見出し画像

四国八十八ヶ所巡り「高知編2023.3.25-28その3 〜今年初めてのツバメを見た〜」

昭和生まれには、平成時代のオーディオ&ヴィジュアル関連の進化・衰退が激し過ぎて、驚くやら切ないやら。
レコードからCD(コンパクトディスク)に変わった時は致し方ないと氣持ちを切り替え、カセットテープの次がMD(ミニディスク)になって便利さを謳歌したのも束の間、製造中止の憂き目に遭った。
ビデオテープにVHSとベータの2タイプがあったが、いつしかベータがなくなり、DVDになってBlu-rayも出た。LD(レーザーディスク)もあったわね。
今悩んでいるのは、洋画のVHSテープの処分。ビデオテープを再生できるモニターはある。しかし、ビデオテープをディスクにダビングできる機器がないのだ。
段ボールに入った洋画のビデオテープたちが、今か今かと出番を待っていると思うと、胸が痛い。
やはり、捨てるしかないのだろうか。

<第2日目 雨が上がった第33番札所・雪蹊寺、自力で発見・和菜食やおき>
後免町駅より、とさでん交通の路面電車・鏡川橋行きに乗り、デンツーターミナル前駅で下車。(電車賃480円)
はりまや橋交差点を渡って、南はりまや橋バス停で桂浜行きバスを待った。
しばらく経つと、「長浜行きはもう行きましたか?」と旅行者のわたしにおばさまが聞くではないか。長浜行きの時刻表を見て「まだですよ。」とまるで高知市民のように答えた。そんなこともあり、桂浜行きより早く来た長浜行きのバスに、おばさまにつられて乗り込んでしまった。
やっちまったよ。
もしかしたら方向が違ったりしてないかしら、と不安になりつつも、いざとなったら歩けばいいさ、と開き直って終点・長浜で降りた。(バス賃440円)
iPad のマップを見ると、あながち間違いではなく、歩いて5分で第33番札所「雪蹊寺」に着いた。
今年初めてツバメを見て、うれしかった。

ラッキーにも雨が上がっていたわ
枝垂れ桜が癒してくれた

納経して境内を散策し、長浜バス停に戻ると、次の高知駅バスターミナル行きバスまで、50分ほど待たなくてはいけなかった。バス停留所をよく見ると、幸運にも待合室になっていた。ちょうどランチタイム。今朝コンビニで買って、リュックの中で潰れて変形してしまったおにぎりを取り出し、サーモボトルのほうじ茶と共にいただいた。お向かいに郵便局があり、日曜日なのにご近所の方々がときどき訪れていたのを眺めて過ごした。

高知駅バスターミナル行きに乗り、はりまや橋バス停までは約30分で到着。

バスに揺られながら、次の札所へ行こうかどうか考えた。雨に降られずに歩けるなら、もう1札所行けただろう。公共交通機関のアクセスがスムーズじゃないので(これが田舎なのだ)、本日はこれで打ち止め。夕方までは、はりまや橋付近の商店街などを散歩しようと決めた。
ふと、わたしはこんなのんびりした田舎で育ったんだよね、と思った。そして、その田舎に住む人々よりもゆるいリズムで生きていたことを思い出した。よく、家や学校で「ちゃっちゃどすろ!(さっさとしろ!)」とせかされたっけ。
世間のスピードとは合わないけれど、この自分自身のリズムを大切に生きようと、この日思った。

小腹が空いて、純喫茶・デポー京町店でミックスサンドイッチとブレンドコーヒーをいただきながら、明日のお遍路道を計画。

見た目よりボリュームがあって、おいしかった。
喫茶店のコーヒーって、うまいよね〜

お土産店に入ったり、商店街を歩いたり、はりまや橋周辺を散策してホテルへ戻った。お掃除サービスは断ったので、ドアの前にバスタオル等が入ったランドリー袋が置いてあった。汚しちゃったらしょうがないけど、毎日、お部屋の掃除をお願いしなくてもいい、と個人的には思っている。

お昼寝して、たっぷり休憩した後に迎えたディナータイム。孤独のグルメの主人公、井之頭五郎さんのように、ネットに頼らずにお店を探してみようと、ホテル近辺を歩いて回った。6時少し前に、良さそうな居酒屋を見つけた。
「和菜食やおき」というお店で、1階のカウンター席に案内された。

瓶ビールと和風フィッシュアンドチップスは相性GOOD
3種利き酒(左から、船中八策、南、久礼)
高知の鰹のタタキはお塩でいただくのよ〜
菜の花のおひたしは春の香り
冷凍した鰹のタタキは出さないよ!
という心意気のうまい居酒屋「和菜食やおき」

ファミレスでも喫茶店でも、カウンターに座ってキッチンを見るのが好きなので、とても楽しいディナーだった。
翌日のお天氣は晴れという情報を得てウキウキしつつ、だったら早く寝ろよと自分にツッコミを入れ、2日目の夜はまっすぐホテルに帰った。

++++++++++ つづく ++++++++++



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?