購入価値観

物理的に売る前提でものを買うときの購入価値観が変わってきている。例えば、電子の商品の価格が半額になった場合、一見半額のものを買った方が良いように思える。しかし、電子の場合は得ることができない。一方、物理的に存在する商品の価格が定価であっても、売るときに定価に近い価格で売ることができれば物理的に購入するだろう。

要は、電子と物理を比較したときに、「電子の商品の価格」と「物理の商品の購入価格 - 物理の商品の売却価格」で見ているのだ。

たとえ電子で半額でも、物理的に購入してすぐに打った後の価格の差異が少なければそちらを購入するといった行動になる。

僕はKindleに関して言うと電子で購入している。上記の例で言うと物理版を購入した後にすぐに得る方が金銭面的にメリットがある。しかしKindleに関しては電子にしている。理由は全面的なメリットよりも効率性が良いからである。

本は電子化すると何千冊も持ち運びができるし読みやすい。また、電子情報が吸収性も良い。紙の本が良いと言う方もいるが勉強効率から言って圧倒的に電車のほうがいい。これはまた別の機会に解説する。

一方で、ゲームに関しては上記の方法で購入している。要はメルカリで購入してメルカリで売却をすると言うことだ。ゲームはパッケージも薄いし送料もあまりかからない。そしてゲームの価値が下がりにくいと言うこともあり手数料送料入れても購入価格と売却価格の差が500円未満なことが多い。実質ゲームはほぼタダでできるようになったと言っても過言ではない。

この場合ゲームをダウンロード版で買うメリットがあまりないのだ。ゲーム会社はこの辺をゲームを購入してもらうようにマーケティングしないといけない。ダウンロードゲームが半額になっても購入価格と売却額の差と勝負しているので話にならない。正直なところ単品での勝負はもう目に見えている。

従ってゲーム会社が取らないといけない方向性はやはりSaaSモデルであろう。要は月額課金である。もちろんパッケージの販売も必要なのだがパッケージングが終わった後にダウンロード販売じゃなくて月額課金のモデルにしないと戦っていけないんではないかと思っている。確かにダウンロード販売がとても良いモデルなのではあるが、それだけでは中古売買には勝てない。

ダウンロード+優良ゲームの月額課金をよりフォーカスするべきであると考えている。これは映画業界と似ているかもしれない。映画協会は映画を映画館で上映したあとにDVD化をしているが、しばらくした後にテレビで上映したり、Netflixなどの動画配信会社で見れるようにしている。この辺を任天堂やソニーはもっと強化した方が良い。

現時点でも月額課金はあるのだがずっと入っていようと言うふうにはあまりならない。おそらくハードウェアの普及問題などがあるのだと思っている。正直なところこの辺もあまり悠長なことも言ってられないかもしれない。

スマホは全世界の何十億人に対してディスプレイを提供していることになっている。つまりはコントローラさえあればスイッチになるのだ。確かにタッチ画面によるスマホのコントローラーはなかなかできているが、スイッチ等のコントローラーと比べたらいまひとつである。

アップルが本気でこの領域に食い込んでこようと思ったらスマホに接続することができるコントローラーを売ってしまえば良いのだ。そうすることで何十億の人が対象になってしまう。もちろん物理的なコントローラーもなく、タッチパネルでの操作も可能にしとけば良いだけの話だ。

話は若干ずれてしまったが、人の消費行動をわかっているのでダウンロード版だけではなくて月額課金型のモデルを強化していくことが良いではないかと思った。消費者側から見ればダウンロード版が半額になってもあまりうれしくはないと言うことである。いっそのこと全てダウンロード版コンテンツにしてしまえばいいのだ。


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