This Week in Legacy:No Breach,No Problem!
Joe Dyer
2020/03/18
やあ、みなさん!
私はJoe Dyer。今週は《死の国からの脱出/Underworld Breach》禁止がレガシーに与えた影響と、初週のメタゲームがどうなっていこうとしているか、そして週末のLegacy Challengeの模様をおさらいしようと思う。
また、Level UP lessonは《もみ消し/Stifle》の上手な使い方。
今週のDeck Focusではマーヴェリックを詳細に見てみよう。
Spice Cornerももちろんあるよ。
さて、本題に入る前に一つ注意しておきたいことがある。
セントルイスで予定されていた20Kトーナメント(Jeremy Aaronson主催)はコロナウィルスのために中止となった。
このイベントが大掛かりなものだと知っているし、だからこそJeremyがコミュニティのために下した英断は正しいと思っている。ありがとうJeremy。
これを読んでるみんな。
今は試練の時だ。
MTGGoldfishのようなWebコンテンツを支えてくれるみなさんに感謝を。本当に最高だよ!
前置きはこのくらいにして、早速見ていこう。
A Week Without a Breach
《死の国からの脱出》不在の新しい環境が始まって、どうなって、何が起こるのか、というのは大きな疑問だった。
うん、今週それがかなりハッキリとした。
Legacy Leagueのデータは間違いがあるかも知れないし、大量のデータに裏打ちされているわけでもない。
けれど、いくつかの傾向を指し示すデータは出揃ったと言える。
The Rise of Uro
現環境が《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro,Titan of Nature's Wrath》を巡ってざわついているのは想定内のことだろう。
既に《王冠泥棒、オーコ/Oko,Thief of Crowns》を使っているデッキの多くが、《ウーロ》も一緒に採用し始めている。
両者がまとめてデルバーデッキに対して効果てきめんだからだ。
この流れが今後も続くのは間違いない。
《ウーロ》はとにかく強力なカードで、《オーコ》と《ウーロ》を合わせて使うデッキが存在する限り、この傾向は続いていくだろう。
BUG Zenith Oko by3lik4r
Creatures (18)
1 Dryad Arbor
1 Gilded Goose
3 Noble Hierarch
4 Ice-Fang Coatl
1 Scavenging Ooze
1 Brazen Borrower
1 Courser of Kruphix
2 Leovold, Emissary of Trest
2 Plague Engineer
1 Uro, Titan of Nature's Wrath
1 Questing Beast
Planeswalkers (4)
3 Oko, Thief of Crowns
1 Jace, the Mind Sculptor
Spells (16)
4 Brainstorm
4 Green Sun's Zenith
3 Abrupt Decay
1 Force of Negation
4 Force of Will
Artifacts (1)
1 Arcum's Astrolabe
Enchantments (1)
1 Sylvan Library
Lands (20)
1 Bayou
1 Karakas
4 Misty Rainforest
3 Polluted Delta
2 Snow-Covered Forest
2 Snow-Covered Island
1 Snow-Covered Swamp
2 Tropical Island
1 Underground Sea
3 Verdant Catacombs
Sideboard (15)
2 Carpet of Flowers
1 Flusterstorm
1 Pithing Needle
3 Veil of Summer
1 Collector Ouphe
1 Liliana, the Last Hope
1 Trinisphere
1 Vendilion Clique
4 Leyline of the Void
75 Cards Total
BUGゼニスオーコは《ウーロ》を登場時から採用していて、今ではBUGコントロールといったミッドレンジ以外のデッキでも見かける。
そして、ロームデッキにも青が入っていれば《ウーロ》は採用されている。
唯一この《ウーロ》協調路線に賛同しないのが4C奇跡だけだが、それも時間の問題だろう。
あまりにも単純に強すぎて、1枚では足りないのが現状だ。
もちろん、これは一ヶ月半の間《死の国からの脱出》に多くの《オーコ》デッキが追いやられていたということも示している。
《ウーロ》+《オーコ》の組み合わせは非常に強力で、今後も変わらないと思っている。
このBUGゼニスオーコは環境を支配するのか、それともちょうど良い強さなのか。
何にせよ、この環境に適応しなければいけない。
直近で、《オーコ》と《夏の帳/Veil of Summer》のデッキ採用率は、それぞれ27%と26%となっている。
これだけの浸透率が健全と言えるかどうかは難しい。
反対に、《アーカムの天測儀/Arcum's Astrolabe》の直近の使用率は12%と低いが、時間とともに変化するかもしれない。
Renewed Interest in Doomsday
《死の国からの脱出》禁止の際に私が予想したように、Magic Online上で積極的にレガシーを楽しんでいるプレイヤーたちから新たな関心を集めているのが《最後の審判/Doomsday》だ。
