[番外]カスタード講習会資料1回目 ペンタトニックスケールその1
カスタード講習会ってなんだよ!
なんでカスタードとペンタトニックが関係してるんだよ!!
ぼくもわかりません….
卯月巻緒くんのこと考えたらわかるようになるかもしれない・・・
じゃあ本編です。
講義の見通し(カリキュラム)
第1回目はペンタトニックスケールについて取り扱います。
カリキュラムとしては以下のようなイメージです。
1)ペンタの成り立ちとイメージ
2)ペンタトニックと2音~4音セル
3)シーケンスフレーズとペンタ+#2
4)コードに対するペンタトニック
ペンタトニックスケールとは?
5音からなるスケールです。
ペンタ=5つ
トニック=音
スケール=音階
なので、シンプルにとれば5音音階です。
長いので、単に「ペンタ」と呼ばれます。
メジャーペンタとマイナーペンタ
実は、色々な種類のペンタトニックスケールがあるんですが、
よく使われるのは2種類だけです。
メジャーペンタトニックスケール(Major Pentatnoic Scale)と
マイナーペンタトニックスケール(Minor Pentatonic Scale)です。
他のペンタは、癖が強いのでほぼ使われません。
対して、上記2種のペンタは使いやすく、癖がないので
あらゆるPOPS~ROCK~Soulで使われまくっています。
しかも上記2種のペンタは、構成音が同じで、
違いは音の並び順です。
例として、CメジャーペンタとAマイナーペンタを示します。
両方とも構成音はC,D,E,G,Aの5音なので、大体一緒です。
3000円払えば無料でガチャが10連くらい一緒です。
こいつらの使い方については、今後の連載で掘り下げていきますが、
今回はまず、ペンタの成り立ちと感想について説明します。
メジャーペンタの成り立ち
大きく分けると2つ説があります。
歴史をさかのぼることはできないので、どっちの説もあり得ます。
大事なのは、だから使いやすいんだ! と納得した気になることです。
(納得する必要はありません、大事なのは納得した気になることです)
説① ルートから5度積みを5回
シンプルですね。
ルートのCに対して、完全調和音程の完全5度で積む
すると、Cに対して響きを邪魔しない音が得られますね。
これを5回繰り返すと、全体的にCを邪魔しない音が集まります。
この説で言えば、ルートのCを邪魔しない音の集合体なので、
主音がCの時は、ペンタのどの音を使ってもなんかイイ感じになる…
と、言えそうです。
説② メジャースケールから半音衝突を削除!
いわゆる47抜き(ヨナ抜き)と呼ばれるやつです。
メジャースケールの4度と7度は、なんか使いにくそうだから
抜いてみたらいい感じになった! というやつです。
まず、メジャースケールを見てみると、
音感距離が半音になっている部分が2か所あります。
E-F間とB-C間です。
まず、B-C間を考えます。
B-Cどっちを抜くかと言われれば、Bでしょう。
Cを抜いたら主音がなくなってしまいます。
次にE-F間を考えます。
これはどっちを抜いてもいいんですが、”メジャー”ペンタなので、
メジャー感のでるM3rd=Eの音をとっておくためにFを抜きます。
するとFとBの音が抜けて、無事にCメジャーペンタになります。
ただ、芹沢あさひちゃんみたいに、納得いかないっす!という方もいるかと思います。どうして、抜くのはEじゃだめなんすか?
ということで、Eを抜いたバージョンも考えます。
すると構成音が、C,D,F,G,Aになります。
F,G,Aって3音連続で並んでるやつ、みたことありますね。
CメジャースケールのEとBを抜いた音階の
C,D,F,G,AをFから並び替えるとF,G,A,C,Dになります。
これはFメジャーペンタと同じ音階ですね。
ということで、Cメジャースケールの半音衝突してる箇所を取り除くと
なんにせよメジャーペンタが生まれるということです。
で、ここからが重要なんです。この説でいえば、
半音でつながる音がないので、音のつながりが弱そうです。
つまり、音は比較的平坦に聞こえるといえそうです。
メジャーペンタの特徴
まとめると、どこにでも使える、ナンにでも合う。
その代わり、工夫しないと埋もれますよ。平べったいから…
というのがメッセージです。でも仕方ない。
だって完全五度でできてるから…
とは言え、どこにでも使えるスケールをうまく使えれば、
困ったときに何でもしのげる様になります。そう言われると便利です。
ということで、次回以降、ペンタの使い方について触れていきます。
次回はペンタからフレーズの元になる”セル”の抽出について説明します。
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