ヘブロン:アル・ハリールの旧市街
こんにちは。
1回目はパレスチナの世界遺産ヘブロンについてお送りします。
はじめに
2017年と比較的最近に登録されたこの文化遺産は正規の手続きを踏まない緊急的登録推薦で登録されました。
緊急的登録推薦は顕著で普遍的な価値があることが明らかでありながら危機に直面している遺産を通常の登録手順を踏まずに緊急的に登録する推薦方法です。
実はパレスチナにある世界遺産って現在までに3件あるのですが、全てが緊急的登録推薦で登録されているんですよね。ここら辺は国の情勢が大きく関係しています。
ヘブロンは1250年代以降のマムルーク朝時代に築かれた街です。
シナイ半島やアラビア半島北部周辺の隊商交易の中心でありました。
出典:https://www.newsweekjapan.jp/
紀元前1世紀
今から2000年以上前にアブラハムと家族の墓を守るために「アブラハム・モスク🕌」が築かれました。世界遺産検定の重要ワードです!
アブラハムはユダヤ教・キリスト教・イスラム教などの一神教の始祖とされる最初の預言者です。
そのため、上記3つの宗教の巡礼地となりました。
宗教史に関しては中田敦彦さんの下の動画でかなり整理できると思います。
オスマン帝国時代
マムルーク朝以後のオスマン帝国時代には、市街地に大きな建造物が加わり、その規模は次第に広がっていきました。
アメリカとイスラエルの反発
緊急的登録推薦によって登録されたヘブロンはユダヤ教の価値が十分に示されていないとしてアメリカとイスラエルのから大きく非難されました。
なぜ、イスラエルとアメリカが出てくる??という話になってきますが、これはアメリカがイスラエルに対して軍事的な支援をしていること、イスラエル(ユダヤ人)がいわゆるパレスチナ問題でパレスチナ(アラブ人)との領土争いを繰り広げていることが影響していると考えられます。
出典:http://www.highschooltimes.jp/
世界遺産検定で覚えておきたい3つのポイント
- 緊急的登録推薦で登録されたパレスチナの世界遺産のうちの一つである。
- 様々な宗教・文化が混じり合った隊商都市であった
- アブラハム・モスクは3つの宗教の巡礼地である。
参考
本記事は世界遺産検定事務局さんが出版されている世界遺産大辞典を参考にさせていただいております。
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