旅のノート1 「特急ひたちで仙台〜酒田で白崎映美還暦大感謝祭〜仙台から新幹線やまびこ 2022.11.18-20 その2」
孤独のグルメがシーズン10で最終回を迎えた。主人公の井之頭五郎は、フランスに住んだこともある、英語も堪能な輸入雑貨の貿易商を個人で営んでいる。
お客さんとの商談先で、ランチや夕食をいただく単純なストーリーなのだが、ものすごい食べっぷりと食事中の心の呟きがおもしろい。
彼はコロナ前から孤食を先取りしていて、今では当たり前になったお食事ドキュメンタリードラマ(と呼んでいいのか?)の先駆者と言っていいのではないだろうか。
このドラマが好きすぎて、主人公役の松重豊を、他のドラマ出演時にも「五郎さん」と呼んでしまうのめり込みよう。
気に入ったお店には、できるだけ実際に行ってみる。当然だが、テレビ同様の雰囲気とおいしさに出会えてうれしくなる。
大晦日にスペシャル版ドラマが放映されるというので、五郎さんロスになりそうな予感は忘れて、楽しみにしていようと思う。
<第2日目 仙台から酒田、そして白崎映美還暦大感謝祭で興奮>
広瀬通りの宮城交通バスターミナルから、朝9時台の酒田行き高速バスに乗り、途中、古関PAでトイレ休憩があり、お昼過ぎに酒田駅前のバスターミナルに到着。
5年前、グランドキャバレー白ばらでの白崎映美&白ばらボーイズ・ライブを見るために初めて酒田を訪れた。地味な地方の小さな駅だった酒田駅も、何もなかった(何があったか記憶にないのよ)駅前も、現在はおしゃれで都会的にリニューアルされてて感動したわ。
タクシーでホテルに着き、かなり早い時間だったが、快くチェックインさせてもらい、急いで身支度。
何せ、開演が13時半。そして、おなかも空いていたから、ろくにお部屋チェックもせずに飛び出した。
駅前は街になっていたけれど、ちょっと離れたところはやはり、お店が見当たらない。
インターネットのマップでレストランを検索しつつ早歩きしていると、山居倉庫という観光スポットを発見。良さそうな和食レストランはこの近くにあった。
芳香亭で胃袋を満たし、いざライブ会場・酒田市民会館希望ホールへ。
なんとかギリギリ開演時間に間に合った。
これから始まる、白崎映美と3つのバンドのステージにドキドキしながら、席についた。
閉店寸前だった酒田のグランドキャバレー白ばらを、クラウドファンディングで再生させたプロジェクトの一環で誕生した「白崎映美&白ばらボーイズ」がオープニング。
伝説のミュージカル「上海バンスキング」に出演していた自由劇場の俳優さんたちとミュージシャンで構成されたバンドだけに、ショーアップ魂が素晴らしかった。酒田弁で歌うシャンソン「群衆」は最高だったわ〜
2番手は、この日1日だけ復活した「上々颱風」。
2013年に活動休止して以来の演奏が聴けるとあって、ファンだった私も横浜くんだりからはるばるやってきたのだ。
数々の名曲を聴くことができて、懐かしくも涙ものだった。
三味線バンジョーの紅龍が作詞作曲した新曲「生まれたままに」も染みたわね。
ラストは大好きな「白崎映美&東北6県ろ〜るショー」。
東日本大震災の後、小説「イサの氾濫」に衝撃を受けた白崎映美が発起人となって作ったバンドで、「東北のじっちゃん、ばばちゃ、みんなさいい事いっぺ来い来いどんと来い!」を合言葉に全国を行脚中。
ナマハゲのような、東北地方の鹿踊りのような、ねぶたのような、東北6県分のお祭りを全部盛ったような、ものすごいエネルギーを発する音楽は、東北出身の私の血を躍らせる。
途中、作家の木村友祐さんが自身の小説「イサの氾濫」の一節を朗読。この小説を読んだ時、白崎映美ほどではないが、心が揺さぶられたことを思い出した瞬間だった。
最近のお気に入りは、「聞こえてくる波のように」という曲。このバンドの曲ではなく、イスラエルのバンドBoom Pamと白崎映美の共作なのだが、石巻市黒船太鼓保存会や津軽三味線走者・織江響とコラボしていて、南三陸町の鹿踊りのリズムを取り入れている、ダンサブルな作品。
これを東北6県ろ〜るショーが演奏すると、これまたかっこいいんだわ。
夕方6時半過ぎの酒田を、飲み屋さんを探して徘徊。商店街はあるけれど、飲み屋さんはなさそう。
ポツンポツンとレストランやカフェや飲み屋さんがあるので、30分ぐらいは歩いたかも。
やっと見つけた「居酒屋・いち蔵」は、なかなか居心地がいいお店だった。
おなかが空き過ぎて、メニューの撮影を忘れていただいてしまったさ。
明日のバスが早朝だったことを思い出し、いつもより早めにひとり打ち上げ終了。
コンビニでお茶と明日の朝食を買い、山居倉庫を目印にホテルへ帰った。
++++++++++ つづく ++++++++++
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