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フラゲ小豆粥
ーピンときて前倒し小正月
きのう(1月14日)奥さんがわざわざ土鍋まで引っ張り出して小豆粥を作っていたので驚いた。察するに、たまたま小正月について調べていて、この日の習わしとして小豆粥を食べると知ってピンときたのだろう。早速、献立に取り込んだようだ。ただ、きのうは小正月には1日早い。言わば、小豆粥のフライングゲット(フラゲ)だが、せっかちな奥さんらしくて良い。
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初の試み
日本は小正月に邪気を払い、一年の健康を願って小豆粥を食べる習わしという。中国は冬至に小豆粥を食べる風習があるらしい。小正月に馴染みがなかったわれわれ夫婦にとっては、この日に小豆粥を食べるのは初の試みだ。
奥さんが土鍋を引っ張り出してきた大きな理由は、初めての挑戦で失敗できないと思ったからに違いない。個人的にそう踏んでいる。奥さんは「たまたま小豆があったから」と言っていて、表面上はそういうことにしている。
小豆粥の習わしを大事するなら、小正月を1日前倒しにせず、慣習に沿って1月15日に食べれば良い。ただ周囲に迷惑をかけない限り、自分の都合を優先するのが奥さん流。フラゲ上等である。
上品な味わい
土鍋で炊いた小豆粥は間違いなく美味かった。薄味の粥にほのかな甘みが漂って実に上品。味付け海苔をちぎって入れると、甘みと塩みが絶妙な塩梅になり、多めに炊いた小豆粥はあっという間になくなった。今年(2024年)はフラゲ小豆粥で、邪気払いなどの効用を十分に得られるかは分からないが、それもやむを得ないところか。
来年は習わしに沿って小豆粥を楽しみ、味わいと効用をともに享受したい。
(写真:『りすの独り言』トップ画像=フリー素材などを基にりす作成)
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