多くのプレイヤーがこのデッキに興味を持っていて、ここで学んでいる。
反対に面白い失敗体験や、そこから学んでいる姿も見られる
Doomsday by Hulahula
Creatures (2)
1 Thassa's Oracle
1 Street Wraith
Planeswalkers (3)
3 Teferi, Time Raveler
Spells (29)
4 Brainstorm
4 Dark Ritual
1 Orim's Chant
4 Ponder blue
4 Preordain
3 Thoughtseize
1 Ideas Unbound
4 Doomsday
4 Force of Will
Artifacts (8)
1 Lion's Eye Diamond
3 Lotus Petal
4 Arcum's Astrolabe
Lands (18)
4 Flooded Strand
1 Marsh Flats
4 Polluted Delta
1 Scrubland
1 Silent Clearing
3 Snow-Covered Island
1 Snow-Covered Swamp
1 Tundra
2 Underground Sea
Sideboard (15)
1 Snow-Covered Plains
2 Flusterstorm
2 Swords to Plowshares
2 Echoing Truth
2 Rest in Peace
2 Serenity
3 Monastery Mentor
1 Terminus
75 Cards Total
敢えて言わせてもらうと、このデッキはかなり複雑で、そういったデッキが脚光を浴びるのは嬉しい。
このデッキを大きく後押ししたのは、やはり《タッサの神託者/Thassa's Oracle》の加入だろう。
Delver is Still Delver
驚くようなことではないが、デルバーデッキは健在だ。
青赤デルバーとグリクシスデルバーだと青赤の方がやや優勢だが、《オーコ》が使えるRUGデルバーもかなりいい感じに見える。
先週それとなく言ったように、デルバーは相変わらずデルバーとして上手くやっている。
デルバー使いはこのアーキタイプに精通していて、そういった人々は今後も使い続けるだろうね。
URx Delver by TonyScapone
Creatures (11)
4 Delver of Secrets
1 Dreadhorde Arcanist
2 Snapcaster Mage
2 Young Pyromancer
1 Brazen Borrower
1 True-Name Nemesis
Spells (29)
4 Brainstorm
4 Lightning Bolt
4 Ponder
2 Spell Pierce
2 Stifle blue
4 Accumulated Knowledge
3 Daze
1 Force of Negation
4 Force of Will
1 Magmatic Sinkhole
Lands (20)
1 Fiery Islet
1 Flooded Strand
1 Island
1 Misty Rainforest
1 Mystic Sanctuary
2 Polluted Delta
4 Scalding Tarn
1 Snow-Covered Island
4 Volcanic Island
4 Wasteland
Sideboard (15)
1 Engineered Explosives
1 Dispel
2 Grafdigger's Cage
1 Hydroblast
2 Pyroblast
1 Surgical Extraction
2 Abrade
1 Counterbalance
1 Null Rod
2 Aria of Flame
1 Ensnaring Bridge
75 Cards Total
このデッキがやはり傑物なのか、それとも廃れてしまうのか、今後の数週間の経過が興味深い。
頭痛の種は《ウーロ》で、おそらくは今週以降さらに《ウーロ》が数を増やすことから頭を悩ませている。
Chalice Decks Outside of Loam and Eldrazi Aggro Falling Off Again
これは予想通り。
《死の国からの脱出》が支配した一ヶ月半の間に、様々な《虚空の杯/Chalice of the Void》デッキが現れたが、禁止改定によって姿を消した。
《虚空の杯》構築の最右翼は《虚空の杯》と《ウーロ》や《オーコ》などのミッドレンジ戦略を自らも使うロームデッキか、エルドラージアグロとなる。
これらは素早く手堅い盤面を形成可能で、しかもそれらを《むかしむかし/Once Upon a Time》によって更に加速させている。
Eldrazi Stompy bySharkcaster_Mage
Creatures (26)
4 Endless One
2 Walking Ballista
4 Eldrazi Mimic
4 Elvish Spirit Guide
4 Matter Reshaper
4 Thought-Knot Seer
4 Reality Smasher
Spells (5)
3 Once Upon a Time
2 Dismember
Artifacts (5)
4 Chalice of the Void
1 Umezawa's Jitte
Lands (24)
4 Ancient Tomb
4 Cavern of Souls
2 City of Traitors
4 Eldrazi Temple
3 Eye of Ugin
3 Mishra's Factory
4 Wasteland
Sideboard (15)
2 Ratchet Bomb
