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【観光二次交通への活用に熱視線】旅行に訪れた親子3世代のお母様が出雲大社周辺をModel Sで軽快走行

観光への客足が戻ってきていますね!まちなかを歩いていると、海外からの観光客も本当によく見かけるようになりました。

受け入れ側も、海外のお客様向けの複数言語の看板・案内の準備やオーバーツーリズム対策、さまざまなお客様に楽しんでもらえるようなツアー開発などが急ピッチで進められているように感じます。

その一つに、最近よく自治体や民間双方からWHILLにも相談として寄せられるのが、「徒歩」をカバーする二次交通の確保。高齢化、多様化が加速する中、見どころが点在する観光地において、誰もが近距離移動できる環境整備のニーズが顕在化しつつあります。

今回は、国内外、そして老若男女から愛される、日本を代表する観光地の一つである「出雲大社」にお邪魔し、WHILLを借りて、約2km圏内の観光名所を巡ってみた様子をお届けします。

※出雲大社境内には入れません。

11月は特に、国内外から多くの方で出雲大社が賑わう季節。最高の散策シーズンです。

出雲市「坂もあり、出雲大社から各名所が遠いのが課題」

出雲大社は毎年600万人前後が訪れる国内屈指の観光地。10~11月は神在月として特に多くの観光客で賑わう時期で、11月某日、この日もあちこちで活気を見せていました!

朝10時ごろの様子。お昼を過ぎる頃にはもっとたくさんの方がいらっしゃいました。

出雲大社はもちろんですが、各所には景勝地や博物館、美術館など他の魅力ある見どころも点在。こういった場所にも立ち寄ってほしいと、公式HPなどで情報発信されています。

しかし、出雲大社を中心に四方に訪れたい場所が散らばっているのも事実。そして道中には高低差があるところも…。

筆者も実際に歩いてみましたが、まず出雲大社駅前から勢溜に続く神門通りだけで10分弱。さらに、以下地図でいう「⑧新門通り広場入口」からは長めの勾配が続き、体力的にきつい方もいらっしゃるだろうなと実感しました。

ピンポイントで紹介しましたが、方々に広がる各所に続く道もアップダウンが激しく、特に、長距離となると歩行がつらいシニア世代などにはなかなか回りきるのは難しく、足が遠のいてしまう傾向にあるのも納得せざるを得ません…。

赤く囲った場所はどれも出雲大社周辺の必見スポット。特にご高齢の方には人気のある場所です。

こうした課題をなんとか解決したいと模索していたところ辿り着いた一つの策が、WHILLを含む免許不要の近距離モビリティを活用した二次交通の確保。今回の貸出の取り組みに至った背景です。

出雲市さんはもちろん、調整してくださったバイタルリードさん、機体提供など現地協力で欠かせない島根マツダさんなど、官民協力のもと実現しています。

※神在月で、来場者が年間通して最も多いこの時期限定の実施です。

「CMで見て乗ってみたかった」親子3世代で訪れていたお母様

1組目のお客様は3世代で訪れたご家族。もともとWHILLをTVCMでご覧になって、車を卒業したら購入しようとぼんやり思っていて、備えとしてこの日どうしても乗ってみたかったのだそうです。

※歩道を走れるスクーターWHILL Model SのTVCMは2023年9月に全国で放映していました👇

1組目のお母様について

  • 広島県にお住まい

  • 車を現役で運転中

  • 車がないと生活しづらい住環境

  • WHILLをTVCMでみてから気になっていた

  • 自動車ディーラーで買えることも安心そう

  • 娘さんとお孫さんは東京にお住まい

  • ご家族で島根に旅行中

  • よく一緒にお出かけや旅行に出かける

貸出に至るまで、しっかり説明&安全確認

貸出時は、お手製マニュアルをもとに操作説明します。
いくら簡単に操作ができるとはいえ、初めての運転、しかも人の往来も多いので、念には念を入れて練習と安全周知を図ります。

どこに駐車できるのかも各スポットごとに案内します。

マップには、駐車できる場所もしっかり記載。

人とモビリティが共生しやすいまちづくりや、モビリティも移動しやすい環境づくりは、行政が旗振り役となって調整してもらえると、私たち民間も動きやすいし、あらゆるステークホルダーの足並みも揃いやすくなり、一気に浸透が進むような気がします。(あくまで個人的な見解)

