【アメリカ・理系留学】Put yourself out there~何事も行動あるのみ~
こんにちは!化学生命工学部 生命生物工学科4年次のRinkaです。私はアメリカの北アリゾナ大学に2022年秋学期から2学期間交換派遣留学をしていました。
北アリゾナ大学でのCareer development programの第1期生です。
さて、意気込んで望んだ理系留学ですが、順風満帆にいかないのが留学です。この記事では、
私の波瀾万丈の留学生活の一部と学んだことをシェアします。
本題に入る前に、私が参加したCareer Development Programについて紹介します。
Career Development Programとは?
北アリゾナ大学の研究室に所属して、現地の学生と一緒に研究をできるプログラムです。私は有機化学のラボに所属して、固体電解質の研究に携わりました。ラボは、学部生が1人、大学院生が3人、ラボのリーダーである教授PI(Principal Investigator)で構成されていました。
ラボワーク開始前
アメリカの研究室を体験できるなんてかっこいい!とワクワクしていました。しかし、それと同じくらい不安な気持ちもありました。
というのも、所属ラボの有機化学の研究は、私の専門であるバイオテクノロジーとはかなり離れた分野だったからです。英語で自分の専門外の内容を理解することに対してだけでなく、研究というまだわからないことを解明しようとするアプローチを英語で行うことに対してもとても心配でした。
ラボメンバーといざ対面
いざ、ミーティングでラボのメンバーと対面。とても緊張していましたが、先生もメンバーもみんな優しそうで少し安心しました。
しかし、ミーティングの内容は7割ほどしか理解できず、何がわからないのか、何を質問すればいいのかもわかりませんでした。結局、一回目のミーティングは発言をせずに終了しました。
ミーティング終了後、ラボメンバーのひとりに研究室内を少し紹介してもらいました。
簡単な挨拶の後、研究室の紹介が始まった途端、
え、何言ってるかわからない…。
わからない単語の波でした。専門分野について何も話せない恐怖から簡単なおしゃべりさえできず、黙りこくっていました。緊張している私に気を遣ってか、「友だちできた?」「ここでの生活になれた?」「俺も大学院生になって友だちいなくてつらいよ」など慰めの言葉(?)をくれました。
どっと疲れを感じた一日でした。
ラボワーク開始
まずは、研究内容を勉強するために”シャドーイング”といって、ラボメンバーについて実験しているのを見ながら研究内容を学びました。
シャドーイングの途中にわからないことがあり、質問しようと思いました。すると、英語にしようとしても言葉が出てきません。私はカジュアルなコミュニケーションは誰とでも臆することなくスムーズに取ることができました。しかし、専門分野の話になった途端、上手く文章を作れなくて言葉が出てきませんでした。
苦戦しながら、なんとか質問できましたが、英語を話すことにだんだん自信がなくなってきました。
キットカット事件
私はメンバーと打ち解けるために、日本限定のキットカットを渡すことにしました。しかし、ミーティング中に様子を伺っているうちに、タイミングを逃して渡しそびれてしまいました。寮に帰って、リュックの中に残ったままのキットカットを見て、悔しさがこみ上げてきました。
次こそ絶対に渡す!と自分に約束して次のミーティングにもキットカットを持っていきました。
しかし、また渡しそびれました。
次こそ渡すと決意し、またリュックにキットカットを詰めて持っていきました。
今度は会議室についてすぐに、ついに話すのが怖い気持ちも吹っ切れて、
This is KitKat from Japan!
やっと渡せた!みんな美味しいって言って食べてくれました。
Progress!!
キットカット事件をきっかけに、わからないことはわかるまで質問するようになりました。おそらくすごく基本的な質問だったにもかかわらず、誰も私を馬鹿にすることなく、嫌な顔もせず、優しく教えてくれました。
ラボメンバーとの仲も徐々に良くなっていきました。実験中に「好きな音楽はなに?」「英語のしりとりしよう」とか、おしゃべりをしたり、冗談を言い合ったりするようにまでなりました。
心機一転!ポスタープレゼンテーションに挑戦
一学期目は消極的になっていた分、二学期目はもっと行動して、ラボで学びたいと一念発起。ラボメンバーと積極的にスケジュールを合わせて、できる限りシャドーイングをするようにしました。
そんなある日、ラボの教授から新たなチャンスが舞い込んできました。
シンポジウムで研究内容を発表してみない?
ためらうことなく、参加を決定しました。
まずは、ポスタープレゼンテーションのためのポスター作りから始めました。研究内容の大事な点を充分に含みながらも、一般の人にもわかりやすい目を引くポスターを英語で作成するのは至難の業でした。
しかし、ラボの教授とラボメンバーの協力のおかげで完成させることができました。
シンポジウム当日は審査もありましたが、私のポスターに興味を持ってくれた人と楽しくおしゃべりするように、楽しんでポスタープレゼンテーションをすることができました。
後日審査の結果が返ってきました。ポスターのクオリティは5点中4点を獲得することができましたが、口頭説明の点数は他の項目よりも少し低い5点中3点でした。
コメントで非ネイティブにしては話すのが上手とは書かれていましたが、やはり、専門分野を非言語で説明することの難しさ、自分の力不足を感じ悔しかったです。
シンポジウムを経験して、アカデミックの分野で英語を使うことができるという自信をつけることができました。また、語学力はまだまだ伸ばす必要がある、伸ばすことができると気づくことができました。
Career Development Programを通して学んだこと
この留学で学んだことは2つあります。
行動が解決のすべて
ラボのメンバーと仲良くなりたかったら自分から話しかける。相手に質問する。たくさん学びたかったら、ラボに沢山行く。教授に話しに行く。イベントに参加する。
状況を改善するには自分で行動するのみだと感じました。
Put yourself out there
新しいことにチャレンジする機会があれば、迷わずに飛び込むべきです。もし、シンポジウムに参加していなかったら、自分の弱点に気がつくことができなかったし、達成感や自信も得られませんでした。
二学期目に一念発起するきっかけになったのは、留学中に出会ったニューヨークでデザイナ-として活躍している友だちに言われた言葉です。
Put yourself out there. You’ve got nothing to lose. You might get an opportunity of lifetime. You might as well try.
自分の殻を破っていろんなことに挑戦しよう。トライして失う物はない。一生に一度のチャンスをつかめるかも知れない。やらない理由はないでしょ。
この言葉は今でも原動力になっています。
刺激と学びがたくさんある環境に飛び込んでみませんか?少しでも留学に興味がある人はぜひ相談してください!
Thank you for reading! Have a beautiful day😊
Rinka
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