来年アニメ化!「千歳くんはラムネ瓶のなか」がクソつまらない件
殿堂入りラノベでラノベ読者に大人気の作品であるこの作品の一巻をレビューしていく。
一巻の内容を最初に語っておくと、頭脳明晰、運動神経抜群で校内一の陽キャラである主人公千歳くんが、不登校生徒を社会復帰させるべく奔走するという内容。
まず結論、
クソつまらない。
どこがつまらないかをネタバレ要素ありで語っていく。
1.情景描写の質の悪さ
まず一つ目に挙げたいのが、異物感満載の情景描写だ。小説というのはアニメとは違い視覚情報がないため、情景描写は必ず必要とされる。しかし、この作品ではその描写がくどい。いちいち格好つけた言い回しで長ったらしく情景を表しているため、初見で見ると非常に読みづらくなっている。どの人気作家を真似しているのかわからないが、作者が気持ちよくなりたいだけのような文書で、見てるこっちが恥ずかしくなる。
2.ストーリーがチープ
冒頭で説明したが、千歳くんが不登校児山﨑を学校に来させるというのが一巻の大筋である。ではどのように?と思うかもしれないが、それは至ってシンプル。某マガジン漫画のように窓を壊して、学校に行かない言い訳をする不登校児山﨑を論破するというもの。論破された山﨑は千歳くんの社会復帰プログラムにより不登校前よりも凛々しく逞しい姿へと成長。不登校の原因となったいじめグループへリベンジを果たそうとするのだ。しかし、返り討ちにあって涙目敗走。と思われたがそこに千歳くんが某ジャンプ漫画のようなセリフで登場。イジメグループを撃退。めでたしめでたし。
というストーリー。とてもチープ。
それに加えて社会復帰プログラムというのが
政宗くんのリベンジの筋トレ+弱キャラ友崎くんの陽キャラ講座
のようなもの。もう見飽きてるのだ。更に山﨑のオシャレ化に際して描かれる、ファッションブランドの羅列も見てて凄く恥ずかしくなる。靴がこのブランド、服があのブランド、みたいな。作者が頑張って調べたんだな、というラインナップである。
・作中に出てくる陽キャラが「陰キャが頑張って考えた陽キャラ」のようにみえる
この作品では千歳くんの取り巻きが登場する。もちろんその取り巻きはみんな陽キャラ。しかし、キャラの言動が違和感満載。陽キャラ特有のいじり合いが寒い。現実の陽キャラはもっと面白いが、この作品のキャラは薄っぺらいつまらない。
・完璧人間を気取っている千歳くん、意外にもスペックが低い
心技体、に加えて顔もいい千歳くん。のはずだったが、女子バスケ部に1on1で敗北するほどの運動音痴、球技大会のサッカーでは足手纏いの山﨑が同じチームだったとはいえ全然無双できず。精神的にも未熟な部分が多く、主人公最強系ラノベだと思って見ると痛い目に遭う。
・ギャグがさむい、くどい
これに関しては好みの問題かもしれないため内容は割愛、したいところだが好みの問題以前に私は自信を持ってこの作品のギャグ描写がつまらないと言い切れる。下ネタも多数でてくるが、引き出しが少ないように感じる。こればかりは読んでみないとわからないが。
・挿絵の無駄
もっとここぞ、という場面で挿絵を使って欲しい。これも好みの問題か…
・福井県推し、しつこい
作者の地元なのか?特に語ることもない。しつこい。異物。
批判は以上だ。他にも陽キャラグループの男メンバーのキャラが薄い、だとか、陽キャラを描くにあたって読者に批判されないように予防線張りまくってて恥ずかしい、等の批判はあるがここまでにしておく。
アニメ化をするということで一巻を読んでみたが、正直言ってガッカリだ。ただ日本のアニメ制作を舐めてはならない。アニオリ描写で大化けする可能性はある。というのも、この作品にはヒロインが多数出てくるが、どのキャラも美女設定。キャラの作画や声優でゴリ押せば神アニメになりうるだろう。巨乳キャラやスポーツ女子、お淑やかな女子などウィットに富んでいるため、私はアニメ化で化ける可能性を多分に感じている。イジメのシリアスをいかに表現するか、見てて恥ずかしくなる要素をいかに省くか、どれだけキャラ売りができるのか。その3点に注目をして、アニメ化を楽しみに待つことにする。ちなみに2巻は絶対に買わない。