地道な準備と関係者への落とし込みが大切ですね。

説明を受けるお母様とお孫さん。それを見守る娘さん。この画だけで仲の良さが感じられます。

実際に操作方法を聞き、貸出ステーションで練習します。お母様は普段から車を運転していらっしゃるので、ハンドル操作には馴染みがあります。

「手を離せば必ず止まる」「止めようとして自転車のように足を出すのは控えて」と特に注意いただきたい点をしっかり目にお伝え。

「いつかの返納に備えておきたくて」軽快な走りで周囲が置いていかれる

出雲大社前駅の隣が貸出ステーションで、そこから出雲大社前まで行ってみることに。

道中、いろいろとお話を伺いました。

島根に旅行で来ていたんですが、母が今日からこのWHILLの貸出が出雲大社周辺始まるのを知っていたみたいでした。珍しく積極的に乗ろうとしていて。

娘さん談

筆者「おお!嬉しいです!なぜWHILLを知っていたのですか?」

テレビのコマーシャルで見たの。免許もいらないんでしょう?自動車ディーラーで買えるのもいいわよね。ほら私、車に乗っているんだけど、いつか免許を返すときに備えて乗ってみたかったの。

お母様談

筆者「乗ってみてどうですか?」

とても楽ね。坂道もちゃんと止まるし、安定していていい。操作も簡単。

お母様談

最初はどちらに行く?どっちに進めばいい?とおずおずとされていましたが、人通りが多い新門通りもスムーズに走行。

傾斜では、我々同行者が置いていかれてしまうほどです。笑 

一時停止して、遅れて来るこちらの様子を気にするお母様。颯爽と走行していらっしゃってかっこいいです。

おばあちゃんいつもよりイキイキしている気がする。先に行っていることなんていつもないのに。笑

お孫さん談

近距離移動が当たり前にできる社会の受容性が形成されつつある

JAPAN MOBILITY SHOW 2023で出展していたWHILLの様子がNHK「ニュースウォッチ9」で放映されていたのも見ていたようで、筆者としては飛び上がるほど嬉しいエピソードも。

かっこいいな、スタイリッシュで。こういった新しいモビリティが普通に走る世の中も近いですよね。母も自然に、これ(WHILL)に乗る気がします。

娘さん談

この一言は、WHILLにとって非常に意義深いことを示しています。WHILLが目指す「あらゆる人が当たり前に近距離移動できる社会」は、発信者である私たちだけでなく、世間一般の方も感じ取りつつあるとともに、社会の中に近距離移動という文化が形成され始めていることを意味しているように感じます。

独りよがりではなく、第三者の意識に顕在化されていることが非常に意味のある事柄なのです。言い換えると、近距離移動が当たり前にできる社会が世間に受け入れられる状態が形成され始めており、この社会の実現はそう遠くないことを確信しました。

帰りも先先お戻りになるお母様。笑

3輪と4輪を乗り比べて「こっち(WHILL)がいい」

今回の貸出では、歩道を走れるスクーターWHILL Model Sのほか、他メーカーの3輪のモビリティも貸し出されていました。

走行スピードは時速6kmで、免許も不要であるなどは共通していますが、大きな違いは3輪か4輪。

WHILLは4輪です。

2組目に来られた方はお母様と娘さんの二人で出雲大社にお越しに。距離があるとのことで、近距離モビリティを借りにこられました。

3輪のモビリティと4輪のWHILLを乗り比べ「こっち(WHILL)がいい」。操作のしやすさと安定感を気に入ってくださいました。

モデル名やメーカー名、ブランドで選ばずに製品そのものを比較して選んでもらえたのはシンプルに嬉しいもの…!

娘さんと操作方法やマニュアルの説明を受けるお母様

出雲大社の前を通って、最も遠い稲佐の浜まで足を運んでくださいました。稲佐の浜の道すがらですれ違った時には「もうブイブイよ〜」と笑顔でおっしゃったお母様。娘さんと横並びで会話していたのが印象的でした。

「稲佐の浜」まで徒歩で片道25分をModel Sで

11:30〜14:00の間で、WHILLを借りた方は3組。うち2組は景勝地である「稲佐の浜」まで向かわれました。その距離、徒歩で片道25分。

そんな筆者も、落ち着いた頃を見計らって実際に行ってきました。

出雲大社前駅の隣のスペースに設置された貸出ステーションからいざ出発!
Google mapによると徒歩で25分です。

WHILLでも推奨ルートはブルーの点々。この道は「神迎えの道」と呼ばれ、神々が通る由緒ある道とされます。

出雲では旧暦の10月、全国の神様が集って“神議り(かみはかり)”という会議が行われると伝えられています。この会議は「神在祭」といわれ、出雲大社の祭神、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)のもとに全国の八百万の神様が集まるとされています。参加する神々は、出雲大社の西約1キロにある「稲佐の浜」で迎えられたのち、大社境内まで向かいます。この時の神様たちの通り道が「神迎の道」です。

