FEGSに行った話


《狂乱の呪詛/Maddening Hex》
こいつのせいで色々ややこしい。

FEGS(Fukushima Eternal Gathering Supreme)、いわゆる麻呂杯に行くために前日から合宿。と言う名のカワタレ。

勝った分は全部こいつのおかげ。

そんな事をしていたら、当日朝までデッキが決まらず…
結局は個人的に好きなデッキタイプでパワーも感じられるチェコパイル。

3*《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
4*《悪意の大梟/Baleful Strix》

4*《渦まく知識/Brainstorm》
4*《思案/Ponder》
4*《剣を鋤に/Swords to Plowshares》
4*《虹色の終焉/Prismatic Ending》
2*《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》
2*《Hymn to Tourach》
4*《表現の反復/Expressive Iteration》
1*《Kolaghan's Command》
4*《意志の力/Force of Will》
3*《時を解す者、テフェリー/Teferi,Time Raver》
1*《精神を刻む者、ジェイス/Jace,the Mind Sculptor》

2*《Underground Sea》
2*《Tundra》
2*《Volcanic Island》
1*《Scrubland》
1*《Badlands》
4*《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4*《汚染された三角州/Polluted Delta》
3*《沸騰する小湖/Scaldaing Tarn》
1*《神秘の聖域/Mystic Sanctuary》

サイドボード
1*《水流破/Hydroblast》
1*《青霊破/Blue Elemental Blast》
3*《紅蓮破/Pyroblast》
1*《赤霊破/Red Elemental Blast》
2*《外科的摘出/Surgical Extraction》
2*《溶融/Meltdown》
1*《石のような静寂/Stony Silence》
2*《否定の力/Pact of Negation》
2*《疫病を仕組むもの/Plague Engineer》

ムラのあるハンデスを減らしてサイドに落ちていた《虹色の終焉》をメインに戻す。
空いた枠には《血染めの月》を始めとした赤単プリズン対策を少々。
コンボ対策は環境の保安官であるUR系列に任せる。
今思えば《石のような静寂》は《狼狽の嵐》に変えても良かったかも。

R1 High Tide(okymさん)後手
G1 kp-mg
お互い探り探りながら、土地を並べ合う展開。
《コジレックの審問》でハンドを見たらハイタイド。

5年以上経ってもブレない姿、まさに実家のような安心感。

様子見の《Hymn to Tourach》に対して《瞑想》を合わせられてハンド8枚。
そこから《呪文貫き》を落とすズルが発生したため、貰った追加ターンに《時を解すもの、テフェリー》が着地して勝ち。

in
3紅蓮破 1赤霊破 2外科的摘出 2否定の力
out
4剣を鋤に 2虹色の終焉 2大梟

Game2 mg-kp
こっちだけ《紅蓮破》あるもんで、無茶苦茶やって勝ち。

1-0

R2 親和エルフ(弟子さん)後手
G1 kp-kp
丁寧に対処していくものの、撃ち漏らした奴らに殴られ続ける。
《アロサウルス飼い》、《ガイアの揺籃の地》と連続で動かれたターンに突然15点食らって残り3。だいたい死。
先手後手の差で一歩及ばず。

in
2疫病を仕組むもの 2否定の力
out
3悪意の大梟 1表現の反復
T3feriを抜いて大梟増やしても良かったかな。取り合えず1:1以上ができるし。

G2 mg-kp
今回も受けきる気満々のドロソキープで始めるも、除去札が全く見えずに淡々とエルフを並べられてビートダウン。
《飢餓の潮流、グリスト》が出てきて“蟲”がこんにちは。
「このまま優勝しろよな!www」でグッドゲーム。
本当にこのままいっちまうとは…

1-1

R3 60枚デスアンドタックス(あっきさん)後手
G1
《サリア》をどかしながら手を進めるも、《ウルザの物語》x3がもたらすアドバンテージがバグ。
最後は《ルーンの母》で構築物にプロテクション付けられて突破。負け。

in
2溶融 2疫病を仕組むもの
out
4意志の力

G2 mg-mg
溶融を上手く使って展開を阻害する。
ライフ4ながらコントロール開始のタイミングで出てきたのは《呪われた巻物》!

