映画れびゅー『ザ・プロム』
最近では、当たり前のように独自のコンテンツを配信しているNetflix。本日はそんなNetflix映画の1つである「ザ・プロム」について紹介していきます。この映画の存在を知った際に思ったのが、キャストが凄い、、、。
「プラダを着た悪魔」で有名なメリル・ストリープ。コメディ番組で有名なジェームズ・コーデン。個人的に好きなこの2人をはじめに、一度は見たことある俳優が出ているミュージカル映画です。この作品は、アメリカのテレビドラマで有名な「glee グリー」のライアン・マーフィが監督を務めています。ミュージカル映画は基本的に好みではないですが、気分が上がるので、久しぶりに見る分には楽しめました。この記事を見て興味を持たれたら、是非見てください。
〜こんな人におすすめ〜
・気分が暗くなっていて明るい映画を見たい人。
・ミュージカル映画が好きな人
・LGBTなどの差別問題に興味がある人。
・アメリカの高校文化(プロムなど)が好きな人。
・キャストで好きな俳優がいる人。
〜あらすじ〜
ニューヨークの“元”超人気舞台俳優ディーディーとバリーは、新作ブロードウェイミュージカルが大コケしてしまい、役者生命の危機が訪れ大ピンチに。一方、インディアナ州の田舎町では、恋人同士の女子高校生エマとアリッサが、女性カップル2人でプロムに参加することが問題になって禁止されしまう。ひょんなことをきっかけにその事実を知ったディーディーとバリーは、この機会に乗じて自らの役者イメージを挽回しようと、同じくキャリアアップを図るアンジーらと共に計画を練ることに、、、。ベテラン俳優たちと、若い女性カップルが交わることで、思いもよらない騒動と、愛と感動のドラマが展開される。
〜感想〜
正直なところ、この映画はしっかりミュージカル映画です。そのため、ミュージカル映画が苦手な人にはオススメしません。ちなみに私は、「レミゼラブル」と「ラ・ラ・ランド」はあまり面白いと思いませんでした。「グレイテストショーマン」と「マンマミーア」は結構楽しめました。
この映画では、LGBTの問題を大きく扱っていて、世界的に寛容的になっている一方、田舎町などでは保守的な意見が強いことが改めて学べました。最近は特にこの問題に対する映画作品が多いですが、そんな中でもミュージカル仕立てなので、気軽に見れる作品に仕上がっていると思います。
映画のタイトルでもある「プロム」の説明を簡単にしたいと思います。プロムは2つに大きく分けることができ、高校最後の学年に開かれるものをシニア・プロム、高校2年の時に開かれるものをジュニア・プロムと言います。特に卒業時に開かれるプロムはアメリカやカナダの高校生にとってとても重要なイベントとなっています。また、大学でもプロムが開かれることがあるそうです。参加は原則として男女のペアであり、相手は同級生でなくても良く、上級生や下級生はもちろん卒業生や学校外の者でも大丈夫です。また、参加は強制ではありません。そのため、相手がいなくて全く参加しない人や毎回違う相手と何度も参加する人など様々なパターンがであります。パートナーを決めるのは男子が女子を誘うパターンが一般的で、卒業のプロムまでにパートナーを見つけられなかったり、思い通りの相手と組めなかったりすることが多々あるらしいです。
日本人には聞き覚えのない「プロム」ですが、映画を見る限り、青春を味わえる貴重な機会だと思いました。その一方で、友人や恋人がいない人やマイノリティの人達には辛いイベントにもなりかねるのかなと感じました。
こういった問題や文化に対して、明るい映画として世の中に配信できるのはアメリカの凄いところだと思います。私もこういった映画で色んな文化や価値観を学ぶことができるので、今後も映画は見続けていきたいです。
この映画で印象に残ったのは、舞台俳優の一人であるトレントが、性的指向に偏見を持つエマの同級生達に話をするシーンです。
トレント「なぜゲイを嫌う??」
同級生「私たちは善人で、教会に通い、信心深いから」
トレント「君たちは毎日色んな聖書の教えを破っているだろう?」
同級生「それは違う話」
これらの会話の後に、曲に合わせて色んな論争が巻き起こります。タトゥー、処女、多くの宗教的ルールを差し置いて、「隣人を愛そう」という考えをトレントは訴えています。良い曲なので注目してみてください。
私はこの会話を見て、人は基本的に自分の都合に合わせて物事を解釈するのが得意のだと改めて思いました。勿論、時には良い時もありますが、この映画の場合は後者でした。
「みんなちがってみんないい」という考え方は素敵だと思いました。
ミュージカル映画ということで、流し見をしても楽しめると思うので、時間があれば見てください。
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