ウィニペグ大学(カナダ)
治安が比較的良く安心して留学生活を送れると人気の留学先、カナダ。
関西大学でも中長期留学と短期留学それぞれで沢山の関大生が留学しています。
今回は、コロナ禍以降3年ぶりにようやく再開した2022年度夏休みの語学セミナーでも多くの関大生が参加したウィニペグ大学留学についてご紹介します。
ウィニペグってどんな街?
ウィニペグ大学がある都市、ウィニペグはカナダ中部のマニトバ州南部にある都市で、マニトバ州の州都です。州都と聞くと大きな都市を思い浮かべるかもしれませんが、人口約75万人の中規模都市です。
ウィニペグ大学へは空港から路線バスだと約30分。空港周辺ののどかな平原から徐々に、ビルが立ち並ぶダウンタウンに入ったあたりに位置しています。
ダウンタウンの中にも自然豊かな公園や川があり、街中で様々な動物を見ることができます。
街中には、州議事堂、博物館や美術館や動物園があったり、土産屋や多数の飲食店が入るTHE FORKS MARKET、クマのプーさん像がある公園(ウィニペグはクマのプーさんのゆかりの地なのです)があり、見どころが沢山あります。
カナダを代表するカフェチェーンのTim Hortonsの店舗もあちらこちらにあり、コーヒーとドーナツを片手にのんびり過ごすのもおススメです。
ウィニペグ大学の紹介
ウィニペグの街の様子がわかったところで、ここからは今回のブログのメインである「ウィニペグ大学」の紹介です。
ウィニペグ大学は学生数約10,000人、150年の歴史を誇る大学です。関西大学からウィニペグ大学へ留学する場合は、1~2学期間英語をしっかり学ぶ「認定留学」と、夏休みまたは春休みの約1ヵ月間で英語学習や課外活動を行う「語学セミナー」の2種類があります。どちらのプログラムの場合も「ELP(English Language Program)」の学生としてウィニペグ大学付属の語学学校で学びますが、語学学校の建物は独立しておらず、ウィニペグ大学の正規学生が授業を受ける同じ学舎の中の教室で学ぶため、比較的正規学生とも交流しやすい環境となっています。
ウィニペグ大学では、建物の出入口すべてにセキュリティスタッフが常駐しており、そこで学生証を提示しなければ入館できないというルールになっているため、学内のセキュリティは徹底しています。
大学の中には建物が多くありますが、ほとんどの建物が外に出ることなく渡り廊下などでつながっており、建物間を移動する際のセキュリティはないため、移動はそこまで大変ではありません。冬の寒い時期に外に出ずに移動できるのはありがたいですね!
ちなみにウィニペグの夏の平均気温は25℃前後ですが、冬の平均気温は-15℃前後と、一年を通して寒暖差が極めて大きいということでも知られています。冬は北米で最も寒い都市だそうです。
ELPが開講されるプログラムは「Ashdown Hall」という建物で、建物の出入口から近い場所に教室があります。
ウィニペグ大学ELPでのクラス編成
【認定留学】
留学前のレベル分けテストの結果をもとにクラス分けされます。認定留学の場合は14週間(関大の学期でいう1学期間)が1タームとなっており、ELPでは「Full-Time Program」と呼ばれています。基礎クラスから中上級のクラスまで、幅広くカバーされています。中上級のクラスはリーディングとライティングに特化した「Academic Stream」とスピーキングとリスニングに特化した「General Stream」の2種類があり、自分の強化したい技能に合わせたクラス選択をすることができます。
また、出願時に語学要件をクリアすると、インターンシップ体験コースに参加することもできます。インターンシップは博物館やホテル、病院、人権センターなどで行われ、単純作業ではなくインターンシップ先の職員に同行して職業体験ができます。ELPでレベルUPした語学力やコミュニケーション力を実践することができますね。
【語学セミナー】
4週間のプログラムである語学セミナーは「Short-Term Program」と呼ばれており、こちらも14週間のプログラム同様、留学前に実施されるレベル分けテストの結果をもとに、5つのクラスに分属されます。
クラス編成に関して留学前の学生さんから「もし最初に分属されたクラスのレベルが合わなかったら変更してもらえるのですか?」という質問がよくあります。ウィニペグ大学では、上記のどちらのプログラムも、最初のクラスのレベルが合わなかった場合、授業開始から1週間以内はクラスの変更ができるとのことです。自分のレベルに合わないクラスで貴重な授業時間を過ごすのはもったいないので、後悔のない留学生活を過ごすためにも自分のレベルに合うクラスかどうかきちんと見極めて、場合によっては自ら交渉することが大切です。
留学中に困ったことがあればどこで相談できるの?
