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ひとりで四国八十八ヶ所巡り・愛媛編2024.9.27-9.30 ⑥「仁王門に着いたからといって、安心しちゃいけない」

<3日目、9/29(日)  その3  旅は道連れ>

 第57番札所・栄福寺で知り合った女性の車に乗せてもらい、次の札所へ行くことになった。
道路が工事中で、迂回の案内があり、二人でキョロキョロ、びくびくしながら、なんとか第58番札所・仙遊寺の仁王門前に着いた。
本堂前で会いましょうと約束し、彼女は駐車場へ、わたしは仁王門からお遍路開始。

第58番札所・仙遊寺の仁王門
仁王門からすぐだと、山林というより、庭園のような雰囲気

仁王門から本堂への道が凄まじかった。
一応、階段状に整備してあるが、荒くれ道だった。
豪雨にあったら崩れそうな、傾斜のきつい登り道なのだ。
1日目の第52番札所・太山寺もそうだったが、仁王門や山門が見えるとホッとするけれど、油断禁物なのよ。
だった10分ほどの距離なのに、息が上がって苦しかった。

息をハァハァ言いながら、本堂に着いたよ。
大師堂
辛い道の先には、素晴らしい景色があるの。

彼女はこの数日、家出中で、道の駅で寝泊まりしているらしい。
家庭でとんでもないことが起こり、危険を感じて避難しているのだという
日常生活を普通に送れるのが、いかに当たり前じゃないかわかったそうだ。
これは安易に聞いちゃいけないし、聞いたところで、アドバイスできそうもない。
そういう訳で、ほとんど具体的なことは聞かなかった。
その代わり、一箇所で四国八十八ヶ所巡りができる、四国八十八ヶ所お砂踏みを勧めた。

四国八十八ヶ所お砂踏み
四国八十八ヶ所の御本尊の石像が、弘法大師様を囲んでいる。

あの日から半月ほどだった。
彼女の家庭の問題は変化しただろうか、解決しただろうか。

仁王門
小さいけれど、彼女が写ってた。

仙遊寺を堪能し、またまた彼女の車で伊予富田駅まで送ってもらった。
お互い、名前もLINE交換もせず、お別れした。
第58番札所・仙遊寺に行けたのは、彼女のおかげ。
いつかどこかで伝わると信じて、感謝を述べたい。

ありがとうございました。
あなたの家庭円満を祈っています。

伊予富田駅から予讃線で今治駅へ戻り、兼ねてから目をつけていた「かねと食堂」で夕食。
ここなら、ビールやお酒も楽しめそう。
このお店は、日曜日は早く閉まるので、晩酌はホテルの部屋で。

特徴的なお出汁がうどんにピッタリ。
アゴなのか、煮干しなのか、どんこなのか、何の出汁なのか謎。
かもなんばうどん。
老舗な店構えの「かねと食堂」

人生、なにが起こるかわからないね。
わからないから、もがく。
わからないから、楽しい。
どっちも正解だね。

〜つづく〜

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