デザインとエンジニアの仕事:池澤あやか「いけあや」さん×WHILLエンジニアの対談
「あなたのWILLを叶える場」として活動を広げるWHILLコミュニティ。
このシリーズでは、WHILL社員が会いたい方や、日本を変えるイノベーターや著名人の方と、WHILL社員の対談を紹介していきます。
今回は、タレント兼エンジニアの池澤あやかさんこと「いけあや」さんに、ご来社頂きました。
きっかけは遡ること2020年1月のWHILLについてのいけあやさんのツィート。「かっこいいし、いいプロダクトすぎる。」そんないけあやさんのツィートがWHILL社員の目に留まりました。
「もっとWHILLを好きになっていただきたい、知って頂きたい」という想いで、WHILL社から何度かアタックさせて頂きましたが、ようやく願いが叶って、2021年、弊社にお越しいただけることになったのでした。
今回は、WHILLエンジニアで執行役員の白井と対談。いけあやさん自身の秘めれたWILL(意志)を深堀しながら、WHILLのWILL(意志)も紹介していきます。
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デザインより、エンジニアの仕事が好き
いけあや はじめまして。いけあやと申します。週4日はソフトウェアエンジニアとして、その他の時間は他の会社に訪問したり、番組に出たりといったタレント活動をしています。普段はバックエンドのソフトウェア開発をやっているんですが、ハードも結構好きなんです。ハードや電子工作なども趣味でします。
白井 メーカーズ的な感じですかね。
いけあや そうですね。一回だけオレオレロボットとかも作ったことがあります。あと「ヘボコン」というのに出たりとか。
白井 ヘボコン。懐かしいな(笑)
いけあや へぼいロボットを作るコンテストというのがあって。既製品をローテクで改造させて、バトルをするというものなんですけど。
白井 いつ頃からエンジニアを始めたんですか。
いけあや 大学を卒業したての頃は、ウェブクリエイターでした。デザインなどもやっていましたね。Photoshopでウェブページの構成を決めてデザインをしました。htmlとかCSSのコードを作成して、それをワードプレスのテンプレートに当てはめて作っていく、というような仕事でした。ただ、その作業にだんだん飽きてきてしまって(笑)。同じ作業の繰り返しでしたし、デザインの追求も得意ではなかったんですよね。伸び悩んでいた時期に、チームでソフトの開発をしませんかという誘いが来たので、入ってみたらバックエンドだったんです。
白井 あははは。いきなりですか(笑)。やってみよう、みたいな感じで?
いけあや 多少は(バックエンドも)やったことはあるんです。ただ、実務ではあまりやったことがなかくて。フリーランスのエンジニアとして業務委託、という感じで、そこから参加して今に至る感じです。
白井 デザインの仕事とバックエンドの仕事って、やはり全然違うものなんですか。バックエンドのほうが得意なんでしょうか。
いけあや デザインって回答がないので、かなり試行錯誤をしなければならないんです。AとBとどっちがいいんだろうってなった時に、自分のセンスを信じるしかないというか。あとは、自分の実力を超えたかっこいいデザインができない、というところもありますし。バックエンドの場合はもう少し解答があるんです。こうしたらこう動く、とか。
白井 ロジックで説明ができますよね。こっちのやり方のほうがどう考えても速いとか、低いコストでできる、とか。
いけあや 機能を満たしている、とか。
白井 それはすごくわかりますね。デザインはみんなの納得を得るためのハードルが高いんです。ベストプラクティスが、よくわからないというか。AとBを比べた時に、なんでみんなはAがいいって言うんだろうな、とか内心で思っている自分がいたりして。でもエンジニアの仕事は、最後は数値で語れる部分が大きいんですよね。
いけあや あと、デザインだと、「なんかダメ」って言われるんです(笑)。「なんか…もうちょっとカッコよくしてほしい」とか。「なんか…」っていうのが、実力不足で追求できなくて。
白井 確かに。エンジニアだと、ダメな理由とかが追求できるんですよね。これはAWSでこう決まっているから、とか。速度についても、どう考えてもこれ以上は速くできない、とか。
いけあや 私は、決まっている機能を「こうやって実装すれば簡単にできる」とか、「こう言うロジックで実装できる」とか、そういうことをパズルみたいに考える方が好きなんです。
タレント業はインプットがある仕事。
軸足はエンジニアです。
白井 いけあやさんは、一方でタレント業もされているわけですが、そちらはまた別のモチベーションでやられているんでしょうか。脳の使い方も違うと思うのですが、どのように住み分けをしているのでしょうか。
いけあや 仕事としてはエンジニアリングがメインなんです。タレント業を続けている理由としては、いろいろな会社に行けたり、新しいインプットがあったりするというのが大きくて、執着があるわけではないんです。
白井 あくまで軸足はエンジニア、ということなんですね。
いけあや エンジニアだけやっていたら、会社にこもって…という感じになると思うんです。それよりは、予期せぬ出会いもあるので、(タレント業も)面白いなと思ってやっています。
白井 キャリアの中で「この時期大変だったな」ということはありますか。
いけあや 伸び悩みを感じていた時期は、キャリアをどうしようか悩んでいましたね。
白井 それはどんな時ですか。バックエンドについて伸び悩んでいた時でしょうか。それともデザインですか。
いけあや ウェブクリエイターをしていた時に、自分のものより良いものを作る人はたくさんいたんです。一人でやっていると、自分の実力程度のものしかできないんです。そのまま続けていても実力が伸びないし。そこで悩んでいましたね。チームでやっていると、自分の実力以上のものが出来上がるんです。相乗効果みたいなものもあるし。
白井 仕事はあるけど、常に自分のレベルのものしか作れないんじゃないか、と。
いけあや そうなんですよ!
