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インターナショナルスクールに1年通って英語力はどれくらい伸びたか

ドバイに移住して1年が経ちました。
息子は日本で言う小学1年生のタイミングでドバイのインターナショナルスクールに通い始めたので、これで1年通ったことになります。

インターに通う目的の一つにもちろん英語を身につけることもあります。

ではどのくらい伸びたのでしょうか?

もともとの英語力

移住前の英語力についてです。

日本でも、幼児向けの英語学童、オンライン英会話、DWEなど割と積極的に英語教育をやってきたつもりでしたが、まあ今思えば0に近いです。

dogとかcatとかの簡単な単語は聞き取ったり、ギリギリ書けるかなという感じです。

学校環境 - ELLという英語の補講がある

学校では通常のクラスに加えて、ELLという英語の補講を受けています。
入学時点で7歳くらいの年齢だと英語力はそこまで求められないのですが、その代わりELLを受講する必要があります。

英語力によってクラスの頻度は変わりますが、うちはいま毎日ELLのクラスがあります。

学期ごとに評価テストがあり一定の基準をクリアするとELLのレベルが上っていきELL卒業になります。
ELLには別途授業料がかかっているので早く卒業してほしいものです…笑

ELLの授業内容

主にELLで習っていることをご紹介します。

日本でもやりそうな文法も教えられます。
英語を通じて英語を学ぶわけなので、イラストが多用されるイメージです。
息子の話を聞いていると授業では寸劇(?)っぽいボディランゲージも使いながら教えているようです。
日本みたいに日本語訳で説明できないので教え方も工夫がいりそうですね。

過去形、were, weren'tの使い分けだったり…

こういったプリントをやっているようです。

文法用語って大人でも知らないことが多いので、
proper noun: 固有名詞
preposition: 前置詞
など、息子から聞いてなるほど、と思わされることも多いです。

また単純に英語だけを学ぶだけでなく、英語を通して、自然、科学、社会など広いトピックを学んでいるようです。
トピックの内容自体に興味を持つこともあるようで帰宅後に習ったことを話してて
「それ何で習ったん?」と聞くと「ELL」ということがしばしばあります。

で、英語力はどれくらい伸びたのか

会話について、文法的に間違ってることがあったり、難しい表現はできませんが友達とは普通に英語で会話して遊んでいます。
"なんとか"日常会話ができるようになってきたかな、という感じです。

発音はやはり日本人っぽさがあります。1年過ごしたらネイティブのように、ってことはないですね。

英作文については例えば下の文章を勝手に書いていたので驚きました。
文法的におかしな箇所はありますが意味的には伝わります。

iPadゲームの説明文なのですが、クイズに答えてゾンビから宝箱を守る、というルールを書いていました。

see question and write the answer.
only ipad.
zombie is touch the chest to game over or you wrote incorrect answer to you hear boooooo.

質問を見て答えを書いてね。
iPad専用です。
ゾンビが宝箱にタッチしたらゲームオーバーです。あるいは間違った答えを書くとブーという音が鳴ります。

みたいなことを書きたかったのだと思います。

幼少期の英語教育の弊害について

バイリンガル教育を行うと思考のベースが混乱するのでよくない、という説があります。

この点について7歳の息子の場合は、思考のベースは完全に日本語にあると感じます。
例えばMathの授業も英語で受けていて四則演算を習っているわけですが、頭の中では”1足す1は.."のように日本語に変換して思考しているように感じます。

あくまで英語は第二言語として捉えていて、思考のベースは日本語にあるようです。まぁ、家族はみんな日本語で話しているのでそうなるでしょう。
なので思考のベースが混乱するという心配はなさそうだと思っています。

2歳の子供は

少し話が逸れますが、もうひとり2歳の息子がいます。
彼はブリティッシュ式のナーサリー(保育園)に通っています。

2歳なので基本的にはおもちゃで遊んだり、お絵かきをしている感じですが、先生はみんな英語で話すのでインプットとして英語は入ってきます。

なので先生が言いそうな単語 "sit down", "come"のような英語を口にすることがあり驚きます。

日本語も単語は出る、二語フレーズが出始めてきた、という感じで母国語を身に着けていくフェーズです。
なので家で絵本をよむときでも「りんご」と言えばいいのか、けどナーサリーでは「apple」と聞くんだよな…と悩ましかったりします。

上で7歳児だと英語教育の弊害は気にならないと書きましたが、2歳児はちょっとだけ悩ましいタイミングはありますね。

英語が伸びやすい子、伸びにくい子

子供によって伸びにくい子、伸びにくい子がいると感じます。

お友達を見ていて、おしゃべりな子は英語が伸びやすい気がします。
そりゃそうな気もしますが笑

私も大学生のときに留学していたのですが、おしゃべりな友達は伸びが早かったです。私はどちらかというともともと口数が多い方ではないので、せっかくの英語環境にいるのに損をしていると感じることはありました。

息子もどちらかというとシャイなほうなので伸びが遅い方かなとは思います。

一方でおしゃべりな子のほうが初期の環境ストレスは高い傾向がありそうです。
話したくても言語のせいで話せないことでストレスを感じるようです。
その点、うちの子は割と自分の世界があるタイプで、話せなくても大して気にしないせいか、ストレスなくスッと馴染んでいきました笑

興味を持ってくれるのが何より

まとめると、さすがに1年間英語の環境で過ごし、毎日ELLの英語を受けていると、成長スピードに個人差はありつつも着実に成長していると感じます。
日本で英語学童やオンライン英会話をやっていたときとは比べ物にならないでしょう。

ただ一方で数年海外で暮らしたら英語ペラペラで心配なしってことは無いとも思います。

何よりよかったのは英語に興味を持ってくれたことです。

始めは恥ずかしがって話さなかったけど、最近はたまに英語を口にするようになりました。なぜか兄弟に英語で罵声を浴びせています…笑

なんのために英語が必要なのかを体感してもっと話せるようになりたいと思うことが大事だと思います。

今後も英語を学習する必要はあるとおもいますが、英語に興味があれば成長の傾きが大きく変わるでしょう。


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