懐かしい

郷愁的になりつつも《虹色の終焉》して、最後は《瞬唱》と《大梟》のビートで〆。
削り切る間際に撃った《コジレックの審問》で《大変動》が見えたのはありがたい。残り時間10分。

G3 kp-mg
時間がないのでお互いに高速プレイ。
《サリア》は《剣を鋤に》、
《ウルザの物語》から出る構築物と《霊気の薬瓶》はまとめて《溶融》。
合間に《瞬唱の魔道士》を展開してちょっとずつ殴る。
相手が4マナ立つターンの前に、「なんかくせぇかも」と思って手札の土地を温存。
予想通り《大変動》。
相手の場には土地、構築物、薬瓶。こちらの場は土地1のみとなってしまう。
しかし温存していたフェッチから赤マナ持ってきて《溶融》x=1
ここで時間終了間際。
相手はマナが無くドローゴー状態。
こちらはドロソでマナを伸ばしつつ《悪意の大梟》二体を送り出してアタック。
残ライフは14だし延長ターンに入ったら削り切れないなぁ。と思っていたら…

神J「やあ」

実際は検閲したって延長ターン内には削り切れないんだけど、
「土地弾かれ続けたら負ける盤面なので投了です」
と漢気。
ありがとうございました。
その後、一緒に飲んだ酒が旨かったなぁ。

2-1

R4 ANT 先手
G1 kp-mg
R1同様に土地を並べ合う静かな展開。そしてこれまたR1同様に《コジレックの審問》がファーストアクション。
《水蓮の花びら》2
《不気味な教示者》
《冥府の教示者》
《Volcanic Island》
《Underground Sea》
でANTと判明。

《むかつき》を《意志の力》した後は、
《Hymn to Tourach》《瞬唱の魔道士》《時を解す者、テフェリー》でめちゃくちゃやって勝ち。

in
3紅蓮破 2否定の力 1石のような静寂 2疫病を仕組むもの 1水流破
out
4剣を鋤に 4悪意の大梟 1虹色の終焉

G2 kp-mg
マリガンを感じさせない回りで、妨害込み《むかつき》先手4kill

in
2外科的摘出 1赤霊破
out
1水流破 2虹色の終焉
《燃え立つ願い》の入ったTESという線もあったので《水流破》を入れていたけれど、
純粋な青黒ANT(PiF入り)で、《防御の光網》も少なそうなのでサイドチェンジ。

G3
先手2ターン目に《Hymn》するハンドをキープしたら、きっちり《狼狽の嵐》持たれててプラン崩壊。
その後は《意志の力》どこ?《否定の力》どこ?状態で、
妨害込み+きっちり手札を使い切っての美しい《炎の中の過去》4killでグッドゲーム。

その後、一緒に飲んだ酒が旨かったなぁ。その2
初めて会ったけど普段は「ジェスカイコン」使ってるって聞いて意気投合。

2-2

R5 ティムールミッドレンジ(MOパンダさん)後手
G1 kp-kp
この最新式のデッキには勝てねぇんだよなぁ~居ないと思ったのになぁ~
《ドラゴンの怒りの媒介者》、《帳簿裂き》で手札の質を高めつつ、墓地に落とした土地を《壌土からの生命》で回収、それをまたアドバンテージに変換していくデッキ。
フィニッシャーは《濁浪の執政》や《自然の怒りのタイタン、ウーロ》だが、早々に昂揚達成した《媒介者》や膨れ上がった《帳簿裂き》で殴り切る事も多そう。
え?俺?
終わらない《不毛の大地》+《壌土からの生命》ループで一生マナが伸びずに負けました。

in
1水流破 1青霊破 3紅蓮破 1赤霊破 2外科的摘出
out
4意志の力 2コジレックの審問 2Hymn to Tourach
ハンデスはいらん。

G2 kp-kp
《ドラゴンの怒りの媒介者》!《帳簿裂き》!《不毛の大地》!《船乗りを滅ぼすもの》!
わたしは死んだスイーツ

その後、お酒飲みながら「AMCが~w」「デッドガイエールが~ww」「テラゲドンが~www」でゲラゲラ笑った。
たのしゅうございました。

2-3

R6 BGデプス(サクマさん)後手
G1
こちらハンデス連打。
相手が《ウルザの物語》プランだったため、《コラガンの命令》も上手く刺さり、《瞬唱の魔道士》+《テフェリー》でグルグルして勝ち。

in
2外科的摘出 2溶融 2疫病を仕組むもの
out
2意志の力 2Hymn 1コジレックの審問 1T3feri

G2
《エルフの開墾者》を除去するも、《森の護る者》を前にしてモジモジしているところで《輪作》から《暗黒の深部》+《演劇の舞台》コンボでぴえん。

in
1意志の力 1Hymn
out
2外科的摘出
先手なのでハンデス入れる。サージカルで抜きたいものが少ない(DDコンボのパーツ)上に、その枚数も少なそうなので。

