2020 8月度スタン 備忘録

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今週頭にようやく初ミシック到達しました。
イコリアシーズン(6月)からアリーナ開始、ラダーは先月末にちょこっと触っていて、本格的に登り始めたのは今月のSCGIQ4以降。
「ダイヤからミシックに到達するには、数百戦必要!」と某ブログに書いてありましたが、毎日数戦勝つだけでミシックいけちゃいましたね!


……
………
とかいう「無意識を装ったイキりが見え見えのマウントおじさん」風のアレは正直ダサいんですけど、使ったスゥルタイランプが強すぎて素直にハゲました。

今月頭にハゲ、ドロー付きインスタントランパンとかいうインチキ、猫ちゃん、そして再生。
きっと開発部の恨みを買ったこいつら四枚が追放され、
後に残ったのは無人の荒野にそびえ立つ青緑黒のデカグソ。

スゥルタイランプはオンライン大会での使用者も二日目突破率もどちらも頭一つ抜けていて、前環境よりも一党独裁になってる感はあります。
ただ、禁止以前のティムール再生・バントランプに比べると、禁止制定後すぐのスゥルタイランプは引きムラによる序盤の脆さや、マナは伸ばしたもののゴールが引けない事があるなどの弱点があったため、プレイヤー視点だとなんとなーく許されてるのかなという印象は受けました。(そこらへんの弱点は構築によってあっという間に改善されていきましたが…)

・環境初期
ゴールは《戦争の犠牲》と《8マナウギン》。
PWは《ニッサ》と《4テフェ》。
ティムールアドベンチャーが最大勢力と目されていた時期で、3ハゲの禁止も相まって赤単を筆頭にアグロ系が隆盛。
白単も前環境の流れで僅かにいたものの、スゥルタイが使う《絶滅の契機》にトドメを刺された印象。

・アドベンチャー過剰メタ期
「サイクリングあるから実質入れ得」とかいう謎理論で《萎れ》メイン2~4とかいうブチギレ構築がまかり通る。
スゥルタイもサイド《萎れ》4で不毛な戦いに介入してたわけですが、アドベンチャーとアグロが潰しあった結果、スゥルタイがぬるっとトップメタに。と同時にサイドの萎れもいつの間にか消滅。
気が付けば同型を意識した形に変化していき、久々に《思考のひずみ》複数積みなんて事に。

・同型対策が顕著に
序盤の動きがもっさりという弱点を突いた《ジョルレイル》4投入のCrokeyzスゥルタイが一瞬流行る。
このデッキは《選択》はもちろんのこと、ハンデスを抜いて《発見+発散》まで採用したのが素晴らしい点。
たった一枚で、「ジョルレイル用のセカンドドロー」+「ウーロ用の墓地肥やし」+「後半トップ勝負になった際に強いバウンス兼ハンデス」+「同型メタで採用される《集団強制》へのカウンターになる」など役割持ち過ぎ君。
俺もこのデッキで銀帯→ダイヤ帯までほぼ負けなし新幹線状態。

が、唐突に帰って来たあいつによって雲行きが怪しく…

・ナーセットコントロール期
ジョルレイルこそが環境の最適解だと思ってましたが、そうではありませんでした。
《覆いを割く者、ナーセット》こそがスゥルタイまみれのデカグソ環境の最適解だったのです。
ナーセットを置くだけで、
相手の《ウーロ》も《ハイドロイド混成体》も価値が半減し、
ジョルレイルは一生子分を呼び出せず、
放置すればナーセットがナーセットを呼んでアドバンテージまみれとなり、
除去したとしてもアド損は避けられない。
特にインスタントタイミングの動きが弱いスゥルタイにとっては致命的なPWでした。

もはやランプデッキなのに3マナ《ナーセット》をいかに通して、いかにアドバンテージ差をつけるかの勝負になっており、《ナーセット》がゴールといっても良いような雰囲気です。
これに対抗するため、スゥルタイ同型では特にサイド後に構える動きが主流となっていきます。
要は、《否認》、《サメ台風》、《借り手》の3点セットです。結局こうなるのか。

