マガジンのカバー画像

りすのよまい言、大きな木のうろの中から

1,014
「だから、なんなの?」と言われてしまいそうな他愛もないことを綴っていきます。悪しからず。
運営しているクリエイター

2025年1月の記事一覧

ほろ苦ブックカフェ

ほろ苦ブックカフェ

ー狭すぎた初体験ブックカフェという言葉をよく聞くようになった。書店に併設している喫茶店をそう呼ぶらしい。ただ、これまで意識せずに利用した可能性はあっても、ブックカフェと事前に知って訪れたことはない。奧さんと買い物に行った先日、一息つくために寄った東京都豊島区にある大型書店内の喫茶店。これがブックカフェの初体験とも言える。そして、その感想は甘いどころか、ほろ苦い。

不満たらたら

初めてのブックカ

もっとみる
苦笑いの平四郎

苦笑いの平四郎

ー推し本、読まれず「何か面白い本ない?」ー。そう尋ねられると、必ずといって良いほど紹介する一冊がある。藤沢周平著『よろずや平四郎活人剣』がそれ。剣の腕前を生かし、長屋を拠点に、いろんな人たちの悩みを解決する元旗本・神奈平四郎の活躍を描いた時代小説だ。義理人情にあふれ、読み終えると元気が出る。先日、奧さんに相談されてこの本を薦めた。ところが、その後、奥さんが読んでいる姿は見かけない。平四郎も苦笑いし

もっとみる
ドリアと裏切り

ドリアと裏切り

ー夫婦の買い物秘伝書買い物に向かう際、買い物以外の目的を一つ用意しておきたい。そうすれば、欲しいものが見つからず、涙を飲んで買わずに引き上げたとしても、別の目的を果たしさえすれば、心を苛まれることはない。これぞ、買い物の心構え。奧さんと一緒に行った先日の買い物。その役割を担ってくれたのは、JR池袋駅(東京都豊島区)から徒歩数分の喫茶店「珈琲専門館 伯爵(池袋東口店)」である。

昭和レトロな空間

もっとみる
裏目的にカフェ巡り

裏目的にカフェ巡り

ー夫婦の買い物秘伝書買い物の心構え。そこまで焦って買う必要がないのに、きょうのうちに買っておかねばならないと、心に圧がかかっているときは、特に注意が必要だ。気が逸って貧乏くじを引かされる可能性がある。プレッシャーをいなし、買わずに帰る勇気、そして買わずに帰っても「良い一日だった」と胸を張れる心のゆとりが欠かせない。

"ダークサイド"

買って帰ってから、デザインや機能に満足できなかったり、価格に

もっとみる
夫婦の買い物秘伝書

夫婦の買い物秘伝書

ー圧をいなして衝突回避家電をはじめ、洋服など身の回りのいろんなものが買い換えの時期を迎えている。中には、急いで買う必要があるものも。というわけで、先日、奧さんと一緒にウィンドウショッピングに繰り出した。もっとも、実店舗では買わず、インターネットで購入する腹づもりだったため、めぼしいものが見つかりさえすれば良い程度にしか思っていない。一方、奧さん。手間暇かけて買い物に出張ってきているのだから、何か買

もっとみる
ケネディ暗殺、新局面

ケネディ暗殺、新局面

ートランプが解いた封印ジョン・F・ケネディ元米大統領暗殺事件の全貌がいよいよ明らかになるー。トランプ米大統領がこの事件に関する記録を全面公開する大統領令に署名した。1963年に発生したこの事件は、リー・ハーベイ・オズワルドの単独犯と米政府は断定するも、オズワルドは逮捕後に射殺されており、中央情報局(CIA)や旧ソ連、キューバなどの関与説は今なお根強い。通信社大手によると、記録は2022年12月時点

もっとみる
凸して寄り添う

凸して寄り添う

ー結果オーライ、お礼ラーメンきのう(1月24日)父親の左目の手術が無事に終了。足が弱っている父に、母親だけでなく奧さんも付き添ってくれたらしい。それを後になって知る。父も母もとても心強かったとメールで知らせてくれた。当初、仕事を抜け出してクルマで送迎しようと思っていたが、「今回は必要ない。遠くないので病院まで歩きたい。足のトレーニングにもなる」と、頑なに申し出を受けなかった両親。こうした事情は奧さ

