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四国八十八ヶ所巡り「高知編2023.3.25-28その5 〜歩いてよかった!第32番禅師峰寺〜」

<第3日目 竹林寺から禅師峰寺へ下山>

竹林寺前で迷っていても仕方がない、下るだけだからゆっくり行こうと決心し、石段を下り始めた。
登りもたいへんだったが、前日の雨に濡れた苔や溜まった落ち葉で滑りやすく、ちょっと怖かった。
途中、中国人と思しきお遍路さんの女性ペアとすれ違った。
中国人観光客は前日の国分寺にもいたが、たいてい写真撮影しながら大騒ぎしている。
彼女たちはお遍路マナーも心得ているようだった。
もしかして、日本在住が長い華僑の方々で、仕草や佇まいが日本に馴染んでいるのかしら。

かなり疲労してたので、ここからの一歩が重かったけど、頑張って踏み出したよ

落ちていた適当な枝を杖替わりにして(以前もやったことがある)、やっとこさ山を下り、子どもの元気な声がどこからか聞こえてきて、微笑ましいなあと思っていたら、本当に小学校があった。
五台山小学校の生徒さんたちが、お遍路さんへの メッセージをたくさん掲示していて、とても励みになった。
五台山小学校の皆さん、ありがとうございました〜!

とても暖かいお言葉に感動したわ〜

牧野植物園や竹林寺があるのは五台山という山だったことを学習しつつ、お遍路道というより、割と平坦なアスファルトの道をしばらく歩いた。
竹林寺登り口まで連れて行ってくれたノブじい(お笑い芸人、千鳥のノブに似ていた)が、徳島と違って高知はお遍路道の目印が少ないと教えてくれた。それを実感したのが、車道とお遍路道が交差するところ。
目印がない。
もしや、お遍路道を外れたか?
ここは立ち止まって深呼吸するのだ。

ふと目を先に向けると、菅笠に白衣のお遍路さんが歩いていた。
なんてラッキー!
ありがたくお遍路さんの後をついていき、桜を眺めながら、なんとか第32番札所「禅師峰寺」近くまでたどり着いた。

たぶん、石土池のほとり

もうすぐ禅師峰寺という場所で、峰寺(みねんじ)バス停はこっちにあるよ、という矢印が描かれてある小さな看板を見つけた。
なぬ?
今朝、はりまや橋から乗ったバスに乗って下りるはずだったバス停ではないか!
これはお寺に到着する前に確認せずにいられようか。

ここも南国市コミュニティバスに変わっていたわ

一瞬、後免町までバスに乗っていたら、このバスで計画通りに禅師峰寺に来られたかも、と悔しがった。しかし、時刻表を見て悟った。
1日3便じゃ、時間が空きすぎだ(反対側の医療センター行きも3便のみだった)。
氣を取り直し、12:13のバス時刻を頭に入れ、禅師峰寺へ歩いた。

ちょっとした山道だった

11時過ぎに禅師峰寺に着いた時には、いっぱい歩いたせいで、疲れと空腹感がドドッと押し寄せた。
空海ちゃんには申し訳ないが、納経前にお昼ごはんをいただくことにした。
丸さを留めていない潰れかけのおにぎりも、土佐湾を眺めながら食べるとおいしいものだ。

禅師峰寺本殿
大師堂
土佐湾の壮大な景色に癒された
峰寺バス停近くの風景

少し早めに峰寺バス停に下り、周辺を歩きながらバスを待った。
時間通りにきたバスはミニバンサイズだった。
後免町で下りることを告げ、誰も乗ってないバスに乗り込んだ。
2〜3人利用客を乗せ、25分ぐらいで終点の後免町駅前に着いた。(バス賃200円)

後免町駅でトイレを済ませ、13時発高知駅行き電車を待った。
この電車を土佐一宮駅で下りて、次は第30番札所「善楽寺」へ行くつもりだった。
ギリギリまで悩んだが、土佐一宮駅に着いた時点で、このまま高知駅へ戻りたい氣持ちが勝ってしまった。
ガラケーの万歩計を見ると、23000歩弱も歩いていて、限界を超えていた。
この日のお遍路はここで終了。
途中駅で時間調整などがあり、30分ほどで高知駅に着いた。駅構内のお土産屋さんで買い物して、ホテルに帰った。(電車賃470円)

++++++++++ つづく ++++++++++

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