[番外]カスタード講習会資料3回目 ペンタトニックスケールその2-2
もはやおじさんは、カスタードのことを誇らしく思ってます。
何かよくわかってないけど。
引き続き、過大要求が続く人生のズンドココーナーですが、
頑張って乗り越えましょう。
じゃあ本編です。
講義の見通し(カリキュラム)
前回は
・ペンタトニックスケールを習得するための見通し
・ペンタトニックスケール自体を覚えよう!
という内容でした。
全体カリキュラムとしては以下のようなイメージです。
1)ペンタの成り立ちとイメージ
2)ペンタトニックと2音~4音セル ←イマココ!
3)シーケンスフレーズとペンタ+#2
4)コードに対するペンタトニック
1つのペンタを使いこなすためのスモールステップ
同様にカリキュラムです。ただし大事なことがあって、
全部終わらせなくても次に進めてOKです。
1つ1つの段階を完璧になるまでやってたら、日が暮れます。
習得に必要なステップ
step 1.ペンタの構成音を覚える
step 2.主音から上行・下行できるようになる
step 3.全部の音から上行・下行できるようになる
step 4a. 任意の4音で上行・下行できる(4音セル)←ココカラ!
step 4b.任意の3音で上行・下行できる(3音セル)
step 4c. 任意の2音で上行・下行できる(2音セル)
step 5a. 任意の4音で凸凹に上行・下行できる(発展的な4音セル)
step 5b. 任意の6音で凸凹に上行・下行できる(発展的な6音セル)
step 6.複雑なセル同士を組み合わせて、無限にフレーズが作れる
今回はstep4.についてまとめます。
step 4.までを習得できた時のイメージ(再掲)
つたないながらも頑張りました!サンプルです!
4-3-6-1進行*で、キーに対するペンタでソロをとりました。
(*cf. Just the two of us, 丸の内サディスティック)
ソロの序盤はstep4までのアイデアです。
後半は、ちょっと脱線しつも同じようなコンセプトで弾いています。
このnoteが読み終わるころには、自分にもできるかも…!というか余裕か..?と
なってるといいなぁ(願望)
step4. 任意の音から2~4音のセルが作れる
”セル”ってなんやねんって感じですよね。説明します。
ここで言うセルとは、ミュージックセルorメロディックセルの省略です。
(ミュージックセルだと、今回説明しない意味で使われる場合もあります。)
英:Cellの直訳は細胞ですが、ほかの意味に
「小分けにしたもの」、「均質な構成要素に切り分けたもの」
「マス目」などの意味があります。
音楽におけるメロディックセルとは
任意のスケールから、メロディーとして使いやすいように、
小分けのサイズに切り出した、小さい音の単位を言います。
他の言い方に"melodic pattern", "building blocks"や単に”モチーフ(motif)”
など、様々な呼ばれ方します。概念的には全部大体一緒です。
要するに
「スケールそのまんま感がモロだとあまり格好良く聞こえないので、
うまく切り分けて格好良く使おう!」
ということです。
そして、今後必要になるのは 1)切り分け方, 2)切り分けたものの使い方…
の2点であり、それぞれを練習する必要があります。
今回は、オーソドックスな切り分け方の"単純な2~4音セル"を紹介します。
まずは4音セルから!
おい、これってYO…
4音セルで10種類あるってことはさ!!
3音セルも2音セルも10種類あるってことじゃんか????
……そうだが・・・?
はい、全部ドン!!わぁ!おしまいだぁ!!
もう好きにしてくれ!!!
これはもう、覚えるもんじゃないですね。
本番でこの通りに指が動けばいいです。
なので、一回だけ演奏してみて、あとは知らない!でOKです。
ただ、一回だけ練習で弾いてみるのは大事です。
一度でも弾かないと、多分指が動かないです。
そして、アドリブで実際に1,2回使ってみるのも良いです。
絶対に好き嫌いでます。そして、それが当たり前です。
目的は、切り分け方と切り分けた後の活用法を学ぶことでした。
切り分けた方は色々知っていた方がいいですが、色々な切り方した素材を
必ずしも全部無理して使う必要はありません。
むしろ、全通りの切り方を試す中で、どんな切り方が好きなのかを
自分で理解しておくことが大事かもしれません。
サンプル演奏を振り返る
と、いうことで何回かお見せした自分のソロの譜面です。恥部。
ここまで読み進めていただけると、大したこと何もやってないのがわかると思います。あとはなんというか、好みの問題ですね。
実際、制限して弾くのは久しぶりだったんですが、単純な4音セルでも
露骨に好みが出ています。
・Am7だとルート踏むのが好き(マイナーっぽいから?)
・コードトーンよりテンションで始めがち
・やっぱりシーケンス入れちゃう
・着地は3度が好き
みたいなのが感じ取れそうです。
中間まとめ
ペンタトニックについて、今まで解説を続けておりますが
いったん中間のまとめです。
①ペンタはナンにでも合うけど、ペンタ自体に個性はほぼない
②ペンタで個性を出すには使い方が大事
③ペンタ自体を覚えられないときは、上行下行で弾いて覚える
④ペンタで個性を出す方法の1つはセルの切り分け
⑤切り分けたものを使うのも大事だけど、
切り分け方を覚える過程で自分の好みを見つけるのが大事
以上です。すごくたくさんありますね。
まいど、情報量の多いNoteに目を通していただけて嬉しいです。
本当にありがとうございます。
次回は複雑な4~6音セルについて触れます。
すっげーーー複雑なので、活用とかもうなくて、
切り分け方が格好良すぎてそのままお出しできるようなやつです。
(=つまり覚えにくくて、弾きにくいけど格好いいフレーズ)
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