【No.12】インチマリン 2009 9年 シングルカスク57.2% オフィシャル
むむむっ、と驚くインチマリンのご紹介です。
インチマリン 2009 9年シングルカスク 57.2%
オフィシャル
【スペックおよび概要】
日時(Date):2020/4/4 15:58
場所(Place):自宅
銘柄(Brand):インチマリン
ボトル種別:オフィシャルボトル
蒸留/瓶詰/熟成年(Distilled/Bottled/Age):OCT/2009 SEP/2019 9年
樽種別(CaskType):表記なし
度数(Strength):57.2%
種別/国(Category):スコットランド/ハイランド
所有会社(Owner Company):都光 輸入
ボトル残量:85%
【プロフィール(Profile)】
色調(Color):Clear(0)~Dark(10) 6
甘味(Sweetness):Dry(0)~Sweet(10) 6
ピート(Peat):None(0)~Heavily(10) 0
ボディ(Body):Light(0)~Heavy(10) 6
バランス(Balance):Bad(0)~Good(10) 7
【香り(Aroma)】
ミント・ハチミツ・シトラス・リンゴの皮・バニラ香・ブラウンシュガー・ラフランスの皮・若いバナナ・アーモンド・ブドウ
【味わい(Flavor)】
シトラス・オレンジ・若いアプリコット・グレープフルーツ
しっかりとした甘味が徐々に柑橘系のビターへと移行していく。
【余韻(Finish)】
バナナ・リンゴ・ジンジャー・白コショウ・柿・みかんのすじ・メロン・ほのかに桃やパッションフルーツのいわゆるトロピカルな余韻が漂う。
【総合評価(Total)】
・9年という熟成期間からは考えられない満足感。南国という言葉に触れる前に、先入観なく飲んで欲しい、美味しいインチマリン。
85/100
ウイスキーの世界では○○難民や○○詐欺、○○警察という名目で、特定のテイストについて意見が激しく交わされることが間々あります。
その中でも「トロピカル」という単語に多くの人々は一喜一憂し、私自身も頻繁に振り回されております。
翻ってこちらのインチマリンですが、桃やパッションフルーツのトロピカルは余韻に少々あります。あくまでも飲み下した後にほのかに舌の根から漂う程度の淡いトロピカルです。
飲み終えた後くらいに「おっ、おるやん」くらいのおまけというか、めっけものくらいの感じです。
が、個人的にはトロピカルなキャラクター以前に、アロマやフレーバーが熟成10年以下のウイスキーとしては非常に整っている、完成度の高さを評価したいです。
バーボン樽由来と思われるバニラ香に、若さや粗さを感じさせないしっかりとした甘味に、フルーツフレーバー、柑橘系を思わせるビターな余韻、とトロピカルの前に「普通に美味い」という点が非常に好印象。これが8000円台というのはかなりお買い得だと思います。
こちらスコッチモルト販売さんの吉村氏が樽のチョイスに関わったとのことで、表面はオフィシャルのラベルですが、裏面は色々と好きにしてよかったとのことで、蒸留所の絵と吉村氏のサインが入っております。
噂ではもう一本、インチマリンのリリースを予定しているとかしていないとか。
公式テイスティングコメントはボトルの箱にも書いてあります。
フレッシュなシトラス・オレンジピール・大麦糖の甘さ・オークバニラと溶かした黒砂糖・マイルドなオークスパイスの余韻(和訳自信なし)
正直、このテイスティングノートはかなり質素というべきか、控え目というべきか、飲めばもっと見所の多いインチマリンだと思います。
9年という熟成年数の短さ・ロッホローモンド(インチマリン)というメジャーとは言い難い蒸留所のリリースではありますが、スペックに対しての完成度はかなり高いです。是非、お試しください。
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