2024なでしこリーグ2部13節レビュー
今節の試合結果
試合レビュー
つくばFCレディース VS 大和シルフィード
4連敗中となっているつくばはホームで3試合ぶりの勝利を目指しシルフィードを迎えての一戦。試合の入りは悪くなかったつくば、シルフィードの背後を狙った攻撃を中心に組み立てるがラインを割ってしまうのが目立つ。対するシルフィードは中盤から積極的にゴールを狙う姿勢を見せると、前半アディショナルタイム、平國のゴールでリードを奪ったシルフィード。前半で失点してしまったつくばは後半に入ると背後を使えずに押し込まれる時間が増える。選手交代を行いながら打開を図るものの流れをひっくり返すことができない。リードしているシルフィードもリスクをかけた攻撃は行わないもののチャンスがあれば前線に多くの選手が顔を出して追加点を狙う。試合も終盤に入るとシルフィードは確実に勝点3を掴むことにシフトチェンジし最後までつくばにシュートシーンを作らせず試合終了。前半リードを奪ったシルフィードがそのまま逃げ切り4試合ぶりの勝利を手にした。
ディオッサ出雲FC VS JFAアカデミー福島
4戦負けなし中のディオッサがホームにメンバーの大幅な入れ替えを行った福島を迎えての一戦。エースの板村を欠く福島は木村にボールを集めるもののしっかりとディオッサが封じこむ。7分、浅海のシュートが決まりディオッサが早い時間に先制点を奪うと流れは膠着状態に。前半はその後ゴールは生まれずディオッサがリードして後半に入るとハーフタイムに2枚替えを行った福島。それでも後半も流れを取り戻すことが出来ずディオッサが終始優位に試合を進める。72分、84分としっかりとメンバー交代を行い体力に余裕を持たせたディオッサは福島を完封し試合終了。昇格へ絶対に勝利が欲しい相手からしっかりと勝点3を掴んだディオッサ。前回対戦のリベンジを果たすことが出来た。
ディアヴォロッソ広島 VS 岡山湯郷Belle
今一度勝利で流れを取り戻したいディアヴォロッソと無敗継続の湯郷の一戦。前半から押し込むのはアウェイの湯郷。横山が積極的にシュートを放つシーンが目立つと前半アディショナルタイムにその横山のゴールで先制した湯郷。横山はこのゴールにより今季の20得点目となった。前半から一人で7本のシュートを放った横山を止めることが出来ずリードを許したディアヴォロッソは後半打ち合いの展開を作る。前半こそシュート3本だったものの後半は倍以上の7本のシュートを打ったものの湯郷も11本のシュートで応戦。70分にはオウンゴールという不運な形で湯郷に追加点を献上してしまったディアヴォロッソ。首位相手に勝点を奪うことが出来ず0-2で試合終了。勝利した湯郷はこれで開幕から13試合負けなしと首位を独走している。
FCふじざくら山梨 VS ヴィアティン三重レディース
2位の福島が敗れたことによりこの試合勝利すれば勝点で並ぶことが出来る山梨は前半から積極的に三重ゴールを狙う。それでも持ち前の堅い守備で山梨の攻撃を封じる三重に対して苦戦を強いられる。CKを7本も獲得したものの三重GK切畑の好セーブもあり前半は無得点で折り返す。後半にはいると次第に三重も攻撃の時間を増やし両チームオープンな展開となる。シュートの打ち合いを先に制したのはホームの山梨。75分、脇田のゴールで均衡を破ると対する三重も81分に八神のゴールですぐさま同点に追いつく。そして83分に三重は一気に3枚の交代を使い勝負を仕掛けるが逆転ゴールは遠い。このまま試合終了かと思われた後半アディショナルタイム、辻野の劇的なゴールが決まり勝ち越しに成功した山梨。2-1で三重を下して4戦負けなしに。この結果2位の福島と勝点で並んだ。
吉備国際大学Charme岡山高梁 VS 福岡J・アンクラス
後半戦初勝利が欲しい吉備国大が連勝を狙うアンクラスを迎えての一戦。試合は前半から両チーム積極的な攻撃が光る。吉備国大は2トップの古谷、西村を起点に攻め、アンクラスはCKのチャンスからゴールを狙う展開に。両チーム対極的な攻撃パターンを見せるなかでスコアが動いたのは40分。アンクラスGK暁からボールを奪った西村がゴールを決め吉備国大が先制に成功する。アンクラスとしては勿体ないミスにより先制点を献上してしまい、ビハインドで前半を折り返した。リードした吉備国大は後半立ち上がりの49分、裏のボールに反応した古谷のゴールでリードを2点に広げる。反撃したいアンクラスも71分に平良のゴールで1点を返すものの反撃は続かず。吉備国大が2-1でアンクラスを破り5節以来8試合ぶりの勝利を手にした。
FC今治レディース VS SEISA OSA レイア湘南FC
今季初勝利を狙う今治と勝って昇格争いに加わりたい湘南の一戦。前半は両チーム堅い試合展開に。攻が持ち味の湘南は前線が今治の守備に封じ込まれてしまい攻撃が全くできず。対する今治も守備の比重が大きいこともあり攻撃の回数は少ない。得点のチャンスが生まれなかった前半はスコアレスで折り返すも後半はホームの今治が攻勢を強める。65分に松本を投入すると攻撃の起点となり湘南ゴールに迫るがネットを揺らすことが出来ない。湘南も後半に入ってやっとファーストシュートを放ったものの得点の香りはせず。両チーム最後までゴールを奪うことが出来ずにタイムアップの笛が鳴り、今治は3試合連続の引き分け。一方の湘南は6試合ぶりの無得点で昇格争いに加わるチャンスを逃してしまった。
今節のMVP
辻野 友実子(FCふじざくら山梨)
同点に追いつかれてからの後半アディショナルタイムに劇的な勝ち越しゴールを決め勝利に貢献。チームも2位の福島と勝点で並んだ。
得点ランキング
今節は上位勢で唯一横山がゴールを決め今季20ゴールに到達した。
JWCRランキング
今節の結果により多少の順位変動あり。
順位表
2位の福島が敗れ3位の山梨が勝利したことで勝点26で並んだ。
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