2 Sorcerous Spyglass
4 Thorn of Amethyst
1 Dismember
2 Tumble Magnet
4 Leyline of the Void
75 Cards Total
今後、赤単プリズンやエルドラージポストの数が減少すると思っているけれど、プリズンデッキは《大いなる創造者、カーン/Karn,the Great Creator》を容易く扱えるデッキの一つなのに加えて熱狂的なファンも多く、完全に消えてしまうことはないだろう。
The Wild Wild West Continues
こうした主要なデッキを別にすると、禁止改定後のレガシーはまさに西部の荒野の様相を呈している。
あっという間に《死の国からの脱出》が禁止され、人々は次なるぶっ壊れを探したり、いつも通りのデッキを楽しんだりしている。
「テーロス還魂記」には他にもメタゲームに影響を与える良いカードがあり、関心を集めている。
《死の国からの脱出》だけが良いカードだったわけではなく、他のカードも上手く使えないかと人々は模索中だ。
Dreadstill by Zaracias
Creatures (10)
4 Delver of Secrets
1 Grim Lavamancer
4 Phyrexian Dreadnought
1 True-Name Nemesis
Spells (24)
4 Brainstorm
4 Lightning Bolt
3 Spell Pierce
4 Stifle
4 Daze
1 Sudden Shock
4 Force of Will
Artifacts (2)
2 Scroll of Fate
Enchantments (4)
4 Standstill
Lands (20)
4 Island
3 Mishra's Factory
1 Misty Rainforest
1 Mountain
1 Polluted Delta
1 Prismatic Vista
4 Scalding Tarn
2 Volcanic Island
3 Wasteland
Sideboard (15)
1 Engineered Explosives
1 Dispel
1 Electrickery
1 Grafdigger's Cage
1 Invasive Surgery
2 Pyroblast
1 Abrade
1 Null Rod
1 Sudden Shock
1 Dack Fayden
1 Force of Negation
2 True-Name Nemesis
1 Misdirection
75 Cards Total
試すべき素晴らしいカードの組み合わせがいくつもあり、今こそ新しいことに挑戦する時だろう。
私にとっては、今のこのレガシー環境がとても魅力的に見えている。
変わりゆくメタゲームと、それがどのような過程を経るかについて議論を続けていこうと思う。
Level Up Lesson - Cool Stifle Tricks
このフォーマットにおける《もみ消し》の有用性はコロコロと変わるけれど、フェッチランドの起動を《もみ消し》する以外にも面白い使い方がある。
それじゃ、創造的に《もみ消し》してみよう!
誘発型能力と起動型能力を青マナ一つで打ち消せるのはいつだって興味深く、最も認知されているのはデルバーデッキでマナ否定戦術の一環として用いられていることだろう。
しかし、このカードにはまだ他にも巧妙な使い方がある。
まずは《殴打頭蓋/Batterskull》の誘発型能力を例にしよう。
「生体兵器」による誘発が「細菌」トークンを生み出す。
もしこの誘発を《もみ消し》すると、「細菌」が生まれないため、《殴打頭蓋》は装備先を失う。
こうする事で、おそらく場に出ているだろう《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》もろとも《殴打頭蓋》を一掃するための手段を探す時間を稼げる。
付け加えると、《石鍛冶の神秘家》の誘発を《もみ消し》するのも良い使い方だが、相手が既に手札に装備品を抱えている場合もある。
《殴打頭蓋》の誘発を消すのは悪手に見えるが、実は好手だと分かるだろう。
《もみ消し》と装備品に関してだと、《梅沢の十手/Umezawa's Jitte》の付いたクリーチャーが戦闘ダメージを与えた時の誘発を消せる。
そもそも「装備」するのを止めた方が正しいと考えるかも知れないが、時には装備させておいて、戦闘ダメージによる誘発を消した方が良いこともある。
《十手》の上にカウンターが乗らないため、時間を稼げる。
あるいは、《動く死体/Animate Dead》などのカードの誘発を消すこともできる。
《動く死体》はクリーチャーを戦場に出すという誘発を持つため、これに対応できる。
この誘発を打ち消した場合、《動く死体》はオーラの種類が変わらず、クリーチャーも戦場に戻ってこられない。
「墓地にあるクリーチャーカードにエンチャントする」とだけ書かれた《動く死体》が場に残されているだけの状態になる。
もう一つ面白い使い方は、《金属モックス/Chrome Mox》に対して。
これは、最初に「刻印」効果を解決しなければいけないからで、この誘発を消すことでマナ否定戦術として扱える。
「刻印」の無い《金属モックス》はマナの出ないただの置物と化す。
プレイヤーがそのターン中、あるいは今後の展開のために《金属モックス》からのマナをあてにしていた場合に強力なプレイに成り得る。
最後に話したいのは、《もみ消し》してはいけない状況についてだ。
以前、《暗黒の深部/Dark Depths》+《演劇の舞台/Thespian's Stage》への干渉手段について話した。
その時は《不毛の大地/Wasteland》を使用したけれど、《もみ消し》の場合はどうだろうか?
