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自分らしさを大切にする国イギリス

みなさんこんにちは、外国語学部4年次のHarutoです。イギリスのラフバラ大学で交換派遣留学をしていました。国際部のインスタグラム(@hello_ku_sapa)にも、ラフバラ大学留学について投稿していますので、チェックしてみてくださいね(^▽^)/
 
今回のテーマは、「多様性の先進国イギリス」です。日本でも最近LGBTQの支援活動に関する話題をよく耳にしますね。しかし、現状日本では同性婚は認められていませんし、僕自身は日本社会では性の多様性に関して実質的な理解はまだまだ進んでいないと感じています。
ここから、僕がイギリスで経験したことを記します。

街中の同性カップル

イギリスでは2014年に同性婚が合法化されました。2018年には、異性愛者結婚は約215,000件、同性婚は約6,500件と、イギリスの約3%の結婚は同性婚でした。
同性婚が認められるイギリスに住んで感じたのは、同性カップルを世間が受け入れているということです。例えば、同性カップルが道で手を繋いでいても誰一人として怪訝な顔をする人はいません。手をつないでいる同性カップルに、道端の人が「Happy Xmas! Love is good」(クリスマス期間中)と声をかけている場面にも遭遇しました。これにはとても驚きました。日本で同性同士が手をつないでいたら、周りの人はどんな反応をするでしょうか。

僕が出会った、LGBTQの友達

僕はラフバラ大学のサークルに所属していましたが、チームメートにLGBTQの人もいました。僕は日本でセクシャルマイノリティであることをオープンにしている方と出会ったことがなかったので、この出会いはとても新鮮でした。驚いたのは、どれだけ気軽にそのトピックを扱っているかです。イギリスでたくさんの友人を作りましたが、そのなかの10人ほどが、LGBTQであることを教えてくれました。しかも、教え方も気軽で、
Aさん「あ、そういえば私バイだよ。」
Bさん「本当?Me too!!」(ハイタッチ)
Cさん「え!私も!今度飲みに行こ!」
といった具合です。その気軽さに度肝を抜かれました。日本では僕の友人の中で誰一人として、LGBTQであることを教えてくれた人はいませんでした。それぐらい日本では、LGBTQであることがタブー化されていて、オープンにするのが難しい環境なんだな、と感じました。

ラフバラ大学にあふれる虹色!

大学の図書館前に虹色の旗が掲げられていたり、虹色の横断歩道があったり、大学スタッフが虹色のネックストラップを身に着けていたり、至るところで虹色を目にしました。虹色はLGBTQの社会運動やLGBTQの人々へのサポートを示すシンボルです。大学の売店には虹色の靴紐が売られていました。友人から「みてみて!!これ今日買ったんだ」と虹色の靴紐が付いた靴を自慢されたこともあります(笑)この靴紐は、すぐに売り切れたみたいです!
このように、ラフバラ大学での日々の学生生活ではLGBTQの支援を視覚的に感じることができました。

ロンドンの街中でも?

ロンドンの観光をしていた時に、大英博物館前の信号で、こんなものを見つけました!
 


画質が粗くて申し訳ありません^_^;
僕はこのマークを知らなかったので、一緒に旅行していた友達に聞きました。ゲイのマークらしいです。他にもレズビアンやバイセクシャルのマークの信号機がありました。国を挙げてLGBTQをサポートしていますね。
「イギリスって本当にすすんでるな~」と感心しましたが、帰国して関西大学の国際学部に訪れたときに、たくさんの職員のデスクに虹色の旗掲げられていて、とても驚きました。


国際部のスタッフに尋ねてみると、国際部では定期的にLGBTQに関する勉強会を行っているそうです。日本の大学は保守的だと思っていたので、母校でもこのような進展があって素晴らしいと思います。

僕ができること

LGBTQのニュースや世界の状況をみんなに広めようと、主にインスタグラムでシェアしています。また、Marriage for Japanというインスタグラムの投稿を定期的にシェアし、同性婚のために誰がどんなことをしているのかを広めています。また海外のLGBTQ関連のニュースもシェアして、皆さんに少しでもLGBTQに前向きになってほしいと、ALLY(LGBTQサポーター)として投稿しています。

まとめ

僕がイギリスに住んでみて感じたのは、ありのままに、自分らしく、自分自身でいることの楽しさを謳歌して暮らしている人が多いということです。日本では性的マイノリティへの理解がまだ深まっておらず、つらい気持ちを抱えたり、だれにも言えず悩んでいる人が多くいるのではないでしょうか。自分のセクシュアリティについて悩んでいる人が、自分らしくいられて、楽しめる世の中になればいいと感じました。