私たちはこうしました!車椅子親家庭の保育園選びのポイント
こんにちは、車椅子ユーザーが臆せずパパやママになれる社会を目指して活動しているウィルチェアファミリーです。
今日は私たちの保育園選びについてそれぞれの経験をまとめてみました。車椅子親家庭ならではの保育園選びのポイントとは?
私たちのプロフィール
えりちゃん:妊娠発覚と同時に夫が頚椎損傷。現在夫はリハビリ施設に入所中。2歳の息子を抱える時短ワーママ。
のりちゃん:脊髄損傷の夫と結婚し不妊治療を経て出産。子どもが1歳の頃に保育園入園を保健師に勧められ、母親の障害疾病を理由に1歳児クラスから入園。現在子どもは5歳の年長。
みっちゃん:中学生の頃に病気を発症し、車椅子生活に。小学生2人、保育園児1人の3児を育てるパワフルママ。
保育園選びで重視したことは?
えりちゃん:
・自転車で15分以内
・バリアフリー(車椅子のパパもイベントに参加してほしい)
・駐車場隣接(車椅子パパが送迎をできるよう)
・駅に近い(送迎後ママが仕事に行きやすい)
・休日イベントが少ない
・保育園よりこども園(幼稚園教育の要素が欲しかった)
・紙おむつ
のりちゃん:
・バリアフリー(車椅子のパパもイベント参加や送迎をしてほしかった)
・のびのび系教育(子どもの自主性を重んじる保育を重視したかった)
・雰囲気(先生との話しやすさや子ども達の雰囲気)
・同じ学区の子がひとりでもいる
みっちゃん:
・徒歩で通える圏内(車椅子では車のチャイルドシートに乗せる方が手間)
・0歳から預かってくれる
・ベビーホームでまだそんなに行事も多くなくバリアフリーかどうかは重視しなかった。参加行事が多いならバリアフリーを選びたい。
保育園に入れるきっかけは?
えりちゃん:
育休明けで仕事復帰のために子どもを保育園に預けることになりました。まず役所に相談に行き、説明を聞きましたがバリアフリーなどに関しては園に直接相談するように言われました。それから園開放や見学の申し込みをして園周りを開始。バリアフリーを謳っていても意外にバリアがあることに気付いたり、実際に送迎することになる道からも感じることはたくさんありました。夫は施設入所中の為、実際には子どもを連れてひとりで周り、決めました。現在の園は重視したポイントをすべてクリアしていたわけではないけれど、外せないポイントはしっかり押さえていて、許容範囲内でした。
のりちゃん:
出産前から保健師さんと繋がっていました。保健師さんから完全ワンオペで頼り先がないこと、いつ夫が体調を崩し介助が必要になるかわからないこと、子どもがこだわりが強く寝てくれない子で大変なこと、私にも疾病障害があり頻繁な通院が必要なことなどから入園を勧められました。最初はこんな小さいうちに離れたくないと思いましたが、入園を勧められ各園の見学説明会に参加するうちに早いうちから私以外の世界との関わり方を身に着けて欲しいと思うようになり入園を決めました。夫は「世の中がバリアフリーじゃないのは当たり前なんだから重視するのはバリアフリーかどうかではない」という意見でしたが、核家族で私がもし送迎できない状況になったらどうするの?入園式も運動会もお遊戯会もパパが来ないのはどうなの?と思い、バリアフリーである点は重視しました。
みっちゃん:
上2人は幼稚園だったので、当然一番下も幼稚園からと思っていましたが、びっくりするほど寝てくれない子で大変でした。睡眠時間をまともに取れなくなると、だんだんと精神的に辛くなってきてしまいもう限界で、これは保育園に入れるしかない!と思い入園を決意しました。見学自体が車椅子では大変な園もありましたが、工夫をしたり手伝っていただいて見学をしました。結局、上の子達の一時預かりで利用した信頼できる園に入園し通っています。
子どもが通う園のバリアフリー度
えりちゃん:
老人ホームも経営している園で、高齢者との交流もあり車椅子には優しい施設設計。玄関は緩いスロープでエレベーターも完備。車椅子駐車場と身障者トイレもあります。事前に父親が車椅子であることを伝えており、早め早めに園に相談し、配慮や介助もしていただけています。
のりちゃん
バリアフリー適合施設基準を満たしていて平屋建て。玄関には框がなくフルフラット。車椅子駐車場が1台と多目的トイレもありますが、支援センターの赤ちゃんたちのためにトイレ内におむつ交換台が置かれているため車椅子での使用は不可能です。子どもがまだ未満児の頃はお部屋まで行って一緒にお仕度する必要もあり、夫が送迎の際は事前にお知らせしていました。先生方も自発的に助けてくださいました。配慮が必要な場合は毎年、毎行事ごとに早めに配慮をお願いします。
みっちゃん:
設備的には古くバリアフリーではありませんが行事のたびに対応を考えてくださる園です。給食もとっても美味しいと評判です。親が車椅子ユーザーとなれば、こちら側からの要望はどうしても多くなります。園の先生方の理解と協力が得られることがやはり重要と感じています。
私たちが思う車椅子親の保育園生活のポイント
・送迎方法や送迎を誰がするか、緊急時のお迎えはどうするかをしっかり考える。
・できればバリアフリー園の方が便利。
・配慮が必要な場合は早め早めに園に相談し、お互いの都合をすり合わせる。
・先生の理解は必要不可欠!意見のすり合わせをして頂けたら、先生たちには感謝をしっかり伝える。
あなたはもし子どもを保育園に入れるとしたら、どんな点にこだわりますか?
選択肢がない場合限られた中で、どう配慮を頼みますか?
ウィルチェアファミリーは有志で運営しています。サポートをよろしくお願いいたします。
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