20/20が生成される誘発を打ち消せばいいと思ったかも知れない。
うん、それは間違いだ。
《暗黒の深部》が持つのは「状況誘発」と呼ばれるもので、これは「氷カウンターが0の《暗黒の深部》が場に出ている事」を誘発の条件としている。
ルール上、誘発がスタック上にある間に再び同じものが誘発することはないが、もしもそれを《もみ消し》た場合、すぐにまた「氷カウンターが0の《暗黒の深部》」が誘発する。
というわけで、この状況で《もみ消し》を使ってはいけない。
このコンボに対して《もみ消し》するとしたら、《演劇の舞台》が土地をコピーしようとする起動型能力を消す。
《もみ消し》と言えば、今週はThomas Heppが満点の使い方をした。その瞬間がこれだ。
一見の価値はあるよ。
Community Legacy Update
地方大会も大規模イベントも中止になり、それに関しては何も言うまい。
Bolt the Birdは相変わらず素晴らしい情報源なので、事態が落ち着いたらまたイベントを登録して欲しい!
また、Marshall ArthursがFacebookで8月に40Kイベントを開催すると発表した。詳細はこちら。
取り上げて欲しいイベントがあれば、ぜひ私まで連絡を!
Deck Focus - Copy,Maverick
マーヴェリックは《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》が刷られた2011年頃からレガシーで見られるようになったデッキだ。
根底にあるのはミッドレンジを軸としながら、秘密のポケットから色々な武器を取り出していくスタイルで、妨害手段と強烈な攻撃手段でゲームに勝利する。
時に「デスアンドタックスの強化版」と呼ばれるように、マーヴェリックは非常に多くのファンを抱えており、GreenSunsZenith.comではこのデッキへの知識を深め、より上手く使うための情報がまとめられている。
また、このウェブサイトはデッキの歴史を語る上で大きな役割を担ってもいる。
家で過ごす時間に、これを読んでみても良いかも知れない。
Maverick by achillies27
Creatures (25)
1 Dryad Arbor
1 Birds of Paradise
3 Mother of Runes
3 Noble Hierarch
1 Collector Ouphe
1 Gaddock Teeg
1 Scavenging Ooze
1 Scryb Ranger
2 Stoneforge Mystic
4 Thalia, Guardian of Thraben
1 Knight of Autumn
4 Knight of the Reliquary
1 Sanctum Prelate
1 Questing Beast
Spells (11)
3 Green Sun's Zenith
4 Swords to Plowshares
4 Once Upon a Time
Artifacts (2)
1 Umezawa's Jitte
1 Batterskull
Enchantments (1)
1 Sylvan Library
Lands (21)
2 Forest
1 Gaea's Cradle
1 Horizon Canopy
1 Karakas
1 Plains
3 Savannah
4 Verdant Catacombs
4 Wasteland
4 Windswept Heath
Sideboard (15)
2 Chalice of the Void
2 Deafening Silence
1 Hexdrinker
1 Sanctum Prelate
1 Sword of Light and Shadow
1 Elspeth, Knight-Errant
1 Gideon, Ally of Zendikar
4 Leyline of the Void
1 Shifting Ceratops
1 Nissa, Vital Force
75 Cards Total
マーヴェリックは年月を経て多くの変更が加えられてきたものの、デッキの軸は変わっていない。
パワーカードである《緑の太陽の頂点》を用いて、軽く強力な脅威や、マナブースト、妨害などを展開する。
レガシー初心者が《スレイベンの守護者、サリア/Thalia,Guardian of Thraben》と《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》ががっちりタッグを組んでいる姿を見る最初のデッキかもしれない。
そして、《ルーンの母/Mother of Runes》や《貴族の教主/Noble Hierarch》から多大な恩恵を得ているデッキでもある。
直近では、《むかしむかし》を手に入れたことでかなり強化された。
この呪文はクリーチャー主体の《緑の太陽の頂点》デッキの戦線拡大を大幅に後押しする。
加えて、《秋の騎士/Knight of Autumn》、《探索する獣/Questing Beast》、《呪詛呑み/Hexdrinker》なども新しい戦力として加わった。
マーヴェリックのゲーム展開はデスアンドタックスと非常によく似ている。
妨害手段を展開してから、強烈なビートダウンを仕掛ける。
筆頭に挙がるのは《聖遺の騎士》だろう。
まさにこのデッキにふさわしい力を持っており、必要に応じて一枚挿しの土地を探して相手を追い詰める能力は、このデッキの戦略をより有効なものにしている。
マーヴェリックは主に緑白主体のデッキだが、環境に即して色が足される場合がある。
黒を足してアブザンカラー(いわゆるダークマーヴェリックと呼ばれるもの)にすれば、除去としての《突然の衰微/Abrupt Decay》や《闇の腹心/Dark Confidant》といったクリーチャーを採用できる。
赤を足すと、《燃え柳の木立/Grove of the Burnwillows》+《罰する火/Punishing Fire》エンジンを採用できる(いわゆるパニッシングマーヴェリック)。
そして最後に青を足して《王冠泥棒、オーコ》などのプレインズウォーカーを足すこともある。
このデッキは素晴らしい。
まず非常に構築が柔軟で、
選択肢に幅があり、
関連するカードが比較的高額ではない。
最も金がかかるのが《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》で、それ以外の多くのクリーチャーは随時再録され続けている。
この強力で使って楽しいデッキは現環境で十分使用可能だし、それを学ぶための場も十分に用意されている。
Legacy Challenge 3/15
先週末はもう一つLegacy Challengeがあって、とても刺激的な内容だったね!
