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お遍路ひとり旅 エピソード2 徳島編  「初の難所で、トレッキングポール購入を決意」

お遍路旅第1弾(2020.1.24-27) の数ヶ月後、コロナが大流行して、日本中がパニック状態になった。
マスク売り場で殴り合いが起きたり、巷にマスク警察が出没したり、今だから笑える現象が起きた2020年。
当初、56歳から四国八十八ヶ所巡りの区切り打ちを始めて、60歳で終えようと計画していたから、ちょっとガッカリした。

でも大丈夫。
ひとり旅の計画変更は、一瞬でできる。
一緒に旅する人にお伺いを立てたり、多数決でとても行きたい場所を諦めたりしなくていいのが、ひとり旅のいいところ。

氣持ちを切り替え、期限を決めるのをやめた。
自分のペースで進もう、良いではないか、何歳で結願しても。

第2弾は、11ヵ月後の12月にこっそりと行った。

<2020.12.1-3 第11番札所・藤井寺〜第17番札所・井戸寺>
1日目は第13番札所・大日寺〜第17番札所・井戸寺、
2日目は第12番札所・焼山寺、
3日目(最終日)は第11番札所・藤井寺の順番で回った。

@第13番札所・大日寺
徳島駅から30分バスに乗り、一ノ宮バス停の目の前だった。
しあわせ観音が目を引いた。
(最下段右の写真)

@第14番札所・常楽寺
流水岩の階段・庭が印象的。
霊場唯一の弥勒菩薩を祀っている。
ねこちゃんたちが日向ぼっこしていて、癒された。

@遍路転がしと言われている、徳島初の難所、第12番札所・焼山寺

徳島駅から1時間10分ぐらいバスに乗り、寄井中バス停下車。
昔からのお遍路ルートだからなのか、バス停前はクラシカルで上品な通りだった。
おしゃれなコーヒー店を見つけ、ライト焙煎コーヒーを購入。
店員さんとの会話で、「(焼山寺へは)結構登りますよ」と助言をいただきながら軽く受け止め、後悔することになろうとは。

寄井中バス停から、かわいいミニバンの神山町営バスで、終点・焼山寺バス停下車。
目の前の山に向かって歩いて行った。

イチョウの大木が「四国霊験場・杖杉庵」となっていた。
触ってみたよ。

お遍路道〜車道〜お遍路道と、1時間半くらい歩いた。
後半のお遍路道は、江戸時代(もっと昔かな?)から変わっていないと思われる険しい道だった。
死ぬ思いをしてたどり着いた焼山寺は、輝いて見えたよ〜!

険しい道の下りは危い。
これはトレッキングポール必須、買わなくちゃ。
とりあえずの杖を道々探し、ちょうどいい枝を見つけた。
(最下段右の写真)

最終便(16:30発)の30分前に、焼山寺バス停に戻れた。
帰りのバス中、達成感と疲れで、グースカ眠ったことは言うまでもない。

このお遍路旅では、初の難所をクリアできたことがいい経験になった。
遍路道が辛かったはずなのに、参拝するとスッキリして、次に行こう!と思えてしまう不思議さ。
これが四国八十八ヶ所巡りの魅力の一つ、と実感したひとり旅だった。

〜つづく〜

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