2024 皇后杯4回戦レビュー
4回戦の試合結果
試合レビュー
ヴィアマテラス宮崎 VS スフィーダ世田谷FC
初の5回戦進出を目指すヴィアマと3年前大宮に敗れた借りを返すためにここで勝ちたいスフィーダの一戦。キックオフ早々スコアが動く。5分、藤原のパスを受けた金子のゴールでスフィーダが先制に成功する。早い時間でリードを許したヴィアマだったが13分に寺田のゴールで同点に追いつくと、23分には山本がインターセプトからそのままゴールを奪いヴィアマが逆転に成功する。その後は落ち着いた試合は運びでリードしたまま後半を迎えたヴィアマだったが後半またしてもスフィーダが動く。64分にPKを獲得するとこれをは柏原がしっかりと決めてスフィーダが同点に追いつく。その後は勢いの勝スフィーダが逆転を目指し押し込む時間が続くものの90分では決着つかず試合は延長戦へ。延長に入ると互いに疲労を見え始めチャンスは少なく、それでも少ないチャンスを確実に仕留めようとするがゴールは奪えず勝負は延長後半へ。ラスト15分はヴィアマが押し込み始めると迎えた延長後半アディショナルタイム、池田の右からのクロスを上げると跳ね返されるもののこぼれ球を山本が決めてヴィアマが劇的な決勝ゴールで試合終了。120分に及ぶ壮絶な一戦はヴィアマが3-2でスフィーダを破り大宮の待つ5回戦に駒を進めた。
朝日インテックラブリッジ名古屋 VS 伊賀FCくノ一三重
新潟の待つ5回戦への切符をかけた一戦はなでしこリーグ1部同士の戦いに。前半主導権を握ったのは名古屋、サイドを上手く活用しチャンスと作り出すと12分、市原のロングボールに反応した江﨑がドリブルで持ち込みシュート。これが決まって名古屋がリードを奪う。リードを許した伊賀はその後徐々に名古屋陣内でプレーする時間を増やし始めるとセットプレーを中心にチャンスを作り出す。それでも名古屋が前半を無失点で乗り切り後半へ進む。後半に入ると互いにオープンな展開となりチャンスが増え始める。それでも両チームともGK中心に堅い守備を見せると、なかなかその壁を打ち崩すことができず苦戦。リードする名古屋は時間を上手く使いながら試合を進めるのに対して伊賀は少しずつ焦りが見え始める。79分には正野を投入し勝負に出る伊賀だったが最後までゴールを守り抜いた名古屋が1-0で逃げ切り5回戦進出を決めた。
岡山湯郷Belle VS 愛媛FCレディース
WEリーグ相模原との対戦をかけた4回戦。前半は互いにシュートの応酬となる。5分、桜井のゴールで愛媛が幸先良く先制すると湯郷も11分に谷口のゴールですぐさま同点に追いつく。さらに3分後の14分には横山のゴールで逆転に成功した湯郷は39分にも横山が大会4ゴール目を決めてリードを広げる。追いかける展開の愛媛は42分に毛利のシュートが決まり点差を1点に縮めて前半を折り返す。後半に入っても互いの前への姿勢は衰えず、65分に栫井のゴールで再度湯郷が突き放すと71分にも湯郷は近藤の大きなダメ押しゴールが決まり3点差。少しずつ湯郷に点差を広げられた愛媛は74分に一気に3枚替えを行い勝負に出るものの反撃は及ばず試合終了。打ち合いを制した湯郷が5-2でなでしこリーグ1部の愛媛を破り5回戦進出を決めた。
VONDS市原FCレディース VS 静岡SSUボニータ
関東予選からここまで勝ち進んできたVONDS。夢のWEリーグチームとの対戦まであと1つのところまで進んだ。この大事な一戦はカテゴリーで上のボニータが主導権を握る展開となるものの辛抱強く戦うVONDS。ボニータのエース土田を封じこむと前半45分、佐藤のシュートのこぼれ球を先に反応した櫻庭が押し込みVONDSが先制に成功する。劣勢の中リードを奪って折り返したVONDSは64分、櫻庭が今日2点目を奪いリードを広げる。このままでは終われないボニータは78分に中島のゴールで1点を返す。ラスト10分、ボニータがVONDSゴールに襲い掛かるものの体を張って守り抜くVONDS。最後まで何とかリードを守り抜いたVONDSが2-1で勝利し広島の待つ5回戦進出を決めた。
得点ランキング
山本が2ゴールを追加し大会5ゴールで首位に立った。
アシストランキング
横山が1アシストを大会4アシストで一歩抜け出した。