恋愛をがんばりたい話。#4.5

「自分が好きなら伝えるよ。好きなんだもん」
 先輩の言葉が胸にとす、と刺さったまま、もう1ヶ月が過ぎようとしている。
 恋愛をがんばりたい気持ちは山々なのだが(本当かよ)、業務が変わったばかりの私は、日に日に心の余裕がなくなっている。誰か助けてほしい。

 私の勤め先は割とホワイトな企業である。
 サービス残業はないし、休みは取りやすく、福利厚生もしっかりしている。
 でも、そのホワイトさに私は苦しめられている。贅沢な悩みなのはわかっている。

 サービス残業がないということは、時間外に仕事をするときはきちんと時間外管理簿に記入をしなければならず、会社的には当たり前に残業に好意的ではない。
 そのため、時間外をするならフレックスタイムとして、同月内で遅出をしたり早退したりして、残業時間がゼロになるよう調整するのが暗黙の了解である。

 通常の勤務時間内に仕事が終わらないから時間外をしているのに、結局後日、早退したりしなければならず、総体的な勤務時間は変わらない。
 要領の悪い私は、これにめちゃめちゃ苦しめられている。
 そうなると、勤務日数フルで出勤したいが、前述したとおり、うちの会社は休みが取りやすい。
 取りやすいというか、取らないと怒られるのである。
 土日祝日はもとから休日であるため、それで十分なのだが(本心では働きたくないので休めるものなら休みたいけど、仕事が終わらない)、月に1日は休暇を取るよう推奨されているし、その他に夏季休暇や特別休日などもあったりして、毎月の休暇予定を考えるのが苦痛だ。

 別に残業代なくていいから、仕事をさせてほしい。
 溜まっていく仕事と、時間外を相殺させなれけばならないプレッシャーと、休みを取らないといけないプレッシャーで押しつぶされそうだ。
 世の中には、死ぬほど仕事をさせられて苦しんでいる人がたくさんいるのに、なんで私はこんなことで泣きたくならないといけないのか。
 むしろ、こんなこともうまく調整できなくて泣きたくなっている私が駄目なのか! そっか!
 年上の後輩である〇〇さんにも要領悪いって言われるし、反論できないし、泣きたい! 情けない!
 根性なしで甘ったれで、ごめんなさい。愚痴でした。

 まあそんな感じで、最近あんまり元気じゃない私だったが、今週末はマッチョな後輩がドライブに誘ってくれた。
 ふたりきりではないけど、最近はめちゃめちゃ良い天気が続いているのでドライブは気持ちいいと思うし、美味しいご飯を食べてきたいと思う。

 結局は後輩に誘ってもらってばっかりで、自分からは全然がんばれていない恋愛だけど、夏が終わる前に花火には誘いたいと思っている。

 え、夏はもう終わるって? 

 大丈夫。ここは南の島なので、11月までスーパークールビズなのだ。クールビスの期間は夏って認識であってるでしょ?

 花火はこの前買ってきた。ホームセンターで1000円くらいするでかいやつ。張り切りすぎたなってちょっと後悔した。
 あれはふたりでするサイズじゃないので、他の人も一緒に誘うかなっていうか、もとからふたりきりの花火に誘う勇気がなかった潜在意識からあんなでかいやつ買ってきちゃったのかなって思ったりする。

 次は、花火をした話を書けたらいいな。

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