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2024-25 WEリーグ第2節レビュー

今節の試合結果


試合レビュー

アルビレックス新潟レディース VS セレッソ大阪ヤンマーレディース

十日町での開催となった新潟のリーグ開幕戦。霧雨の中行われた一戦は堅い前半を見せる。中盤での主導権を奪ことができない両チームは大きなチャンスを作ることが出来ず時間が過ぎ前半をスコアレスで折り返すと後半はともにビッグチャンスを作りだすが新潟GK平尾のセーブが飛び出すとセレッソGK山下の川澄、道上のシュートに好セーブを見せて得点を許さない。0-0の時間が続いた86分には双方とも選手交代で一発を狙いに行くものの最後までネットを揺らすことが出来ずタイムアップ。守備陣が目立ったこの一戦はスコアレスドローとなり両チームとも勝点を4に伸ばした。


ちふれASエルフェン埼玉 VS 日テレ東京ヴェルディベレーザ

開幕戦を勝利して迎える最初のホームゲームはベレーザを迎えての一戦。ファーストシュートこそエルフェンが放ったものの前半ゲームを支配するのはアウェイのベレーザ。開幕戦こそ浦和に敗れたものの若手の成長著しいベレーザは32分、菅野がFKを直接決めてベレーザがリードして前半を折り返す。前半シュート1本に終わったエルフェンは後半に反撃を試みたかったものの流れを変えることはできず、50分には青木のシュートのこぼれ球を山本が押し込み追加点。66分にはオウンゴールから3点目を奪うと後半アディショナルタイムには樋渡にもゴールが生まれ4得点。エルフェンを全く寄せ付けなかったベレーザが4-0で快勝した。


ジェフユナイテッド市原千葉レディース VS AC長野パルセイロレディース

男女共催となった今節の千葉のホームゲーム。2900人を超える観衆の中での試合はボールを保持し主導権を握る千葉に対して守備ブロックを敷いて冷静に対応する長野。押し込まれる時間が増えても失点をしない長野は40分、左サイドを駆け上がった岡本のクロスボールが相手DFに当たるとコースが変わりそのままゴールの中へ吸い込まれ先制に成功すると前半アディショナルタイムには裏へ抜け出した髙橋が追加点を決めて長野が2点リードで前半を折り返す。追いかける千葉は59分に城和と林を投入すると62分、山口のシュートのこぼれ球を大澤が押し込んで千葉が1点を返す。その後もホームで負けは許されない千葉が追いかける展開が続くが最後まで長野が耐え抜き試合終了。スタッツ上では不利だった長野だが前半のリードを守り抜き今季初勝利をあげた。


サンフレッチェ広島レジーナ VS マイナビ仙台レディース

5200人を超える大観衆の中行われた広島のホーム開幕戦は前半から広島が押し込む時間が続く。17分、瀧澤のパスを受けた髙橋が2試合連続ゴールを決めて先制した広島が37分にもCKの流れから近賀が押し込み自身の300試合出場を祝う追加点を決めた。前半良いシーンを作れなかった仙台は後半の立ち上がり46分に津田のWEリーグ最年少ゴールで1点差に詰め寄ったものの広島の攻撃に対応できず61分に中嶋に追加点を奪われると77分には上野のダメ押しゴールで4-1。試合を通して終始仙台を圧倒した広島が今季初勝利を飾った。対する仙台は開幕連敗スタートとなってしまった。


ノジマステラ神奈川相模原 VS 大宮アルディージャVENTUS

開幕戦をともに落としているだけに連敗だけは避けたい両チームの一戦。前半ボールを保持したアウェイの大宮は相模原の背後の狙った攻撃でチャンスを作ると井上が再三決定機を作るも相模原GK池尻がビッグセーブを見せ得点を許さない。前半をスコアレスで折り返すと、早い段階で選手交代を行った相模原は後半徐々に押し込む時間を作る。66分には井上がまたしても1対1のチャンスを作るも決めきることが出来ず。今季なかなか得点が奪えない大宮は船木、北川を投入し得点を狙うもネットを揺らせず。相模原もカウンターからチャンスを作るもゴールは遠い。両チーム決定力を欠き、この試合は0-0のスコアレスドローに終わった。相模原はリーグ戦実に32試合ぶりのクリーンシートとなった。


三菱重工浦和レッズレディース VS INAC神戸レオネッサ

優勝を争う上で大事になる直接対決が今節も行われた。前節ベレーザに勝利した浦和はINACをホームに迎えた。前半から速いプレッシングで攻撃を自由にやらせないINACは前でプレーする時間が増えると39分、守屋のクロスボールを水野が頭で合わせる。一度はポストに当たったボールを水野が自ら押し込みアウェイのINACが先制に成功する。スタメン復帰した水野のゴールでリードして前半を折り返したINACに対して浦和は後半猛攻を見せる。ロングボールを使いながらチャンスを作り出しシュートまで持ち込むもののGK船田を中心としたINACの守備が堅く得点を奪えない。後半アディショナルタイムには丹野のシュートが枠の右に逸れるなど最後までゴールが遠かった浦和はリーグ戦20試合ぶりの無得点。INACは浦和相手に大きな勝利を得た。


今節のMVP

池尻 凪沙(ノジマステラ神奈川相模原)

積極的な前への飛び出しでチームのピンチを救った。リーグ戦では32試合ぶりのクリーンシート達成。


得点ランキング

髙橋と大澤が2試合連続ゴールで首位となっている。


アシストランキング

瀧澤と菊地が2アシストで首位に立つ。


JWCRランキング

今節の結果、広島が1ランクアップ、長野が2ランク、新潟が1ランクダウンした。


順位表

2節を終えた段階で早くも連勝のチームがいなくなった。


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