G3
《エルフの開墾者》には《剣を鋤に》。
《闇の腹心》と《森の知恵》には《虹色の終焉》。
《ウルザの物語》→《真髄の針》(T3feri指定)は《コラガンの命令》。
《森を護る者》には《疫病を仕組むもの》
多色デッキの恩恵を最大限に活かした動きをしつつ《瞬唱の魔道士》ビートで勝ち。

賞金首制度でモダンホライズン2のパックを頂きました。
関係者各位に感謝!
その後、酔ってフラフラ歩いてる時に「おつかれさまでーす!」って言われてキュン。

3-3

順位はちょうど半分くらい。
アーモドンアーモドン。

会場のメタ的には、UR系列が平均シェアの25%超えて30%程度。つまり15/50はUR。
全然当たらねーなーと思っていたけれど、実際はミラーで潰しあっていたみたい。
Jingさんは3/6回戦がミラーだったって言ってたしね。

今回同行したけんけんは最後の最後で握手できずにイカれて残念。
緊急参戦のすたにゃんも序盤調子よく飛ばしてたけどオフメタコンボ踏んでアーモドン。
ドレッジ三人もいるなんて、かなわんなぁ…

事前予想では、
・トップメタはUR系列
・MOのデータは全くアテにならず見るだけ無駄。《狂乱の呪詛》がないから
・従って、リアルのコントロール数はずっと少ない
・スペルベースのコンボも少ない、はず
・《紅蓮破》が効きにくい、あるいは全く効かないデッキ。クリーチャーベースかつコンボも内蔵しているデッキが優位

最終的には、二つの選択肢まで絞り込んだ。

『赤単プリズン』

1ターン目にどれか出せば勝てる

URにそれなりに強く、他の有象無象に対しても簡単マジックできる可能性がある。
《鏡割りの寓話》の登場によって、不要牌をルーティング出来るようになったのが偉い。
実際、サイドに4積みの《虚空の力線》を後引きしちゃっても、手札に抱えておけばその内入れ替わる。マジでgas。

『80枚デスアンドタックス』(通称ヨリタク)

孤独orウィルの餌

URに強く、上記『赤単プリズン』に対しても《霊気の薬瓶》《石鍛冶の神秘家》《スカイクレイブの亡霊》《ちらつき鬼火》と各マナ域に抜け道がある。
反面、相変わらずドローサポートに乏しいため劣勢から立て直し辛い印象。

ちなみに、『8Cast』も爆発力という点で秀でているものの、
前週のKMCで『8Cast』が大量入賞しており、土地柄も踏まえて相当警戒されているのではないかと考えて候補から外した。

(と言いつつ、私自身は論理よりも好みを優先してしまった。マジ乙女)

Top8を見てみると、
エルフ(優勝者)
URドラゴン(準優勝者)
ヨリタク
マーヴェリックデプス
緑黒デプス
フードチェイン
ドレッジ
???(確認不足)

と綺麗にばらけているように見える。
ただ、8人中少なくとも5人は《紅蓮破》が効かず、非スペルベースで、コンボを内蔵しているデッキ。
(ヨリタクは孤独&生体武器+ヨーリオンなどインパクトの大きいシナジーが含まれている)

Top8だけを見れば良環境に見えなくもない。
しかし、歪んだ環境の結果だとすると、どこにメスを入れれば良いのか難しいというのも分かる…

大会主催者の麻呂さん並びに、福島のMtGコミュニティ、関係者各位の皆さまお疲れさまでした。

○余談

決勝戦が終わった後で順位表をダラダラ見ていたら、見た事のあるお名前が。

MPLプレイヤーのNoriyuki Moriさんおるやん…

え、全然みんな騒がない。なぜ?
青赤コントロール、青白フラッシュ、直近だとティムールコントロールなど、スタンダードを先取りしている男がレガシーやってんだよ?すごくない?
レガおじたちはフリプとEDHに夢中かよ。

お話しさせてもらったらすごい気さくな方で、それでいて着眼点がとても面白い。
更にデジタルネイティブどころか、レガシーを触ったのすらこの日が初めてだというのに3-3という戦績でまとめたのは実質優勝。

「レガシー面白いです」

Moriさんからこの言葉を聞けたのは、主催の麻呂さんの功績だね。
ありがとう。

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