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#今まで見た中で一番美しい景色の話

#書いてつながろう

みんなで「書く」ことでつながったり、楽しい習慣になったらいいな。

そんな企画に賛同したメンバーで、毎週テーマに沿って投稿しています。
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今週のテーマは#今まで見た中で一番美しい景色の話です。

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函館山から見る夜景が好きだ。
地元をひいき目で見ているだけかもしれないけど、100万ドルの夜景といわれるのもうなずける。誰が言ったか知らないが、ナポリ、香港に並ぶ世界三大夜景のひとつともいわれてきてたし。判断は見る人にお任せするけれども。

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夜景のまちで育ったせいか、夜景を見る目がきびしい方だと思っている。いっしょに見た人に失礼がないよう「この世のものとは思えない美しさだね」とか、「絶景かな絶景かな」と、口では言っても「函館にはまったくかなわんよ」と内心ほくそえんだりする。でも、10年以上前だけど(僕の話は、ほとんど古いのばっかり)、そんな僕をうならせる夜景を見つけてしまった。

ヨーロッパ旅行中の夜、オランダ上空を飛行機から眺めていると、光のカーペットのような風景が広がっていた。オランダは国土の4分の1が海抜以下、山なんてないフラットな国。「世界は神が作ったが、オランダはオランダ人がつくった」と自負するポルダー(干拓)の国でもある。だから、国内でキレイな夜景を見ることなんてほぼ無理だから、レンブラントの夜警を見てごまかすしかない。

KLM航空のCAさんに聞くと、どうやらその光のカーペットは、野菜や花を育てるガラス温室の明かりとのこと。あとで調べると、この地域はGlass Cityと呼ばれ、東京ドーム500個分にもおよぶ(このたとえ、なかなかイメージがわかないけど)巨大なガラス温室が立ち並ぶ大農業地帯らしい。

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司馬遼太郎は、オランダ紀行の中でこの光を「黄金の千代紙」と表現した(さすが!)。

高度をさげるにつれて、闇の地上に、立体なのか平面なのか、黄金の千代紙をあちらこちらに置いたようなものが輝いている。
                             オランダ紀行より

ニュースによるとオランダのレストランでは新型コロナ対策として、小さなガラス温室をいくつも用意し、お客さん同士のソーシャル・ディスタンスを確保する実験をしているらしい。
なんともオランダらしい応用力だ。

僕は、飛行機では出入りがしやすい通路側を迷わず選ぶんだけど、いつかまたオランダに行ける時が来たら、トイレをガマンしてでも、ぜったいに窓際を取りたいな。

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