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2023なでしこリーグ1部第1節レビュー

今節の試合結果


試合レビュー

日体大SMG横浜 VS 愛媛FCレディース

保土ヶ谷での開催となった日体大と愛媛の開幕戦。試合は前半9分日体大窓岩が中盤でボールを受けると上手く反転して相手をかわし持ち込む。最後は左サイドを走っていた金子にパスを送ると落ち着いて決め日体大が先制。27分には渡部のクロスを森田が合わせて追加点。その5分後には前線からのプレスで田村がボールを奪うとフリーの窓岩に送り、これを冷静に流し込んで3-0。勢いが止まらない日体大は36分にオウンゴールで4点目を奪い前半で大量リード。後半に入ると日体大の勢いは収まるが愛媛はなかなかゴールを奪えず88分にコーナーキックの流れたボールを榎谷から平塚につなぎ放ったシュートが決まり1点を返すがそこまで。4-1で日体大が開幕戦を快勝した。


朝日インテックラブリッジ名古屋 VS スペランツァ大阪

名古屋でホームで迎えた大阪との一戦。前半は大阪がボールを握る展開が続く。宮本、持田の2トップを起点に名古屋ゴールを脅かすがゴールは決まらない。後半に折り返すと一転名古屋が攻勢に出る。開始早々48分、中盤で水野がボールを受けるとドリブルを開始。裏に流れた神谷にパスを出すとダイレクトで合わせ名古屋が先制する。54分、名古屋は右サイドのクロスを神谷が頭でつなげ市原がシュートを放つと大阪DFの手に当たりPKを獲得する。キッカー山田のシュートはGK伊藤に止められ追加点にはならない。これで流れを変えたい大阪は63分、中野のコーナーキックを宮地が頭で合わせ同点に追いつく。追いつかれた名古屋だったが直後の68分、神谷がボールをキープして水野にパスを出す。受けた水野はダイレクトで逸見に落とす。逸見はダイレクトで右足を振り抜くと速いシュートはネットに突き刺さり名古屋が勝ち越しに成功する。その後試合は動かず2-1で名古屋が接戦を制した。


ASハリマアルビオン VS ニッパツ横浜FCシーガルズ

ハリマのホームでニッパツを迎えての一戦。両チームともなかなかチャンスが作れないなか迎えた34分、ハリマは相手ゴールキックをヘディングで跳ね返すと園田が裏にスルーパス。抜け出した内田がGKとの1対1を落ち着いて決めハリマが先制点を奪う。追いつきたいニッパツは42分、相手DFのミスからボールを奪うと片山から室井につなぎ、パスを受けた室井はドリブルで持ち込みシュート、ボールはネットを揺らしニッパツが前半のうちに同点に追いつく。後半に入ると、ニッパツがボールを支配する展開が続くがハリマが堅い守備を見せる。両チームとも選手交代を混ぜながら打開を図るが拮抗した試合は動かず。このまま1-1の痛み分けで終わった。


オルカ鴨川FC VS バニーズ群馬FCホワイトスター

優勝を目標に開幕ダッシュを狙うオルカがバニーズを迎えての一戦。前半からボールを支配したオルカは鈴木が5本のシュートを放つ。劣勢にバニーズは少ないチャンスからシュートを放つもゴールにはつながらない。0-0で前半を耐えたバニーズだったが64分、オルカは相手のスローインからボールを奪うと鈴木からパスを受けた浦島のゴールで先制する。86分にはCB松尾からのロングフィードを途中出場の兼重が素晴らしいトラップから相手GKの位置を見極め放ったロングシュートはGKの上を超えてネットに吸い込まれる。試合終盤で追加点を奪ったオルカはこのまま無失点で試合を締め開幕戦を白星で飾った。


スフィーダ世田谷FC VS 静岡SSUボニータ

昨季優勝チーム同士の開幕戦。ペースはスフィーダ、樫本を中心にどこからでも攻撃を仕掛けられる戦い方は静岡ゴールを脅かす。最後の場面でやらせないことを徹底している静岡は0-0での時間を増やしていく。前半をスコアレスで折り返すと少しずつ中盤での戦いが増え両チームとのシュートシーンが減る。試合が動いたのは79分、スフィーダは柏原のコーナーキックを新堀が合わせ待望の先制点を獲得する。なんとか追いつきたい静岡は前の人数を増やしリスクを追って攻める。このまま逃げ切りかと思われたアディショナルタイム、カウンターで攻めあがる静岡は渡辺のスルーパスを抜け出した山本がGKと1対1の決定機を迎えると放ったシュートが決まり土壇場で同点に追いつく。そのまま試合は終了、2407人という大観衆のなかでの一戦は1-1のドローとなった。


伊賀FCくノ一三重 VS 大和シルフィード

2季ぶりの優勝を狙う伊賀と今季昇格したシルフィードの試合。この試合は伊賀の決定力が光った。16分、コーナーキックの流れから秦がエリア外から放ったシュートが決まり先制すると、5分後の21分には村上が追加点。そして29分に西林、39分には小川のゴールと怒涛の4得点。そして前半最後の45分にはPKから小川が今日2点目を決めて前半だけで5-0と大量リード。一矢報いたいシルフィードは後半、須恵が3本のシュートを放ち気を吐くが、76分に伊賀は平田のゴールで6点目をとると85分には正野のヘディングシュートでダメ押しの7点目。攻撃がぴったりとハマった伊賀が開幕戦を7得点の大勝。シルフィードは1部初戦で大きな差を見せつけられた。


今節のMVP

村上日奈子(伊賀FCくノ一三重)

1ゴール2アシストの活躍でチームの7得点大勝に貢献し良いスタートを切れた。


得点ランキング

小川(伊賀)が2ゴールを記録し現段階で首位になる。


アシストランキング

水野(名古屋)、村上(伊賀)が2アシストを記録し首位に。


JWCRランキング

なでしこリーグでは伊賀が順位をひとつ落とした以外に変化なし。


順位表

大量7得点を奪った伊賀が得失点差で首位スタート。これから長い戦いが始まる。

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