【音楽】追悼：KANさん｜唯一無二の音楽家

2023/11/17またしても大変悲しいニュースが…
シンガーソングライターのKANさんが死去されていた報道です

葬儀はすでに親族とごく近しい人たちで済まされており、死因は明らかにされていませんが、今年3月に日本では数十例ほどしか症例がない「メッケル憩室がん」を公表し闘病されていました

ご冥福をお祈りいたします

10月には谷村新司さん、もんたよしのりさん、「BUCK－TICK」櫻井敦司さん、「X JAPAN」HEATHさん、11月には大橋純子さん、先日は作詞家の三浦徳子さんといった日本の歌謡界・J-POPを代表する音楽関係者の方の相次ぐ訃報に悲しさと本当の意味で音楽の一時代が終わりつつある虚しさを感じます

KANさんと言えば、私が小学生3～4年生の頃「邦ちゃんのやまだかつてないTV」が流行り、この番組でKANさんの代表曲「愛が勝つ」が取り上げられたこともあり、当時の小学生で知らない子達はいないくらい万人に浸透したヒット曲だったように思います

また、山田邦子さんがKANさんのモノマネをして嘉門達夫さんのような替え歌をされたことも、子供たち受けた要因かもしれませんが、元々の楽曲の素晴らしさがあるからです

「心配ない唐揚げ～♬　君のおもちが～」　とか
「どんなにこんにゃくで くじけそうめん♬」とか

通学路で友達と歌ってたなぁ（90年初頭小学生あるある）

九州に住んいた頃、KANさんが通われた友泉中学校の付近（油山観光道路：懐かしい💦）はバイトに行く際の通り道でよく自転車で前を通行していました

当時、KANさんが福岡市城南区の友泉中・城南高出身ということを何となく知っていたので、自転車で通るたびに「KANさん、この地域に住んでた人なんだな」と妙に感慨深かったです

80年代～90年代にかけて、ピアノを弾いて歌うシンガーソングライターの系譜は大江千里さん→KANさん→槇原敬之さんの流れだと思っており、皆それぞれ個性があり、頭一つ抜き出た才能がある方ばかりです

その中でもKANさんの音楽は特に独創的で、誰から影響を受けたか分かりそうで分かり難い楽曲（まさにKANさんというジャンル）で、主観ですが、それは星野源さんに似たところを感じました

ただ、KANさんは「愛が勝つ」の印象が強すぎて、そればかりに注目が行き過ぎて、少し損をしたかもしれません

三ツ矢サイダーのCM曲に使用された「まゆみ」のサビの歌詞とメロディがとても繊細かつ印象的で

「可もない不可もないそんな生活に　話したい　伝えたい　いつも言い出せなくて」

KANさんしかけない叙情的な歌詞だなとずっと思っていました

aikoさん、ASKAさん、馬場俊英さんといった多数のミュージシャンの方が追悼のコメントを出しているのが、KANさんの人柄の良さや稀有な才能を持たれた方であるということを表しており、本当に早すぎる死が残念でなりません

KANさん、素晴らしい楽曲を送り届けていただきありがとうございました