もっとみる
もっとイチロー

もっとイチロー

ー「米国第一」とスキャンダルの陰で米大統領に就任したトランプ。女性トラブルの渦中にある中居正広。ともにさまざまなメディアで、連日大きく取り上げられているコンテンツ、その中心人物だ。「米国第一」を掲げて進める施策は、これからの日本経済に影響をもたらし、ひときわ注目されるのはよく分かる。一方、人気・知名度抜群のタレントによる性加害問題が耳目を引くのも仕方ない。ただ、たとえそうであっても、主要メディアは

もっとみる
"労いスイーツ"

"労いスイーツ"

ー箱いっぱいのサプライズ夕飯のデザートにシュークリームを食べようということになり、3種類のシュークリームを2個ずつ計6個買って奧さんに驚かれた。奧さんは1人1個ずつ計2個だと思っていたらしい。ちょっとしたサプライズになって嬉しい。義母の通院付き添いと介護に追われてゆとりがなくなっていたので、息抜きに外食に行く予定だったが、やむごとなき事情で先送りになり、その代わりの"労いスイーツ"のつもりだった。

もっとみる
「分断の時代」幕開け

「分断の時代」幕開け

ー米国優先主義の波紋1月20日(日本時間21日2時)は米国の大統領就任式。「米国第一」を掲げるドナルド・トランプが正式に大統領に返り咲く。トランプは、これまで米国経済建て直しを最優先にした政策を進めるスタンスを繰り返し強調しており、今後、自国の主張を前に国際協調がないがしろにされる「分断の時代」を迎える。トランプは大統領の正式就任にあたり、議会を経ずに独自の権限で命令を行使できる大統領令を使い、1

もっとみる
最速のスギ花粉便り

最速のスギ花粉便り

ー待ち望む春なのに日本テレビが1月17日、ニュースサイトを通じて発表したところによると、早くも東京都内でスギ花粉の飛散が始まったそうだ。同8日に飛散が確認されたらしい。これは調査開始の1985年以来、最速とのことだ。わが家で花粉症が特に酷いのは奧さんと母親。奧さんは花粉が舞う季節になると、定期的にかかりつけ医を訪れて注射を打ち、どうにか症状を抑えめいる。早速、この話を伝えると、とうとうこの時期が来

もっとみる
春の七草と忘れ物

春の七草と忘れ物

ー時の波間で 先日、最寄りのスーパーマーケットに寄ると、早くも節分の日(2月3日)やバレンタインデー(2月14日)にちなんだ品々が並んでいる。そう言えば、コンビニエンスストアの軒先にも恵方巻きと書いたのぼり旗がはためいていたっけ。ほんのこの前まで、おせち料理やら初詣やらとバタバタしていたのに、もうそんな時期か。押し寄せる時の波、そのあまりの早さに戦々恐々だ。そこでようやく思い出す。人日の節句(1月

もっとみる
母の満腹劇場

母の満腹劇場

ー別腹はアンコールそれほど食べる印象がない母親。齢を重ねるにつれて食が細くなっては困ると心配していたが、どうも杞憂だったかもしれない。先日、両親、奥さんと一緒に訪れたコメダ珈琲店で、デニッシュパンの上にソフトクリームを載せた「ミニシロノワール」とコーヒーをペロリ。これだけなら驚かないが、実はこの店に行く前にすでに、にぎり12貫とお椀を行きつけの寿司屋で平らげている。そのとき、揃って「お腹いっぱいに

もっとみる
寿司屋探訪、再び

寿司屋探訪、再び

ー心変わりは突然に自宅から徒歩20分程度の距離にあるお気に入りの寿司屋。わが家の行きつけ店だ。先日、父親の病院付き添いの帰り道、母親と奧さんも連れて訪れ、4人で今年(2025年)の寿司初め。揃って完食し、25年も良い一年になる予感がした。ただ、それから数日後のこと。奧さんがやにわに切り出した。「以前通っていた寿司屋の方が美味しい気がする」と衝撃的な言葉。夫婦でいろんな店を訪れて吟味し、ようやく辿り

もっとみる