「4P理論」ってなに?(後編)
先日の「4P理論ってなに?」の続きです。では早速。
3つ目のP、それはPrace(流通)のPです。
焼き芋の記事では立地としましたが、通常の4P理論では流通になります。今までの製品と価格に比べて少しわかりづらいワードが出てきました。
流通ができている状態とはどういう状態か?それはユーザーが欲しいと思ったときに手に入る流通経路が構築されている状態です。
新商品発売!!と大規模な広告を打ったのにもかかわらず、店頭に商品がなかったら売り逃しが発生し、せっかくの広告費も無駄になってしまいます。なので、大手の大規模展開の場合などは特に流通がしっかりニーズに対してしっかり準備できているかというのは大事なポイントになります。
ただ大規模展開をする場合には流通でいいと思いますが、地域の人をターゲットにした事業だとPraceは立地と捉えていいと思います。
東京なんかはある程度地域によって集まる層が決まっているので、自分のこれから展開する商品、サービスが地域のブランドや集まる人の層がしっかり合っているかを考えるといいと思います。
最近見た繁盛している飲食店で、ある時間に必ず満員のお店があるんですが、周りを見たら幼稚園があり、幼稚園のお迎えの帰りにママ友たちが行くので、必ず満員になってました。
逆のパターンだと今はコロナでリモートワークも主流になってきたので、ビジネス街のランチ利用に売上を依存してたところはお店を閉めなきゃいけない状況にもなってるそうです。
まぁそんな感じでこの3つ目のPも、後者の例は特殊ですが、お店をオープンする人なんかは当たり前のようにやってるやつですね。
そして最後のP、それはPromotion(広告)のPです。
ニーズをしっかり捉えた製品、サービスで、値段も納得、商品が売り切れることはない状態であっても(在庫過多はまずいですが)、商品を知ってもらわないと商品は売れません。
だから手っ取り早く知ってもらうために、企業はマス広告にお金を出すんですね。
でもこれは昔の話、今やプロモーションにおいて、マス広告に重きを置いてお金を出す企業はイケてないダメダメ企業です。このダメっぷりを例えるなら、ギャンブルで借金まみれ、家族にも迷惑をかけ、夜逃げを繰り返さざる得ない状況を作るお父さんくらいダメダメです。
それはさておき、今はインターネット、スマホが普及して、一人一人が発信し、広告塔になってくれる時代。
なので、企業の大小にかかわらず個人であろうがSNS等を上手に使えば、お客さんが自主的に発信し、そこにバズる要素を盛り込むことができようものなら、テレビのCMなんか作るより、お金もかからずはるかに効率的にプロモーションができる時代です。
そんなのわかってるよ!という話ではあるんですが、マーケティング視点でここを考えることが大事だと思っておりまして、SNSをただ使ってるだけではダメで、その投稿は誰に向けて投稿していて、その受け取った人にどんな気持ち、感情になってほしいか?を事前に設定したうえで投稿して、達成できたか?の振り返り、何が足りなかったか?など、SNSの1つの投稿にも「モノが売れる仕組みづくり」に繋がっているか?を意識して投稿し、振り返り、次に活かすことが重要だと思います。
ということで、やっぱり長くなったので、2つに分けて正解でした。
基本の「4P理論」。
この記事がどこかの誰かのどんな小さなビジネスでも構わないので参考になれば幸いです。