2024 WEリーグ クラシエカップ第6節レビュー
今節の試合結果
試合レビュー
日テレ東京ヴェルディベレーザ VS サンフレッチェ広島レジーナ
決勝トーナメント進出をかけた最終節、ベレーザは勝利が絶対条件のホームゲーム前半は一進一退の攻防が続きお互い決定的なチャンスを作り出すことができない。特に引き分けでも突破できる広島としてはこのまま0-0の時間が続くことは悪くなく理想の展開で前半を終えた。ハーフタイムは互いに交代を行い迎えた50分、柳瀬がボールをカットするとそのままドリブルで運び最後は李が決めて広島が大きなリードを奪う。これでベレーザは最低でも2点が必要となったなか62分にオウンゴールから同点に追いつき勢いをつける。このまま逃げ切りたい広島は69分、80分と前線の選手を交代し守備を固める。対するベレーザは若手を積極起用し打開を図るものの最後まで逆転ゴールを奪うことができず試合終了。試合は1-1の引き分けに終わり広島が首位で決勝トーナメント進出をはたした。
AC長野パルセイロレディース VS 大宮アルディージャVENTUS
予選敗退の決まっている両チームの一戦は長野がピッチを広く使った攻撃からチャンスを作り出すと41分に相手のミスを見逃さなかった川船のゴールで長野が先制に成功する。長野が1点リードでハーフタイムに入ると、大宮は脳震盪のGK戸梶を含めて一気に3枚替えを行う。これで少しずつ押し込む時間を作り始めた大宮だったが66分にCKの流れから川船に今日2点目を決められ万事休す。その後は乏しい攻撃力の大宮は得点を奪うことが出来ずに試合終了の笛が鳴る。カップ戦の最終節は長野が2-0で大宮を破り勝利して終えた。一方の大宮はいまだに公式戦未勝利となっている。
アルビレックス新潟レディース VS ノジマステラ神奈川相模原
新潟はこの試合勝利したうえで得失点差も考慮しなければならないという厳しい状況。対する相模原は前半から完結な攻撃を心がけ新潟ゴールに迫る。それでも両チーム前半は得点が奪えないと後半スコアを動かしたのはホームの新潟。53分、相手のクリアボールを見逃さなかった山本の一振りが決まって先制すると直後の58分には杉田のCKを山谷が押し込んで2-0。これで新潟が決勝トーナメント進出の権利を持って残り30分を迎える。このままでは敗退となってしまう相模原はベンチにいる3人のFWを残さず投入し1点を奪いにいくものの新潟が体を張った守備を見せて得点を許さずタイムアップ。見事な試合運びで勝利した新潟が得失点差で相模原を上回り決勝トーナメント進出を決めた。
ジェフユナイテッド市原千葉レディース VS ちふれASエルフェン埼玉
ともに勝利すれば逆転での決勝トーナメント進出の可能性がある大事な一戦は前半立ち上がり11分にエルフェンが瀬戸口のFKを大沼が合わせて先制する。しかし千葉もすぐさま追いつく。15分、エースの大澤のゴールで試合を振り出しに戻すとその後は互いに決定機を作り出す好ゲームに。それでも両チーム2点目が奪えずに1-1のまま後半へと向かう。後半も互いに一歩を譲らないゲームが繰り広げられる中、エルフェンは前の枚数を増やして圧力を高める。それでも千葉はサイドを上手く使った攻撃でカウンターを狙い最後まで策を出し尽くした両チームの一戦は後半スコアが動かず試合終了。1-1の引き分けに終わったことで千葉の敗退が決定。エルフェンはINACの試合結果次第となった。
INAC神戸レオネッサ VS セレッソ大阪ヤンマーレディース
勝利をすれば文句なしで決勝トーナメント進出が決まるINACはセレッソをホームに迎えての一戦。しかし主導権を握ったのは敗退が決まっているセレッソ。INACに対して積極的にシュートシーンを作りゴールを脅かす。それでもINACは何とか0に抑えて前半を折り返すとハーフタイムに一気に3枚交代、セレッソも2枚の交代を行って互いに策を練る。後半は一転してINACが攻め込むシーンを作りだすがなかなかゴールが奪えない。両チームとも10本を超えるシュートを放った一戦は最後までネットを揺らすことができず試合を終える。0-0で引き分けに終わった両チームだが他会場の結果によりINACがぎりぎりで決勝トーナメント進出を決めた。
今節のMVP
川船 暁海（ＡＣ長野パルセイロレディース）
チームは敗退が決まっていたものの2得点の活躍で勝利に貢献。次のリーグ戦に繋がる勝利となった。
得点ランキング
高和が首位をキープ。決勝トーナメントに進んだチームに所属する選手がこの先得点を伸ばすか。
アシストランキング
混戦模様のアシストランキングは決勝トーナメントに進んだチームが有利か。
JWCRランキング
今節の結果、長野が2ランクアップした。
順位表
広島、新潟、INACが決勝トーナメント進出。浦和を含めた4チームが優勝を争う。
