【No.6】 シャルパンティエ(コニャック)30年 ケイデンヘッド 53.8%
今回ははたまた指向を変えて、コニャックのテイスティングノートです。
コニャックはじめブランデーの経験値や知識に乏しい点はご容赦ください。(他の酒の知識なら自信があるのかと問われると辛いところですが)
シャルパンティエ(コニャック)30年
ケイデンヘッド 53.8%
【スペックおよび概要】
日時(Date):2019/12/9 10:55
場所(Place):自宅
銘柄(Brand):シャルパンティエ(コニャック)30年
ボトル種別:ボトラーズ
蒸留/瓶詰/熟成年(Distilled/Bottled/Age):1989?/2019/30年
樽種別(CaskType):
度数(Strength):53.8%
種別/国(Category):シャルパンティエ・コニャック/フランス
所有会社(Owner Company):ケイデンヘッド(取り扱いはウイスク・イー)
ボトル残量:90%以上(開栓直後)
【プロフィール(Profile)】
色調(Color):Clear(0)~Dark(10) 7
甘味(Sweetness):Dry(0)~Sweet(10) 6
ピート(Peat):None(0)~Heavily(10) 0
ボディ(Body):Light(0)~Heavy(10) 7
バランス(Balance):Bad(0)~Good(10) 7
【香り(Aroma)】
ナツメグ・杏仁・モカコーヒー・リンゴ・バナナ・黄桃・ブラウンシュガー・キャラメル・ほのかにグラッシー
【味わい(Flavor)】
白ブドウ・ピーチティー・フーセンガム・バニラ・白桃・オーキー・ドライパイナップル
【余韻(Finish)】
完熟ブドウ・巨峰の皮・ウッディ・紅茶の渋み・甘いシガー・余韻はとても長い
【総合評価(Total)】
珍しいハイプルーフコニャック。開けたての時点で美味しいものの平坦なコニャックの印象。
だが、トロピカルフレーバーを遠くに感じる。開いてくれることに期待。
77/100
ケイデンヘッド(CADENHEAD'S)は、1842年アバディーンに創業したスコットランド最古のインディペンデント・ボトラーであり、ノンチルフィルター・ノンカラーリングに拘り、自然な状態でボトリングすることをポリシーとし、170年の歴史が積み上げた蒸溜所とのコネクションと磨かれた目利きによる品質の高さは他の追随を許しません。(公式サイトより抜粋)
その長い歴史からウイスキーラバーにとっては馴染みは深く、圧倒的な品揃えと、幅広い価格帯から、いわゆる「ボトラーズデビュー」がケイデンヘッドからという方も少なくないのではないでしょうか。
そんな中、ウイスキーボトラーズとして有名なケイデンヘッドより、珍しいコニャックのリリースです。
ウイスキーの他にはラムは時々出しておりましたが、コニャックは久しぶりのようで、以前は円筒形のボトルだった模様。こちらの角瓶は日本市場限定のリリースとなります。
フォロワーの方の情報やネットで少し調べると1984・1985のトール(円筒型)ボトルのシリーズがあり、いずれも高評価でした。
今回のボトルも裏面の表記とおりならば1989ということになるのでしょうか。
正直、開けたての印象は美味しいけれど、そこまでの驚きはないコニャック。
しかし、「こんなものだろうか」と思いきや、飲み切る最後の一口や、人肌程度まで温めるとふわりじわりとパッションフルーツやマンゴーのいわゆるトロピカルなキャラクターの片鱗を感じます。個人的に一番、拾いやすかったのが多めの加水時で、苦みが伸びたかと思いきや南国果実のキャラクターがズズイと顔を覗かせ、消えていきます。
またハイプルーフなので後日、湯煎・お湯割り・ハイボールなど他の飲み方も試したいところ。
ブランデーの経年変化については経験をしたことがないので、何とも申し上げることができないのですが、「お前、ひょっとして、まだ変身を残しているのか?」を期待させてくれる何かを感じます。
半分くらいまで減った時点でもう一度、あらためてテイスティングしたくなるような可能性を感じるコニャックです。