しまね観光ナビより

実際に走っていきます。プラシーボかもしれませんが、気分が清々しく、空気も澄んでいるように感じます。

お天気も良く、くっきりと映った影を思わず撮ってみました。WHILLは「歩行者」扱いなので、路側帯がある道はこの中を走ります。

通常は右側通行ですが、右側の路側帯は若干狭くて安全確保のために左側を走りました。

まだ道半ば。ここから緩やかな坂道が続いていきます。

※写真撮影時は一旦停止しています。

坂道が終わったと思ったら今度は下り坂。歩くと息切れしますね・・。通りすがりの方々に「いいな〜・・・」と声をかけられることもあったので、貸出場所もちゃっかり案内します。

この辺りは車の通りや人の通りは多くないですが、少し道が狭いので、周囲の状況を確認しながら走行します。車や自転車とおなじですね。

陽の光や、出雲そば屋さんのお出汁の香りに癒されながら、鼻歌を交えながら走っていると到着。WHILLでも25分くらいでした!

出雲市が設置してくださった駐車スペースにWHILLを駐車し、砂浜には徒歩で歩いていきます。

目的地に着いたら歩いてみる!WHILLの使いわけをしながら、行った先でちょっと体を動かしたり、自分の足で歩いてみたりとメリハリをつけることが大事だと思います。

逆光で綺麗には撮れませんでしたが、とても気持ちが良い海風。

こちらがWHILLの駐車スペース。鍵をかけてWHILLから離れます。

帰り道も同じルートで帰ります。おおよそ1時間の散策で、元の貸出ステーションへと返却しにいきました。

WHILLは免許不要で「歩行者」扱いの近距離モビリティ

WHILLは免許もヘルメットも不要で歩行領域(歩道・屋内外)を走れる近距離モビリティです。電動車椅子規格で開発されており、最高時速は6km。
道路交通法上は「歩行者」の扱いとなります。

左からプレミアムモデルの「WHILL Model C2」、折りたためるモデルの「WHILL Model F」、スクーターモデルの「WHILL Model S」

WHILLは、自動車ディーラーなど全国の正規販売店で試乗や購入、相談が可能で、島根県では島根マツダが県内唯一のWHILL正規取扱店となっています。購入後のアフターサポート体制も整っているので、安心ですね。

なお、ご自宅から行きやすい店舗をWHILL公式HPより探すこともできます。

試乗をご希望の場合、店舗の混雑状況や試乗機体の手配準備などから、事前ご予約をお願いいたします!

日常だけでなく、行った先でも使えるWHILLモビリティサービス

WHILLは日常の移動手段として多くのお客様にご愛用いただいているほか、全国の観光施設や商業施設、公園などで一時的に借りられる、法人施設向け事業「WHILLモビリティサービス」があります。

家族と同じペースで楽しめます

「すべてのお出かけ先に、WHILL あらゆる人を迎えるための移動サービス」として、高齢化・多様化が進む社会におけるニーズの高まりから実装が広がっています。将来的には”当たり前に”整備されているものとして、WHILL社としても力を入れています。

現在、北海道ボールパークFビレッジハウステンボス、ふかや花園プレミアム・アウトレット、日本科学未来館、アドベンチャーワールドなど全国の大型施設を中心に20ほどに導入されており、普段は車椅子を使わないけれど、長距離・長時間となるとつらいシニア世代などにご利用いただいています。

WHILLモビリティサービス導入施設一覧(2023年11月7日現在)

今後も随時増えていきます!※予告なく変更となる可能性がございます。

北海道・・・北海道ボールパーク F ビレッジ(Model C2、Model S)
茨城県・・・笠間市観光協会(Model C2)
茨城県・・・いばらきフラワーパーク(Model S)
栃木県・・・那須ハイランドパーク(Model C2、Model S)
栃木県・・・那須高原 りんどう湖ファミリー牧場(Model S)
埼玉県・・・ふかや花園プレミアム・アウトレット(Model F)
千葉県・・・流山おおたかの森S・C(Model C2)
東京都・・・日本科学未来館(Model C2)
東京都・・・東京ドームシティ(Model C2)
東京都・・・寺田倉庫 *不定期(Model C2)
長野県・・・東急ハーヴェストクラブ 軽井沢(Model C2)
静岡県・・・日本平動物園(Model C2)
三重県・・・志摩スペイン村(Model C2)
滋賀県・・・信楽伝統産業会館 (Model S)*9/1~11/29
奈良県・・・平城宮跡歴史公園(Model F)
和歌山県・・・アドベンチャーワールド(Model C2)
広島県・・・国営備北丘陵公園(Model S) *2024年6月まで
広島県・・・三次市交通観光センター(Model S) *2024年5月まで
長崎県・・・ハウステンボス(Model C2)
長崎県・・・雲仙温泉街(Model C2)


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