・ミラー対策が過熱しすぎる
オンライン大会の上位は、
メイン《論争》4!《霊気の疾風》4!《否認》2!《サメ台風》4!《借り手》2!《ハイドロ》0!
サイド《取り除き》4!《無情な行動》4!《絶滅の契機》4!あと何か3枚!以上!
といった行き過ぎた構築だらけに。
ランプデッキの皮を被ったクロックパーミ的な何か。
この頃は確かダイヤ3~1をうろうろしてましたが、ランクマッチにもコピーデッキが大量発生です。
こちらも負けじと同型メタのスゥルタイを使ってミラー戦を制してダイヤ1まで上がっては、スゥルタイメタのアグロデッキにメイン取られてランクを下げる事の繰り返し。
これじゃいかんなと。
過剰な同型メタのスゥルタイにも最低限戦えて、
アグロデッキとの対決も取りこぼさない構築にしなきゃなと。
そして最終的にはこんな感じになりました。

《霊気の疾風》2
《取り除き》2
《思考消去》4
《ハイドロイド混成体》2
《神秘の論争》2
《厚かましい借り手》2
《覆いを割く者、ナーセット》4
《ウーロ》4
《絶滅の契機》2
《タミヨウ》1
《ニッサ》3
《サメ台風》3
《戦争の犠牲》1
《ヴァントレス城》1
《島》3
《森》2
《沼》2
《ゼイゴストライオーム》4
《青黒》4
《青緑》4
《黒緑》4
《寓話の小道》4

サイド
《否認》2
《霊気の疾風》1
《害悪な掌握》1
《無情な行動》3
《神秘の論争》1
《肉儀場の叫び》2
《絶滅の契機》2
《永遠神の投入》2
《戦争の犠牲》1

結局いいとこどりデッキですねw
同型にクリティカルな効果が見込めつつ、アグロにも役割を持てるカードを残し、どちらか一方にしか効果の薄いカードを減らした感じです。
ピン除去枠の《取り除き》は《無情な行動》と意見が分かれるところですが、同型戦では《ガーガロス》以外の脅威にはほぼ対応可能な上、《ナーセット》を最低限度の支出で処理できるのが大きいです。
《ウィノータ》に当たらないのが若干マイナスポイントではありますが、メイン戦は他の除去枠も合わせてふんわりと対処出来るかなと。
その分、サイドではブチギレ気味に除去を増してます。
この枚数調整をしてる時は、よっぽどボロス(あるいはマルドゥ)ウィノータにポイント取られまくったのが悔しかったんだと思いますw
ただ、《肉儀場の叫び》と《永遠神の投入》それぞれの二枚目は相手のデッキ構成に合わせて入れたり入れなかったりしてました。タイミングによってはかなり腐る印象です。

このデッキにしてからは、記憶が正しければ9勝1敗で、ダイヤ3からミシックまで一気に駆け抜けました。内訳は、
スゥルタイ5
ウィノータ2
緑単2(内1敗)
赤単1
とかだったかな。
赤単やウィノータはやや有利、緑単は構築や先手後手次第で五分。
スゥルタイは気合いで全部3ゲーム目を取りました。
構築が煮詰まって再現性が高くなってくると、同型対決って結局先手超有利だよなーって思いながらやってたんですが、サイド後にニッサ全く減らさない人と、ニッサ1まで減らしてくる人とで、対応が全く変わるので難しいところですね。俺は先手で二枚、後手なら一枚か0枚にする時もありました。


コロナの影響もあってか、イコリアシーズンからアリーナ人口が増えたという話を聞きました。
そういった人達にとってのネックがギルドランドだったわけですが、もうすぐゼンディカーライジングの発売とともにローテーション落ちすると、(俺も含めた)新規の方々も本気を出すかもしれませんね。
俺はなけなしのワイルドカードでギルドランドを作ったせいでエルドレインブロックのカードが全然足りないので、しばらくはまたシコシコカードを集めようと思います。

おわり

*ちなみに、プレイングが上手くて、カードが揃っているのなら、ラクドスサクリファイスが環境的に一番勝てるデッキだと思います。

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