上記のようにクラスの変更をお願いしたり、大学で生活するうえで困ったことがあれば、ELPのスタッフに相談することができます。
上記のお二人以外にもELPには10名弱のスタッフがいらっしゃいます。中には日本人スタッフのErikoさんもいらっしゃるので、「英語での交渉や説明が難しい時などは、ぜひ相談にいらしてください」と言ってくださっていました!
ホームステイ先はどのように選定しているの?
留学生活を送るうえで重要なポイントとなる滞在先。ウィニペグ大学に留学する場合は、認定留学・語学セミナーともにホームステイとなります。ELPに所属する学生のホームステイ先の選定や振り分けなどはStudent Life Officeが担当してくださっています。
ELPの学生が安心して留学生活を過ごせるように、ホームステイ先の選定は以下の手順で実施されているそうです。
①ホームステイの受入先として立候補する家庭を募集する
②大学から各家庭にアンケートを実施し、家庭の状況を調査する
③警察に依頼し、家族の中に犯罪歴のある人がいないか調査する
④大学担当者が家庭訪問し、留学生を受け入れても問題がないか実際に家庭の様子を観察する
⑤上記条件をクリアした家庭を対象に、学生受け入れ前に大学からオリエンテーションを実施する
大学がとても細かくホストファミリーを調査し、またかなりの条件をクリアしたご家庭がホームステイ先として選ばれていることがわかりますね。これならホームステイが初めての場合でも安心して過ごせそうです。
ウィニペグ大学の様子は?
これまではELPの授業やスタッフさんをご紹介してきましたが、ここからはウィニペグ大学の施設やキャンパスの様子を詳しくご紹介していきます。
カフェテリアなどの憩いの場がたくさん!
海外の大学あるあるなのかもしれませんが、ウィニペグ大学に行って印象的だったのは、とにかく上の写真のようなカフェテリアや椅子と机がセットされている憩いの場がそこらじゅうにあるということ!自習するものも友達と他愛もない話をするのも気軽にできるような場所が多いのは、とても魅力的だなと思いました。学期中にはこのようなスペースを利用したイベントも実施されるそうです。
ウィニペグでの移動手段は?
ウィニペグ内は基本的にバスで移動することができます。大学のすぐ近くにもバス停があり、多くの学生はここから家に帰ったり出かけたりしているそうです。
ウィニペグ大学内の取り組み
【バリアフリーとLGBTQフレンドリーなキャンパス】
大学の入り口付近の道にLGBTQを象徴するフラッグをモチーフとしたデザインがされていたり、学内には多くの「誰でもトイレ」が設置されていたり、車いす利用者用のドアを開けるボタンが設置されていたりと、あらゆるところにさまざまな学生への配慮が感じられる作りになっています。
【環境保全】
これはウィニペグ大学に限ったことではなく、街中や空港でも感じたことですが、ごみの分別が日本よりも細かく、また具体的に案内されていること、またリサイクルへの意識を高めるようなメッセージが記されているなど、国家戦略としてSDGsに取り組んでいるカナダならではの光景だと思います。
【感染症対策】
正直なところ街中を歩いていてマスクをしている方はほとんどいないほど、カナダではノーマスクの生活が当たり前になってきているようですが、ウィニペグ大学では感染症対策が徹底されています。キャンパス内はマスク着用をすることが求められており、学内にはあちこちに消毒液が設置されていますし、発熱などの症状がある場合は登校を控えることが求められます。学内の取り組みとしては日本と大差がないように感じました。
【大学周辺のおすすめスポット】
①STELLA'S CAFE
大学の正門から大通りを挟んだ正面にあるこちらのカフェ。メニュー数も多く、朝7時から営業しているので、モーニングやランチにももってこいです。
②大学周辺のウォールアート
大学の周りのもので特に印象的だったのは、とにかくアートにあふれているということ!多種多様で個性的なアートがたくさんあるので、散歩しながらいろんな作品を探すのも面白いかも。
ウィニペグには魅力がたくさん!
ここまでカナダ・ウィニペグ、ウィニペグ大学の魅力をお伝えしてきましたが、いかがでしたか?ウィニペグには多種多様な国籍の方がいらっしゃり、日本では経験できない多民族国家カナダならではの国際交流ができると思います。また大学スタッフの方もとても親切で親身になって相談に乗ってくださるので、初めて海外に行く人でも安心して留学できる場所だと感じました。
このブログを読んで「カナダに行ってみたい!」「ウィニペグ大学に留学したい!」と思ってもらえたらとてもうれしく思います。
カナダ・ウィニペグ大学に留学できるプログラム(認定留学・語学セミナー)の最新情報はこちらから!
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