脱毛症の経過報告⑤完全復活までもう少し
全身の毛が抜ける汎発型円形脱毛症を発症してから、丸4年が経過しました。2022年10月に前回の記事を書いて以降、更新が止まってしまっていたので現状を記録します。
2022.10(前回更新時)
全体的に毛の密度は低いものの、1センチほどの長さで髪が生えそろった。しかし、所々に穴は開いており、おでこの一部分と耳の上は相変わらずハゲていた。
2023.2
アトピーの薬がなくなったので皮膚科を受診。2年以上ハゲ治療を放置していたので、現時点での治癒率や最新の治療法などを聞きたくなり、脱毛症に強い皮膚科に行った。そこで「オルミエント」という薬があることを知る。
オルミエントは本来、関節リウマチの治療薬として処方されるものだが、アトピーや円形脱毛症にも効果があるとのこと。しかしデメリットもあり、免疫力が低下するという副作用やコストがまあまあかかると聞き、(この時は月4万円ほどかかると説明があった)治療が億劫に。
ただ、治療をやめてからしばらく経つので膠原病などの病気がないかだけでも検査してみては?との助言をもらい、大学病院へ行ってみることに。
2023.5
脱毛症に強いとされる大学病院の毛髪外来を受診。血液検査異常なし。新しい毛が生え始めていることから、今なら塗り薬が効くかもとのことで、脱毛症を発症してすぐの時期に塗っていたアンテベートローションを再度塗布。毎日かかさず塗っていたが、変化なし。
2023.8
2回目の受診。前回同様、アンテベートローションを追加でもらう。この時すでに私は治療に飽きており、次の予約をとりあえず入れたがすっぽかしてしまった。(本当に申し訳ない)
余談ですが、皮膚科にかかるとまず問診を受け、その後ウィッグを取って頭皮をルーペで診てもらいます。今までかかった皮膚科の先生はみんな小さいルーペを頭皮にあてがって覗きこむようにして診察していました。
しかし、ここの先生は違いました。ウィッグを取るやいなや、ポケットからバカでかい虫眼鏡を取り出し、俯瞰で私を診察し始めたのです。
それでほんまに毛根見えるんか?と思いつつ黙って座っていたところ、突然先生が「…4」とつぶやきました。4?何がですか…?と聞くと、どうやら脱毛範囲がだいたい全体の4割ということでした。虫眼鏡ほんまに必要やったん?ただ、この先生は脱毛症治療の権威とされる方らしく、北海道から沖縄まで数多くのハゲの猛者たちが訪れる有名な先生でした。やっぱすごい先生はスケールがちゃうわ。
話が脱線しました。記録に戻ります。
2023.12
3回目の受診をすっぽかす。もうアンテベートは塗っておらず、またしてもハゲを放置することに。この時点では髪の増減に変化はなかった。
2024.4〜現在
突然、おでこと耳の上のハゲ部分から毛が生えてきた。あんなにツルツルだったのに徐々に毛が生え始め、ついに頭全体が黒く見えるように。完全復活まであと少し、というところまで来た気がする。
現在、顔面の毛(産毛、眉毛、まつ毛、鼻毛)は生えそろっており、首から下はなぜか両手両足の指毛しかない状態。腕や足は発症以降、いまだに生えてこない。(望んでいないが)
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発症後、約2年間ツルツルだった体がさらに大きな変化を見せたので記録しました。この脱毛症記事は「どこかでひっそり悩んでいる人に届けば」という思いで書いていたので、読まれた数などは全く気にしていなかったのですが、先日ダッシュボードを見てみると週に1〜2人に読まれていることが分かり大変驚きました。
見えないだけで、昔の私と同じように脱毛症の情報を必要としている人はどこかにいるんだなぁ。私の経験が、誰かの助けになれば大変嬉しく思います。