白井 たまたま声をかけてもらってバックエンドの仕事を始めて、乗り越えた、ということでしょうか。
いけあや そうですね。当時、コワーキングスペースで仕事をしていたんです。そこでは自然に会話が発生したりするんです。忙しそうな会社にしている会社から突然、「手伝わない?」と声をかけられたのが今の仕事を始めたきっかけです。当時やっていたフロントエンドの仕事とは全く違う仕事だったんですけど、「こっちの方が面白いな」と思って、そのままずっとバックエンジニアをしています。
白井 面白いですね。何がきっかけかわからないものですね。もともとものづくりがお好きだったんですか。
いけあや そうですね。最初はウェブサイトの作成が好きでした。そこからウェブクリエイターになったという感じです。
小さいときは、図画工作が好きでしたね。あとは、高校生の頃はコピペでウェブサイトを作っていました。あとは、女子高生だった時に、携帯で見られるサイトが流行っていて。結構な数の女子高生はhtmlとかをかけたんですよね。
白井 そんな時代があったんですか!?
いけあや その延長でPCのウェブサイト作るようになって、大学でさらに本格的にやるようになりました。
白井 ちなみに、芸能活動をしようと思ったきっかけはなんですか。
いけあや 小学生の時の友達が、今も女優をやっているんです。その子とは仲が良かったんですけど、別々の中学に進学することになって、会えなくなってしまったんです。そこで「もう少し遊びたいな…」と思って、タレント業界に入ろうかなって(笑)。これが一つのきっかけですね。あとは、中学生の頃にもっと新しいことを始めたいなと思っていた時に、母親が紹介してくれたんです。これなら友達とも会えるし、新しいこともできそう、みたいな。
白井 アクティブですよね、基本(笑)。
いけあや (笑)
いけあやさんの「これから」
白井 今後このようなことをしてみたいということはありますか。
いけあや サービスを作るのが楽しいと思っているので、いろいろな人に使ってもらえるようなサービスを作りたいと思います。
今は空間シェアリングサービスを作っているんです。例えば、ちょっと働きたいな、と思った時に、近くに対応しているスペースがあったらLINEから簡単に予約ができます。料金の支払いもLINE上で完結する、というようなサービスです。自分が関わっているサービスが伸びるとやっぱり「嬉しいな」って思いますね。伸びるようなサービスを作りたいな、と常に思っています。
白井 いろいろな仕事をしている中で、1番楽しい時はどんな時ですか。
いけあや いろんな会社に行って、最新の技術を触れるんです、職業柄。その時はワクワクしますね。
白井 羨ましいですね。僕も声をかけてもらえればタレント活動とか喜んでやりますけど、なかなか需要がないし…(笑)。怪しまれちゃいますね。
いけあや 技術を盗もうとしてるんじゃないか、とか(笑)。
白井 いやあ…軽やかにブレイクスルーしていますよね。バックエンドに行くタイミングとか、おいしすぎですよね…羨ましいです。
いけあや たまたま、フリーランスだったので。
白井 新卒でフリーランスになったんですか。
いけあや 大学の時に就活をしたんですけど、「就職しなくてもいけるかな」って思っていたんです。タレント活動もしていたので。就活もしたんですけど、自分の実力ではここでは働けないかな、とかも思っていました。
白井 なるほど…。僕はそこまで考えてなかったな(笑)。
いけあやさんのキャリアや仕事について深堀させていただいた前半戦。
後半戦では、いけあやさんとWHILL白井が、WHILL Model CRをハックします!!!お楽しみに。
こちらの対談はYoutubeでもご覧いただけます
https://www.youtube.com/watch?v=pE17D0DXh1M&t=366s