Deck Name Placing MTGO Username
エルドラージアグロ 1st Patxi
4Cコントロール 2nd Svaca
エスパーバイアル 3rd Jtl0005
RUGデルバー 4th MzFroste
ドライアド タイタン 5th PromidNightz
超起源 6th PetyrBaelish
アグロ ローム 7th HYMYKUOPPAPRAVA
エルフ 8th Usawolf
全くなんて面子だ。
まさに言った通り西部の荒野じゃないか。
残りのTop32までも非常にクールなデッキ揃いだった。
最終的に、このイベントを勝利で終えたのはPatxiが使うエルドラージアグロ(ストンピィ)となった!
Eldrazi Stompy by Patxi
Creatures (26)
4 Endless One
2 Walking Ballista
4 Eldrazi Mimic
4 Elvish Spirit Guide
4 Matter Reshaper
4 Thought-Knot Seer
4 Reality Smasher
Spells (5)
3 Once Upon a Time
2 Dismember
Artifacts (5)
4 Chalice of the Void
1 Umezawa's Jitte
Lands (24)
4 Ancient Tomb
4 Cavern of Souls
2 City of Traitors
4 Eldrazi Temple
3 Eye of Ugin
3 Mishra's Factory
4 Wasteland
Sideboard (15)
2 Ratchet Bomb
2 Sorcerous Spyglass
4 Thorn of Amethyst
1 Dismember
2 Tumble Magnet
4 Leyline of the Void
75 Cards Total
リストが非常にキレイで、非常に楽しそうでもある。
優勝おめでとうPatxi!
準優勝は《不毛の大地》をうんざりさせる4C“チェコパイル”コントロールを使ったSvacaだ。
4C Control by Svaca
Creatures (9)
3 Baleful Strix
3 Snapcaster Mage
3 Uro, Titan of Nature's Wrath
Planeswalkers (4)
3 Oko, Thief of Crowns
1 Jace, the Mind Sculptor
Spells (25)
4 Brainstorm
3 Inquisition of Kozilek
3 Lightning Bolt
3 Ponder
2 Spell Pierce
2 Abrupt Decay
1 Drown in the Loch
3 Hymn to Tourach
4 Force of Will
Enchantments (2)
2 Sylvan Library
Lands (20)
1 Bayou
2 Flooded Strand
4 Misty Rainforest
4 Polluted Delta
2 Scalding Tarn
2 Tropical Island
3 Underground Sea
2 Volcanic Island
Sideboard (15)
1 Fatal Push
2 Flusterstorm
2 Nihil Spellbomb
2 Pyroblast
2 Red Elemental Blast
2 Veil of Summer
1 Baleful Strix
1 Force of Negation
2 Plague Engineer
75 Cards Total
御覧の通り、このリストには《ウーロ》が3枚も入っておりレガシーでの強さを物語っている。
これは一過性のものではないだろう。
3位になったのはJtl005で、長い間取り組み続けているおなじみのエスパーバイアルデッキだ。
Esper Vial by Jtl005
Creatures (23)
2 Giver of Runes
4 Baleful Strix
1 Charming Prince
4 Meddling Mage
1 Brazen Borrower
1 Flickerwisp
1 Peacekeeper
1 Plague Engineer
4 Recruiter of the Guard
2 Soulherder
1 Palace Jailer
1 Venser, Shaper Savant
Planeswalkers (2)
2 Teferi, Time Raveler
Spells (12)
4 Brainstorm
3 Swords to Plowshares
1 Tithe
4 Force of Will
Artifacts (4)
4 Aether Vial
Lands (19)
4 Flooded Strand
1 Karakas
2 Marsh Flats
3 Polluted Delta
2 Scrubland
1 Snow-Covered Island
1 Snow-Covered Plains
3 Tundra
1 Underground Sea
1 Wasteland
Sideboard (15)
2 Wasteland
1 Swords to Plowshares
1 Ethersworn Canonist
2 Gilded Drake
1 Leonin Relic-Warder
2 Rest in Peace
2 Act of Authority
3 Force of Negation
1 Plague Engineer
75 Cards Total
このデッキには本当に好奇心を掻き立てられる。
これはもうJtl005をこのコラムにお呼びして、デッキに関して、そしてどうしてこうなったのかについて聞かないといけないね。
