2024 WEリーグ クラシエカップ第5節レビュー
今節の試合結果
試合レビュー
マイナビ仙台レディース VS ノジマステラ神奈川相模原
すでに敗退が決まっている仙台がホームに相模原を迎えての一戦。相模原としてはこの試合勝利すれば最終節に向けて大きなアドバンテージとなるが前半は互いに様子見の展開が続く。セットプレーからチャンスを作る両チームだが最後の部分まで持ち込むことができず前半はスコアレスで折り返す。後半に入ると立ち上がり早々の46分、浜田のゴールで相模原がリードを奪うとそのままペースを握る。仙台より交代カードを先に使うなど先手の采配が功を奏し仙台に攻撃のチャンスを与えない。カップ戦無得点の仙台はこの試合も最後までゴールを決めることができずに試合終了。1-0で競り勝った相模原が首位で新潟との直接対決に挑む。
ちふれASエルフェン埼玉 VS セレッソ大阪ヤンマーレディース
混戦のグループＣは生き残りをかけた戦いに。敗れれば決勝トーナメント進出が厳しくなる両チームは立ち上がりの11分、百濃のスルーパスに反応した高和のカップ戦4ゴール目で先制に成功するとその後はエルフェンに主導権を握られるものの失点を0で抑えて後半に折り返す。後半は落ち着いた試合運びを見せるセレッソは時計の針を進めて試合を終わらせにかかる。何とか追いつきたいエルフェン、後半アディショナルタイムにCKを獲得すると栃谷のキックは直接ゴールの方へ。これをセレッソGK名和がかきだしたのもののクリアボールを瀬戸口が豪快な一振りでネットに突き刺しエルフェンが試合終了間際の同点ゴールで勝点1をもぎとった。
INAC神戸レオネッサ VS ジェフユナイテッド市原千葉レディース
首位のINACはこの試合勝利すれば一気に決勝トーナメント進出が近づく大事な一戦。試合が動いたのは10分、桑原のクロスを愛川が合わせてINACが幸先良く先制する。立ち上がりに失点してしまった千葉だったがその後は落ち着きを取り戻しINACゴールを脅かすシーンを作る。一進一退の攻防はINACがリードして後半に入ると人数をかけて前に出てくる千葉と対照的にINACは少ない人数で手数をかけずに攻める。INACリードで迎えた90分、藤代のパスを受けた大澤が左足一閃。土壇場での同点ゴールで試合を振り出しに戻した千葉、勝点1を何とか獲得し最終節に望みをつないだ。
サンフレッチェ広島レジーナ VS AC長野パルセイロレディース
予選突破には勝利が必要な広島と敗退が決まっている長野の一戦。開始早々に試合は動く。2分、森のCKを呉屋が合わせて広島が先制するとその後も長野陣内に押し込む時間を作り、27分には森がボールを奪うとパスを受けた髙橋のロングシュートが決まって2-0。点差を広げられてしまった長野は39分に宮本が1点を返して前半を折り返す。ハーフタイムでともに2枚の交代を行った後半は広島が相変わらず主導権を握る展開を作る。このままリードを守り抜けば暫定で首位に立つ広島はリスクをかけない攻撃で長野の守備ラインを下げさせつつ時間を使う。長野のシュート4本に対して14本のシュートを放った広島は2-1で勝利し勝点を10に伸ばした。
日テレ東京ヴェルディベレーザ VS 大宮アルディージャVENTUS
広島が勝利したことにより勝利が欲しいベレーザと敗退が決まってしまった大宮の一戦。立ち上がりから大宮が押し込む時間を作るものの次第にベレーザが押し返し中盤での主導権の奪い合いとなった前半。ゴールこそ生まれなかったもののチャンスを作った両チームは後半に入るとベレーザが先に動く。58分、樋渡に代えて菅野を投入し前への推進力を高めるが、大宮は68分、平井の背後を狙ったパスに反応した井上がドリブルで持ち込みゴールが奪って大宮が先制に成功する。しかしここで慌てなかったベレーザは直後の72分、松永が相手を交わして放ったシュートが決まり同点に追いつく。最終戦を前に首位になりたいベレーザは2点目を狙いに鈴木を投入、対する大宮も前線の選手を4枚投入するなど互いに攻撃の姿勢を見せた試合は最後まで2点目を奪うことが出来ずタイムアップ。1-1で引き分けに終わった両チーム、ベレーザとしては首位を広島に明け渡す形となってしまった。
今節のMVP
瀬戸口 梢（ちふれASエルフェン埼玉）
試合終了間際の劇的な同点ゴールで貴重な勝点1を奪い決勝トーナメント進出の望みをつないだ。
得点ランキング
高和が4ゴールで抜け出している。
アシストランキング
9名が2アシストで並ぶ混戦模様になった。
JWCRランキング
今節の結果、仙台が2ランクダウンした。
順位表
グループAはベレーザと広島の一騎打ち、グループBは相模原が引き分け以上で決勝トーナメント進出。グループCはセレッソの敗退が決定し残りは混戦。
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