四国八十八ヶ所巡り「高知編2023.9.1-4 その9 〜龍馬と海と映画すずめの戸締り〜」
<4日目最終日 9/4(月)②>
11時少し前に、終点・桂浜バス停に降りた。
バスターミナルの近くにおしゃれなお店が並んでいて、さすがメジャーな観光地だなと思った。
砂混じりの階段を登って、大きな坂本龍馬さんにご対面。
ここにも観光の団体さんが訪れていて、集合写真撮影をしていた。
とにかく、壮大な景色が素晴らしかった。
圧巻の眺めをしばらく味わい、バスターミナルやお店のある場所へ階段を下り、テーブルとベンチが並んでいる休憩スペースで、自販機で買ったスポーツドリンクで一服。
11時半発高知行きのMY遊バスに乗って、高知駅に着いたのは12時半頃。
かなりおなかが空いていたので、ネットで探さず、駅舎に隣接の居酒屋チェーン店・庄やに入った。
入店した途端に、小籔千豊をイケメンにしたようなスタッフのお兄ちゃんが、満面の笑みで「いらっしゃいませ〜!」と迎えてくれた。
昨年秋、今年春、今回の秋に高知を訪れたが、わたしの中で高知1番のウェルカム感を発揮していたのが彼だった。
もしかしたら、大阪や京都の商人以上においでやす感が出ていたかもしれない。
大満足のランチタイムを過ごし、コーヒーが飲みたくなった。
はりまや橋方面に歩き、喫茶デポー京町店でゆっくりすることにした。
ふくらはぎの痛みが残っていたので、座って休みたかったのだ。
はりまや橋バスターミナルから、高速バスで高知龍馬空港に着いたのは午後4時ちょっと前。
フライト時刻が午後6時ジャストなので、余裕の到着ね。
ANA搭乗手続きカウンターで、羽田空港での搭乗トラブル(航空券予約番号の掲載メールを消してしまい、自動車運転免許証提示で搭乗受付できた)をグランドスタッフさんにお伝えし、同じように受付してもらった。
10数分遅れで高知龍馬空港を離陸した機内で、とても楽しみにしていた映画の後編をセッティング。
行きの便で半分ほど見たのだ。
アニメ映画「すずめの戸締り」は、東日本大震災をモチーフにした作品だった。
なんの情報もなく見たので、若者が共感する繊細な恋愛物語、と勝手に想像していたわたしの予想を裏切ってくれた。
確かに恋愛要素はあったが、それよりももっと深い愛や、運命とアクシデントの追いかけっこ、地球のエネルギーと人間の繋がりなど、壮大なテーマを描いていて、感動して泣きそうになった。
よせばいいのに、もうすぐ羽田空港に到着するという時になって、つい、ドラマ・孤独のグルメを見てしまった。
松重豊扮する主人公の吾郎さんが、おいしそうにひれかつ定食を食べていた。
もうダメだ、夕食メニューは決定じゃないか。
羽田から京急線で横浜駅に降り、ジョイナス地下のとんかつ和幸でボリュームたっぷりのさざんか定食をいただいて、しあわせを噛み締めたよ。
台風の影響で、前半2日間は雨の予報だったが、初日の昼から夕方までしか雨に降られなかったから、ラッキーだったと言える。
四国八十八ヶ所巡りをやっていると、「(お遍路をして)何か変わったことはあるの?」と聞かれたことがある。
正直に言って、特にこれといって変わったところはない。
強いて言えば、人を自分を認めて許せる余裕ができたと思っている。
高知のお遍路は修行の道場と呼ばれるだけあって、札所と札所の道が長く、険しい箇所もあった。
しかし、大汗かいて歩いた道には、美しい風景が広がっていたり、親切な地元の方々に出会ったり、進まなければわからない体験ができた。
次回で高知のお遍路は終わるかもしれない。
無理はせずに、楽しく歩きたい。
++++++++++ おわり ++++++++++
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