4位は昔ながらのRUGデルバーを使うMzFrosteだ。
RUG Delver by MzFroste
Creatures (10)
4 Delver of Secrets
4 Dreadhorde Arcanist
2 Hooting Mandrills
Planeswalkers (3)
3 Oko, Thief of Crowns
Spells (28)
4 Brainstorm
1 Chain Lightning
4 Lightning Bolt
4 Ponder blue
3 Preordain
2 Spell Pierce 4
4 Daze
2 Force of Negation
4 Force of Will
Lands (19)
1 Fiery Islet
4 Flooded Strand
4 Polluted Delta
3 Tropical Island
3 Volcanic Island
4 Wasteland
Sideboard (15)
1 Hydroblast
3 Pyroblast
3 Surgical Extraction
1 Veil of Summer
2 Abrade
1 Null Rod
1 Sylvan Library
1 Brazen Borrower
2 Rough // Tumble
75 Cards Total
最近見かけるようになった構築だ。
《タルモゴイフ/Tarmogoyf》はますます数を減らし、《戦慄衆の秘儀術師/Dreadhorde Arcanist》や《わめき騒ぐマンドリル/Hooting Mandrills》が数を増やしている。
5位は本当に刺激的だ。
このデッキの起源はCallum(WhiteFaces)がTwitterで発表したものだが、根底は同じだろう。
Titanic Dryad by Promidnightz
Creatures (15)
1 Dryad Arbor
1 Scavenging Ooze
4 Dryad of the Ilysian Grove
3 Ramunap Excavator
2 Tireless Tracker
4 Primeval Titan
Spells (9)
4 Green Sun's Zenith
1 Life from the Loam
4 Once Upon a Time
Artifacts (8)
4 Chalice of the Void
4 Mox Diamond
Enchantments (2)
2 Sylvan Library
Lands (26)
2 Ancient Tomb
1 Bayou
3 Cavern of Souls
2 Field of the Dead
1 Forest
1 Karakas
1 Maze of Ith
2 Misty Rainforest
2 Snow-Covered Forest
2 Valakut, the Molten Pinnacle
2 Verdant Catacombs
4 Wasteland
1 Windswept Heath
2 Wooded Foothills
Sideboard (15)
1 Bojuka Bog
3 Abrupt Decay
2 Collector Ouphe
1 Krosan Grip
4 Leyline of the Void
4 Mindbreak Trap
75 Cards Total
本当に良いデッキで、すぐにでも試してみたい。
《イリーシア木立のドライアド/Dryad of the Ilysian Grove》は狂った強さで、こうしたデッキを誕生させた。
Top8前のスイスラウンドで使用者のPromidNightzが8-0したことからもそのヤバさが伝わるだろう。
6位は、今回のLegacy Challengeの中で最大にして最高にヤバいデッキだ。
それは超起源!
このリストはこのスクリーンショットで今週末の注目を集めていた。
Hypergenesis by PetyrBaelish
Creatures (24)
4 Elvish Spirit Guide
2 Seasoned Pyromancer
4 Shardless Agent
4 Simian Spirit Guide
1 Ruric Thar, the Unbowed
1 Elesh Norn, Grand Cenobite
1 Ashen Rider
4 Griselbrand
1 Iona, Shield of Emeria
1 Progenitus
1 Emrakul, the Aeons Torn
Spells (19)
3 Hypergenesis
4 Show and Tell
4 Violent Outburst
4 Force of Will
4 Incubation // Incongruity
Enchantments (2)
2 Sandwurm Convergence
Lands (15)
3 Misty Rainforest
2 Scalding Tarn
1 Snow-Covered Forest
2 Snow-Covered Island
1 Snow-Covered Mountain
1 Taiga
1 Tropical Island
1 Volcanic Island
3 Wooded Foothills
Sideboard (15)
3 Blood Moon
2 Faerie Macabre
3 Leyline of the Void
2 Ingot Chewer
1 Sire of Insanity
2 Wear // Tear
1 Overwhelming Splendor
1 Terastodon
75 Cards Total
なんて凶暴でカッコいいリストなんだろう。こういったデッキが結果を残すのは嬉しくなるね。
7位はアグロロームだ!
