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Humans of 関大国際部 Vol.5

今回は、国際部で認定留学を担当している川崎と堀江の2名からメッセージをお届けします。

~まずは川崎の経歴から~
小さい頃の夢は宇宙飛行士、小学生時代のオーストラリア旅行をきっかけに、海外暮らしを夢見る。
その後高校時代にニュージーランドに1年間留学。
卒業後、血のにじむような努力と苦労を積み重ね、タスマニア大学でArt を専攻し修士号を取得。

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           ↑ 通っていた大学の美術学部が入る建物

当時の夢は卒業式でCap & Gownに身をつつみ、全員で一斉に大空に帽子を高々と投げる! …のはずが、式典当日「帽子は危ないので投げないで下さい」という発表であっさりと夢、砕け散る。

帰国後、日本で英語を使う仕事に就くも、オーストラリアに職を得て再渡航。エアーズロックで観光ガイドやホテルのフロント業務に従事。堅実な仕事ぶりが認められ「永住権」までもう一歩のところで、家庭の事情で帰国を余儀なくされ、夢またもや砕け散る。

現職についてもなお、新たな夢を追い続けている。

~堀江の経歴~
現職に至るまで多少寄り道はしたものの、基本的に留学に関連する仕事に従事。1992年に最初の学生を送り出したのち、現在まで約4000人の留学をサポート。

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認定留学は、本学の中長期留学プログラムの中でも一番派遣数が多いプログラムで、2019年度の派遣人数実績は189名。主な業務は認定留学を希望する学生を対象とした留学相談、各種説明会やオリエンテーション開催、学内の事務手続きなど。

それに加えこの2ヶ月は、通常業務の他にコロナ禍で留学が中止になった学生の声を拾いあげるというデリケートなヒアリング調査もあったため、コミュニケーションスキルに関する書籍を読むなど新たな取り組みもありました。
私達のモットーは“長い人生の中でそう何度もない留学という機会を、できるだけ成功に近づけるよう指導する”です。
厳しい指導をする時もありますが全ては皆さんのためであり、また大学の留学プログラムに参加する上で必要不可欠なステップなので、心を鬼にして対応しています。
だからこそ帰国した時の皆さんの輝く顔を見るにつけ、この仕事の醍醐味を感じ、そして成長の過程に立ち会うことができる幸せをかみしめています。

認定留学にまつわるエピソードは多々ありますが、今日は「留学前に掲げていた目標と、帰国した時に自分が身につけたものは、まったく違うものだった」と言うJさん(仮名)を紹介しましょう。
まず初めに、Jさんが国際部に提出したエッセイから抜粋したコメントを読んでください。

【出発前に掲げた目標は何?】
自分の思考を言語化し、建設的なコミュニケーションができる英語力を習得したい。
そのために遊びやアクティビティは最低限にとどめ、目標に向かってよそ見せず努力する。

【実際に留学して身についたことは何?】
これまでは物事の成果は自分の努力だけで得られるものと思っていたが、その陰にいつも誰かの行動があると気づいた。この「気づき」により何事にも対しても「謙虚」な気持ちを持てるようになった。

読んでみていかがですか?作られた美談のようにも見えますが、これ本当の話です。
帰国後にJさんが国際部に来室した際も、留学で得た成果は語学試験で数値化できるようなたぐいではなく、人間として大きな価値観であり、そんな「発見」を大事そうに語ってくれました。

Jさんがプレゼントしてくれた留学先のお土産。木彫りのGoodluckチャーム。

↑ Jさんがプレゼントしてくれた留学先のお土産。木彫りのGoodluckチャーム。

そしてこの発見があったからこそ、以前は「枯れ木」のようだった自分が、今では十分に水分を蓄えた健康な植物に戻ったような気がする…と例えるくらいでしたから。
彼をそのように導き成長させたのは、自らの「気づき」だった…というエピソードです。

この話、留学するとこんなに成長するからぜひ皆さんも留学してください、と言うために紹介したのではありません、むしろその逆かもしれません。

Jさんの大学生活は決して順風満帆ではなく苦労の連続でした。しかし、留学費用の資金繰りに頭を抱えているときも歩みを止めませんでしたし、また事情があって1年間休学することになっても「じゃあ、今できることは何だろう?」と次を考える思考回路をクセ付け毎日過ごした結果、最終的にJさんの「思い」(留学)がカタチになっただけです。

それはまさに、2018年5月に関西大学カイザーズクラブの特別公演企画/植松努氏の「~ 思うは招く ~」で植松氏が講演された内容と同じです。
(ぜひ視聴してください→ http://www.kaisers-club.com/rocket/

常に可能性を広め、「だったら、こうしてみたらどうだろう?」と考えることこそが、未来を自分色にする第一歩なのです。

私達の業務はコロナ禍の影響で昨年の今頃と比べると減っていますが、偶然できたこの時間をどう使うかも私たち次第です。
目下、皆さんからどんな質問があってもすべて回答できるよう、さらなる知識の質と量の向上に取り組んでいます。次に皆さんと会う時に、皆さんの口から「この期間、私は○○に挑戦しました!」と聞けることを楽しみにしています。