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【保護猫トライアル】警戒心が強い保護猫と慣れるために実施して効果のあったこと

 我が家の保護猫出身の「ひまわり」は、2021年5月にお迎えしました。ですので、もうすぐ家族になって半年が経過しようとしています。当初は冬が近づいて来る頃には、ぬくぬくのお布団に入って一緒におねんねしてるかな〜なんて妄想していましたが、そんなうまくいくことはありませんでした。。相変わらず警戒心が強く、未だにまともに触れたことはありません。

 それでも少しづつ距離を近づけているのは、お迎え当初から、ボランティアさんや獣医師さんより様々なアドバイスなどがあったからこそです。そこで今回は、お迎え前のトライアル時期に、どんな事を実施してきたかを綴っていきます。

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■ トライアルで大事なのは相性

 待ちに待ったひまちゃん到来。この日は先住猫の太郎と一緒にわくわくしながら待っていました。その思いと裏腹に、ひまちゃんはケージに移動する瞬間に大暴れ。ボランティアさんが予測してネットに入れてきていたので事なきを得ましたが、かなり呆然としていたのを覚えています。「あれ、、、私受け入れられるかな。」と漠然と不安になっていました。

 そんな時に心強かったのは太郎の存在でした。太郎はそんな大騒ぎを横目にヘソ天でのんびりしていたのです。ボランティアさんと笑い合いながらもホロリとしていた同居人。いつからか太郎の存在は私の源になっていました。。というのはさておき、その後は気を取り直して、ボランティアさんからの教えをしっかり聞いてトライアルを開始しました。

 ボランティアさんからはまず食事や睡眠、排泄などの日常生活を観察しながら環境に慣れてきているか観察すること、そして太郎を第一優先に考えることを特に重要事項として教えてもらいました。太郎に関しては、お互い威嚇すようなことがあったら即刻トライアルを中止する気持ちで注意深く観察していました。結局は太郎はヘソ天するぐらいでしたので、その心配は大丈夫だったことを一応お伝えしておきます。

■ 不安の原因を知ることで安心につながる

 トライアルの2週間は想像以上に挫けそうでした。その中でも1番堪えたのは、昼夜問わず鳴き続けていたことです。ひまちゃんは声量がすごく、とにかく響く響く、、そんなに大きくない我が家ではどの部屋にいてもひまちゃんの声が聞こえてきました。裏を返せば、ひまちゃんは何かを訴えているから鳴いているのかと思うと、その不安を取り除いて上げたい一心で色々試してみました。おやつをあげたり、おもちゃで遊びに誘ったりしてみましたがどれも逆効果でケージの隅にいくばかり。

 途方にくれていたのですが、またしても太郎の存在に助けられました。太郎が近くにくるとひまちゃんは鳴きやむのです。ほとんど食べなかったご飯も、太郎のごはんをケージ近くにセットしたら、ひまちゃんも一緒に一気に食べ切ったのです。そこからは鳴く回数は減少しましたが、逆に太郎が視界から見えなくなると鳴くようになりました。笑 鳴く原因がわかるだけで少しほっとしたものです。

■ 行動範囲は徐々に広げていく

 当初は、みんなのいるリビングにケージをセットしたのですが、リビングはみんなが出入りする場所。どうしても落ち着かなかったようで人がいる時はずっとケージの隅に隠れていました。そんな時にたまたま太郎の健康診断でペットクリニックに行った時にひまわりのことを相談してみたら、「ケージの置き場所」について教えてくれました。馴れるまではケージは個室のような部屋へ。その部屋で慣らしてから、徐々に範囲を広げていくことで家に慣れていくとのことでした。そこで急遽旦那さんの仕事部屋にケージを移動しました。ひとりの時間が増えたひまわりは、だいぶリラックスできたのか、ご飯も全量摂取するようになり、排泄も毎日問題なく出るようになりました。

 餌やトイレを片付ける同居人には、威嚇の「シャー!」や猫パンチは炸裂していましたが、分かりやすい態度に愛嬌すら感じてきました。ちょっと長かったですがケージ生活を1ヶ月続けてもらいました。同居人にあまり威嚇しなくなり、おもちゃで遊ぶようになったタイミングで個室へとステップアップしました。

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■ 先住猫との戯れは時間を決めて

 個室にステップアップしてからのひまわりはとにかく元気。というか、「どうやってこの部屋から出てやろうか」と企んでいるようにも見えました。笑 それでもそこはあまり問題ではなく、ケージを出てからのひまわりの問題行動は、太郎との関わり方にありました。

 今思うと、ひまちゃんは太郎が大好き故の行動だったのですが、太郎が個室に来ると、タックルのように向かっていくのです。穏やかな太郎は困惑していつも逃げ回っていました。それからは、1日3回のご飯を食べる時だけ一緒にいられるように交流する時間を決めて少しづつ距離を近づけてもらうようにしました。太郎もご飯を食べられるなら!と喜んで部屋に来るようになりました。ひまちゃんも、常に太郎と会えるわけではないと理解したのか、貴重なごはんタイムを太郎と穏やかに過ごすようになりました。太郎にもタックルしなくなったタイミングで個室生活を終わりにしました。個室で過ごした時間は約1ヶ月。お迎えしてから3ヶ月目で家全体へと行動範囲をステップアップしました。

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■ 警戒の強い保護猫に家馴れしてもらうために実施して効果があった3つのこと

 家全体にステップアップしてからのことはまた別で綴りたいと思います。ひまわりのように警戒心の強い猫をお迎えする場合、簡単に対応できる事もあります。以下に記載しましたのでよければ参考にしてください。

1. 猫は怖がりな気質なので、自分だけの空間を作ってあげていました。馴れるまではケージにバスタオルなどで外が見えないようにしていたら、比較的安心して静かになっていました。
2.猫は聴覚がするどいので、不必要な物音を避けていました。特に掃除機の音は激しいので、我が家では、トライアル時期はできるだけ掃除機をかけずに、クイックルワイパーやコロコロなどで頑張っていました。
3. 人間への警戒心が特に強かったので、目を合わせないようにご飯やトイレの掃除をしていました。猫は目を合わせると狙われていると感じるようで、余計に警戒が高まるようです。目を合わせてなくても猫パンチされる時もありますので参考程度にしてください。笑

 人間と同じように猫にも個性があります。猫の一般的な習性が全ての猫に当てはまるとは思いません。現に、太郎は目を合わせると喜んで近づいてきます。それぞれの個性を認めてあげながら、お互いストレスがないよう共生していくのが理想だと思います。こんなことを言ってる同居人ですが、早くひまわりと仲良く寝たいな〜なんて懲りずに甘い妄想を抱き続けています。笑

■ 最後に動画紹介

 今では遊び大好きになったひまちゃん。相変わらず身体には触らせてくれませんが、おもちゃを出すと猛烈ダッシュで近づいてきます。遊びに全力ななひまちゃんをご覧ください〜。



 

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