なでしこリーグ2024シーズン総括
順位表
チーム総括
1位 ヴィアマテラス宮崎 勝点49
16勝1分5敗 55得点 25失点 得失点+30
シーズン前半戦では圧倒的な強さで首位を独走。しかし後半戦に入ると少しずつ対策もされ始め勝点を伸ばせず。それでも本物の強さで2位に勝点8差をつけての優勝を果たしなでしこリーグをたった2年で制覇した。チームの次なる目標はどこになるだろうか。
2位 ニッパツ横浜FCシーガルズ 勝点41
13勝5分4敗 33得点 20失点 得失点+13
クラブ最高順位となる2位で終えたニッパツ。大きなつまずきもなく優勝の可能性もあったが力及ばず。それでも今季手に入れたものは来季に繋がる大きなものになっただろう。来年こそは初優勝へチームはさらに攻守で成長をしていく。
3位 朝日インテックラブリッジ名古屋 勝点44
13勝5分4敗 36得点 24失点 得失点+12
シーズン前半は2位という位置でヴィアマの背中を追いかけていた名古屋。後半戦に入ると少し失速も見られ最終的には3位でシーズンを終えた。それでも2年連続上位で終えるなど着実に実力を積み上げている。来季は初タイトルへ視界良好か。
4位 スフィーダ世田谷FC 勝点34
9勝7分6敗 40得点 23失点 得失点+17
特徴的な力強さを発揮することができず今年も4位となってしまったスフィーダ。得点は40となでしこリーグでも3番目に多いが勝ち切れない試合が多かった。欲しい場面であと1点が取れる選手がいると来季は王者奪還となるか。
5位 伊賀FCくノ一三重 勝点34
10勝4分8敗 33得点 30失点 得失点+3
他チームの陰に埋もれがちになってしまった今シーズンの伊賀。シーズン通して勿体ない試合も多く主導権を握りながらも勝点が取れないなど苦しいシーズンであった。エースとなる選手が現在不在ということもあり軸となる柱が来季は欲しい。
6位 日体大SMG横浜 勝点33
10勝3分9敗 30得点 25失点 得失点+5
粘り強い試合で勝利を積み上げてきた今季の日体大。夏前までは思ったようなチーム作りとはならず苦戦している様子だったものの徐々に連携も深まり最終的な上位6で終えることができた。それでも選手のポテンシャルをみるとこの順位で納得してはいけない。来季は後輩たちがリベンジを誓う。
7位 静岡SSUボニータ 勝点32
9勝5分8敗 48得点 34失点 得失点+14
シーズン通して順位以上に良かったものが見られたボニータ。最終順位こそ7位であるものの一時は4位いるなど上位で戦うことが出来るだけの能力は持っている。特に今年は土田の活躍が大きくチームを大きく引っ張っていった。来季のメンバー構成次第ではどちらにも振れてしまうだろう。
8位 オルカ鴨川FC 勝点30
7勝9分6敗 24得点 24失点 得失点0
昨シーズンの王者が今季は8位という不甲斐ない結果となってしまった。メンバーも大きく代わり怪我人などの影響もあって上手くチーム作りが進まなかったオルカは最後まで得点力に課題を残した。来季へ向けてまずは1歩ずつ進んでいかなければならない。
9位 愛媛FCレディース 勝点26
7勝5分10敗 29得点 28失点 得失点+1
順位こそ昨シーズンと変化がない愛媛だが得失点差は+1と大きな成長を見せている。例年以上に混戦だった1部リーグでしっかりと残留争いに巻き込まれずに終えることができたのは大きい。来季は8位以上を目指してチーム作りをしていきたい。
10位 スペランツァ大阪 勝点21
5勝6分11敗 17得点 32失点 得失点-15
色々振り回されるシーズンとなってしまったスペランツァ。監督の途中交代をあり苦しいシーズンとなったものの何とか残留できたのは大事である。課題となるのは得点力、最低でも1試合1点は取れる力がないと残留争いから脱却するのは難しいだろう。
11位 ASハリマハルビオン 勝点12
3勝3分16敗 11得点 37失点 得失点-26
こんなはずではなかったと誰もが思ったシーズンとなってしまったハリマ。開幕から黒星が続き得点を奪えない試合が目立った。最終的に11得点という数字が物語っている。本来なら入替戦にまわるところだったが奇跡的に回避し残留を果たせたのは運が良い。このチャンスを来季はしっかりといかさなければならない。
12位 バニーズ群馬FCホワイトスター 勝点9
2勝3分17敗 15得点 69失点 得失点-54
ある意味必然の結果となったバニーズ。シーズン開幕前からチームの存続自体不安視されている中で開幕を迎えたものの勝点は伸びず。シーズン途中には主力メンバーが一斉に退団するなどクラブ内の問題もあり12位で来季の降格が決定。それでもクラブの新体制となる来季はバニーズの復活劇を見たい。
1位 岡山湯郷Belle 勝点62
20勝2分0敗 75得点 8失点 得失点+67
