日単位で考えると、この日を超えて悪い日は1年365日のうちにほかになく、"どん底の日"と言える。一陽来復という言葉はあまりに前向きで、足元への認識が幾らか疎かな気がする。
それを補っているのが、かぼちゃとゆず湯だ。冬至にかぼちゃを食べたり、ゆず湯に入ったりする習わしは、黄色が古来、魔除けの色とされるところに由来するという。黄色いかぼちゃを食べることで無病息災を祈る。黄色い柚子を入れた風呂に入り、邪気を祓うといった具合。見事な相互補完だ。
銭湯
この日、地元の銭湯でゆず湯を楽しめるというので、凍てつく寒さに負けず、奥さんと連れ立って出かけた。銭湯は人、人、人。密集、密接、密閉の「三密」を避けるよう求める東京都知事・小池百合子の呼びかけも虚しく、かなりの混み具合だ。それでも、邪気を祓うために突入するわが夫婦。
ハレルヤ、この先に幸あれ。
トップ写真:冬至に銭湯でゆず湯を楽しむりす=フリー素材を基にりす作成
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