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エッセイ(8)🎵友達100人い〜りません〜♪

<クリスマスランチ会という名の生存確認>

先日、だいたい毎月行っている友達とのランチ会を、上野界隈でしてきた。
彼女とは月曜日しか会えない。

国立西洋美術館敷地内のレストランに向かったが、定休日のため入場できず、従って、たどり着けないという間抜けぶり。
しょうがなく、上野駅ecute内をうろつき、韓国料理店に入った。
「クリスマスランチ会」と言いながら、ビビンバランチをいただいたが、プレゼント交換をしたので、良しとしよう。


<いつものように純喫茶に吸い込まれた>

当たり前だが、上野公園内の美術館や博物館は全館休み。
食後の美術館巡りは不可能。
それじゃあ、茶〜でもするか? とネット検索でヒットした「喫茶 古城」へ。

渋い。
渋すぎて、素敵。
入口から濃厚な昭和の匂いがプンプン。
痺れるわ〜

<友達はバンドメンバー数ぐらいでいい>

元々は、4〜5人の女友達で、年に何回かランチ会や飲み会をしていた。
およそ20年ぐらいは続いたと思う。
女性は、生活環境や家族の都合で、考え方や行動が変わるから、およそ20年ほど続いたのは、奇跡のようなものだった。

ひとりが好きで内向的なわたしは、たくさんの友達はいらない。
ある時期にできた友達との関係が続くこともあれば、途切れることもある。

<長かった片思いの友情>

数年前、約40年ほど付き合った友達との縁を切った。
彼女のマウントを取りたがる性分は、前々からわかっていたけれど、氣づかないふりをしていた。
ただでさえ少ない友達のひとりを失うのが、怖かったからね。

今風に言うと、自己肯定感が低かったわたしは、彼女の格好の餌食だったのだ。
彼女の言動に対し、不快な思いや違和感を持つたびに、いつもアドバイスをくれる友達なんだと自分に言い聞かせていた。
マウント交流を断とうと思っても、友人歴が長いと、なかなかできなかった。
だいぶ年月が経ってのお別れは、さすがにダメージが尾を引いた。

今年、還暦を迎えて思った。
いい加減、我慢するのはやめて、好きに生きりゃいいじゃん!
友達100人できなくても、片手ぐらいいるだけでありがたいってもんだ。

そんなこんなで、ランチ会メンバーが2人になった。

ヨーロピアン・ブレンド、おいしかった〜

<人間関係は鏡なのね>

歳を重ねてつくづく感じるのは、人間関係は鏡のようだということ。
例えば、マウント好きの彼女にマウンティングされて同意していたわたしも同類だったということだ。
こんなこと、若い頃には想像もしなかった。

極力、楽しいことばかりをやり続けているわたしを、少数精鋭の友達はあたたかく見守ってくれる。
微力ながら、わたしも彼女たちを応援している。
素敵な関係じゃないか。

友達は多い方がいい、という常識は本当なのか?
多い方がいいのは、「仲間」とか「知り合い」だと思うんだが。

ー2024.12.23ー

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
またお寄りくださいね。
I wish you a Merry Christmas and a Happy New Year !

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