4C Loam by hymykuoppaorava
Creatures (13)
1 Dryad Arbor
4 Dark Confidant
1 Scavenging Ooze
4 Knight of the Reliquary
1 Leovold, Emissary of Trest
2 Uro, Titan of Nature's Wrath
Planeswalkers (3)
3 Oko, Thief of Crowns
Spells (8)
2 Green Sun's Zenith
4 Abrupt Decay
2 Life from the Loam
Artifacts (8)
4 Chalice of the Void
4 Mox Diamond
Enchantments (2)
2 Sylvan Library
Lands (26)
1 Barren Moor
1 Bayou
1 Blast Zone
1 Bojuka Bog
1 Cabal Pit
1 Forest
1 Karakas
1 Maze of Ith
1 Savannah
1 Scrubland
1 Snow-Covered Swamp
1 Tranquil Thicket
2 Tropical Island
1 Underground Sea
4 Verdant Catacombs
4 Wasteland
1 Waterlogged Grove
2 Windswept Heath
Sideboard (15)
1 The Tabernacle at Pendrell Vale
2 Swords to Plowshares
1 Collector Ouphe
2 Thalia, Guardian of Thraben
1 Kunoros, Hound of Athreos
1 Liliana, the Last Hope
2 Plague Engineer
1 Reclamation Sage
1 Teferi, Time Raveler
3 Leyline of the Void
75 Cards Total
繰り返しになるが、このデッキに《オーコ》と《ウーロ》が同居しているのは何も驚くべきことではない。
ロームデッキはこの形にすんなりと進化したようで、今後もフォーマットで上手に生き抜いていくだろう。
最後は8位のエルフだ!
Elves by usawolf
Creatures (30)
2 Dryad Arbor
3 Birchlore Rangers
3 Elvish Reclaimer
1 Fyndhorn Elves
2 Heritage Druid
1 Llanowar Elves
4 Quirion Ranger
4 Wirewood Symbiote
1 Collector Ouphe
4 Elvish Visionary
1 Scavenging Ooze
1 Wildborn Preserver
1 Reclamation Sage
1 Archon of Valor's Reach
1 Craterhoof Behemoth
Spells (14)
4 Glimpse of Nature
4 Green Sun's Zenith
3 Once Upon a Time
3 Natural Order
Lands (17)
2 Bayou
2 Forest
4 Gaea's Cradle
4 Misty Rainforest
1 Savannah
4 Windswept Heath
Sideboard (15)
1 Bojuka Bog
1 Karakas
2 Deafening Silence
3 Thoughtseize
3 Abrupt Decay
1 Assassin's Trophy
3 Leyline of the Void
1 Progenitus
76 Cards Total
エルフも《むかしむかし》を上手く使えるデッキで、戦略と非常によく合致している。
モダンでの活躍とは違って、レガシーでの《むかしむかし》が問題になるとは思っていない。
むしろこういったタイプのデッキで最高の一枚として定住するだろう。
それではここで、Top32までのリストで使われている2020年産のカードを見てみよう。
現時点では、このカテゴリーに含まれているのは「テーロス還魂記」のカードのみだ。
Card Name Number of Copies
《自然の怒りのタイタン、ウーロ》 11
《イリーシア木立のドライアド》 4
《塵へのしがみつき》 2
《エイスリオスの番犬、クノロス》 2
予想通り、テーロスの街は《ウーロ》の話でもちきりだ。
結果的に非常におもしろいイベントであり、今後数週間でメタゲームがどういった方向へ進むのか興味は尽きない。
Around the Web
(中略)
The Spice Corner
《最高工匠卿、ウルザ/Urza, Lord High Artificer 》+《湖に潜む者、エムリー/Emry, Lurker of the Loch 》を用いたデッキが素晴らしい。
一般的にはコンボ偏重構成を目にすると思うが、以下の構築ではサイドボードにコントロール要素を持った純アグロデッキとなっている。
Emry Urza by CoolUser
Creatures (25)
3 Hangarback Walker
4 Walking Ballista
3 Arcbound Ravager
3 Phyrexian Revoker
4 Steel Overseer
4 Emry, Lurker of the Loch
4 Urza, Lord High Artificer
Artifacts (17)
4 Chalice of the Void
2 Mishra's Bauble
4 Mox Opal
4 Urza's Bauble
3 Thorn of Amethyst
Lands (18)
4 Ancient Tomb
3 City of Traitors
6 Island
1 Karakas
4 Seat of the Synod
Sideboard (15)
3 Tormod's Crypt
2 Flusterstorm
2 Brazen Borrower
2 Force of Negation
2 Thought-Knot Seer
4 Force of Will
75 Cards Total
しばらくお目にかかっていなかった《孤光のフェニックス/Arclight Phoenix》!
