マイノリティであることの楽しさ
留学をなんのためにするのか、と聞かれることが時々ありますが、私は自分が常にマイノリティ(少数派)でいられることを求めて留学していたと答えます。
多くの人は留学すると聞くと、英語を学びたいとか、海外が好きとか、視野を広げたいとか、そんな感じで答える人が多いのではないかと思います。
人それぞれ留学することの目的は違うと思いますが、それって全て根本は自分がマイノリティになる環境の中にいるからこそ、できることなんだと思います!周りに日本語を話せる人があまりいなくて、みんな英語を話しているから自分も英語を話すようになるし、自分と同じような価値観とか経験を持った人が少ないからこそ、新しい価値観に出会い視野が広がるのではないでしょうか。
私の考えですが、マイノリティであることって、言い換えると自分に希少価値があるということなんだと思います!
周りから自分が“珍しい“ものになると自然と新しい出会いも増えていき、そんな環境下にいると毎日が新しいことの発見ばかりで刺激的なんですよね。
これこそ私が考える留学の意義です!
でも正直、マジョリティ(多数派)でいるほうが楽だと思います。
気の知れた友人と戯れてると、気を遣わないでもいいですし、アットホームって感じがしますよね。もちろん、そんな存在もとっても大事だと思います!
でも毎日同じような平凡な毎日を送っていると、なかなか新しいものって何も生まれないですし、たまに退屈に感じたりしませんか?
何か新しいことしたいなあとか「周りと同じが嫌だなあ」とか思った人は、まず自分が一番アットホームだなと感じない所にいってみることをオススメします。必ず新しい何かに出会えますよ!
ここで一つ、留学中にあったマイノリティでいることの辛かったエピソードを紹介したいと思います。
昨年の香港留学中の出来事なんですが、大学の寮のルームメイトでディビッドというドイツ人の友達がいました。ディビッドとはすごく仲が良かったんですが、ある時そのディビッドの誘いで、他のドイツ人、オーストリア人(全員ドイツ語のネイティブスピーカー)のグループに自分が混ざるような形で、キャンプに行きました。
私はデイビッド以外全員初対面でしたが、みんな私と話す時は英語で話してくれていて、すぐに友達になることができました。
だけど、私とは関係ない話になるとみんながドイツ語で話していたんです笑
そのせいで、表面上は楽しそうにしていたつもりなんですが、どこか自分だけ仲間はずれのように感じてしまっていて……
それで、やっぱり今日は早めに帰ろうかなと思っていた時に、
デイビッドが、「What’s wrong with you? Tsubasa(つばさ、どうした?)」と。彼は私が疎外感を持ちみんなに気を遣っていたことに、気づいてくれていました。その後少しの間2人で話をしてくれました。
その後からドイツ語の会話中だったとしても、私が来たらデイビッドが率先して英語で話して、私が会話に混ざりやすいようにしてくれたんです。
自分が入ることで、その会話がドイツ語から英語に変わっていく瞬間は泣きそうになりましたね。笑
やはりマイノリティでいることは、ハッピーなことばかりではなく、時に不安になったり、疎外感を感じてしまうことがあるかも知れません。だけど、それは自分が特別な存在だということ!そうポジティブに考えていれば、意外な自分の一面に気づけたり、必ず何かの成長機会につながると思います!
最後に、あなたの近くにもあなたを待ってくれている人や場所があると思います!そんな自分のホームの存在を心の拠り所に、どんどんマイノリティを楽しんでください!