今季のなでしこリーグ2部で圧倒的な強さを見せて無敗での優勝を決めた。エースの横山を中心に高い攻撃力と堅い守備で頭一つ抜けていた湯郷。失点もわずかに8とチームとしての完成度の高さが見て取れた。1部への復帰を果たしたチームは来季どのような活躍を見せるか。
2位 JFAアカデミー福島 勝点40
12勝4分6敗 46得点 33失点 得失点+13
昨季のような圧倒した強さはなかったものの順位を2位で終えることができた。今季はシーズン終盤で調子の上がらないことも多く失点の多さも課題となった。このチームが最後に迎える皇后杯でどんな成績を残していくだろうか。
3位 FCふじざくら山梨 勝点39
12勝3分7敗 30得点 17失点 得失点+13
昨季から大きく順位を上げ昇格が目の前まで来ていた山梨。それでも終盤の勝ち切れない試合で勝点を取れず結果は3位と悔しいシーズンとなった。守備は安定していたものの昇格をするためには得点がもう少し必要であろう。来季こそは昇格を果たしたい。
4位 吉備国際大学Charme岡山高梁 勝点37
11勝4分7敗 26得点 24失点 得失点+2
シーズン終盤になって猛烈な追い上げを見せた吉備国大。チームの戦術が噛み合ってからは勝利を重ねて結果的には例年より良い順位で終わることができた。この勢いが来季にもつながれば念願のなでしこリーグ1部への昇格も現実のものになるだろう。
5位 SEISA OSAレイア湘南FC 勝点31
9勝4分9敗 27得点 28失点 得失点-1
参入初年度ながらシーズン最初は上位で優勝争いにも加われる位置にいたが途中から失速し最終的には5位という参入したチームの中では一番上の位置で終えた。得点をとる選手が少ないことで白星を積み上げることができない試合も多くFWのテコ入れが必要だろう。
6位 大和シルフィード 勝点29
5勝9分8敗 26得点 32失点 得失点-6
1年での1部復帰を目標に戦ったシルフィードだったが結果は6位という悔しい形に。シーズン序盤から思ったように勝点を積み上げられない試合が続きシーズン途中に浜田が現役復帰するなどで攻撃力を何とか維持した。それでも昇格には個の力が今以上に必要になるだろう。
7位 ヴィアティン三重レディース 勝点25
5勝10分7敗 16得点 27失点 得失点-11
今季も例年と同じような結果になった三重。引き分けの多さが目立つように良いゲームはできるものの勝利につなげるためには得点力が課題だろう。今季も16点とリーグワースト3となっておりこの部分が改善しないと上位進出は厳しい。
8位 ディオッサ出雲FC 勝点24
5勝9分8敗 20得点 22失点 得失点-2
参入初年度は8位と満足のいく結果とならなかったディオッサ。シーズン前の予想では上位を狙える位置にいるようにも思えていたが完成度が上がらず。そしてシーズン終了後に発覚したチームが抱えている大きな問題を解決しないと未来が見えてこないだろう。
9位 ディアヴォロッソ広島 勝点21
6勝3分13敗 19得点 34失点 得失点-15
今季はまずいのではないかと思われていたディアヴォロッソだが結果としては残留争いに大きく巻き込まれることもなく9位でフィニッシュした。失点数は昨季より減ったものの得点はまだ伸びず。来季は今季以上に戦術面でもフィットできることもあり上位を狙いに行きたい。
10位 FC今治レディース 勝点21
4勝9分9敗 18得点 33失点 得失点-15
耐える時間の長かったシーズンが終わった今治。なんとか残留を果たし来季もなでしこリーグで戦うことが出来る点はプラスだろう。しかしこの入替戦で勝ち上がってきた相手を見ると来季は今年以上に厳しい戦いが待っている。チームはもう1段階上に上がれるだろうか。
11位 つくばFCレディース 勝点19
5勝4分13敗 13得点 40失点 得失点-27
今年はスタートダッシュも上手く行かず貯金を作れなかったつくば。最後まで残留の可能性を残していたもののあと一歩及ばずに11位で入替戦に回る形となってしまった。その入替戦では南葛と対戦し惨敗、無念のなでしこリーグから降格となってしまった。
12位 福岡J・アンクラス 勝点17
4勝5分13敗 18得点 31失点 得失点-18
昨季は5位だったアンクラスは今季勝点を伸ばすことが出来ず、シーズン終盤になって勝利を増やしたものの時すでに遅し。最下位で終わってしまったこのなでしこリーグ、入替戦ではVONDS相手に2戦合計0-2となり残留を果たすことができなかった。来季は地域リーグから再昇格を目指す。
リーグMVP
横山 久美(岡山湯郷Bellle)
チームの無敗優勝に欠かせない存在であったエースで得点王。圧倒的な個の強さで得点を量産した。来季の1部リーグでもチームの柱となって戦うことに期待したい。
得点ランキング
1部では土屋が22ゴールで初の得点王を獲得した。
2部では横山が他を寄せ付けず32ゴールで得点王となった。
アシストランキング
松尾が7アシストで接戦を制しアシスト王を獲得。