U/R Phoenix by WillyBzzz
Creatures (12)
4 Delver of Secrets
4 Pteramander
4 Arclight Phoenix
Spells (32)
4 Brainstorm
4 Faithless Looting
4 Gut Shot
4 Lightning Bolt
4 Ponder blue
4 Thought Scour
4 Daze
4 Force of Will
Lands (16)
3 Flooded Strand
2 Island
1 Mountain
2 Polluted Delta
4 Scalding Tarn
4 Volcanic Island
Sideboard (15)
3 Pyroblast
2 Spell Pierce
3 Surgical Extraction
2 Abrade
1 Null Rod
2 Brazen Borrower
2 Force of Negation
75 Cards Total
《巧妙な偶像破壊者、ダレッティ/Daretti, Ingenious Iconoclast》の強さを見せつけてくれたのはMatsOleだ!
Daretti Painter by MatsOle
Creatures (11)
4 Goblin Welder
4 Goblin Engineer
3 Painter's Servant
Planeswalkers (7)
3 Daretti, Ingenious Iconoclast
4 Karn, the Great Creator
Spells (6)
4 Pyroblast
2 Red Elemental Blast
Artifacts (16)
1 Lion's Eye Diamond
3 Lotus Petal
4 Arcum's Astrolabe
3 Grindstone
1 Pyrite Spellbomb
1 Soul-Guide Lantern
1 Ichor Wellspring
1 Ensnaring Bridge
1 Spine of Ish Sah
Lands (20)
4 Ancient Tomb
1 Badlands
3 Bloodstained Mire
3 City of Traitors
8 Snow-Covered Mountain
1 Snow-Covered Swamp
Sideboard (15)
1 Tormod's Crypt
1 Grindstone
3 Surgical Extraction
1 Abrade
1 Liquimetal Coating
1 Painter's Servant
1 Spellskite
2 Thorn of Amethyst
1 Torpor Orb
1 Ensnaring Bridge
1 Trinisphere
1 Mycosynth Lattice
75 Cards Total
What I'm Playing This Week
ローカルイベントが中止になってしまったので、WhiteFaces(Callum)とStryfo(Chase)から教えてもらったこの甘辛デッキを使って遊んでるところさ。
《カヴーの捕食者/Kavu Predator》を使ったデッキでね!
Predator Life by Volrathxp
Creatures (10)
4 Dreadhorde Arcanist
4 Kavu Predator
2 Brazen Borrower
Planeswalkers (2)
2 Dack Fayden
Spells (26)
1 Berserk
4 Brainstorm
2 Lightning Bolt
4 Ponder
2 Preordain
3 Daze
2 Punishing Fire
4 Invigorate
4 Force of Will
Enchantments (3)
3 Aria of Flame
Lands (19)
3 Grove of the Burnwillows
1 Island
3 Misty Rainforest
3 Scalding Tarn
1 Snow-Covered Forest
1 Taiga
3 Tropical Island
3 Volcanic Island
1 Wooded Foothills
Sideboard (15)
1 Hydroblast
3 Pyroblast
1 Spell Pierce
2 Surgical Extraction
3 Veil of Summer
2 Cindervines
2 Oko, Thief of Crowns
1 Submerge
75 Cards Total
Wrapping Up
今回はここまで!
来週もこのレガシー環境を旅していこう。
いつもどおり、私に御用の方はSNSでご連絡を!
こんな苦しい試練の時だけど、可能な限り協力するよ。
改めて、コンテンツをサポートし続けてくれる皆さん方に感謝を。
そして、どうぞご無事で。
それではまた来週!
記事
https://www.mtggoldfish.com/articles/this-week-in-legacy-no-breach-no-problem
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以上です。
*面白いほどリンク踏まれないので、カード名リンクしてません。
それにともなって、デッキリストは英語表記のみです。
*コロナで退屈な時間が、少しでも埋まれば幸いです。
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