ドイツの育成事情(Jr.ユース年代編)
はじめに
ユース年代編に引き続き、今回はJr.ユース年代について紹介していきます。Jr.ユース年代に当たるU-15年代は、ドイツ全土に6つのトップリーグが存在します。北地区、南西地区、バイエルン地区、北東地区、西地区、南地区の6つがあり、バイエルン地区と南地区は10チームが参戦し、各リーグの優勝チームによる南地域のチャンピオンシップが開催されます。他の4つのリーグは、14チームでのリーグ戦でチャンピオンシップ等は開催されません。
2部リーグはおおよそ州サッカー協会規模、以下地域によりますが6部リーグまで存在します。
前回の「ユース年代編」はこちら👇
19/20シーズンの結果
19/20シーズン U-15 レギオナルリーガ(北地区)
19/20シーズン U-15 レギオナルリーガ(北東地区)
19/20シーズン U-15 レギオナルリーガ(西地区)
19/20シーズン U-15 レギオナルリーガ(南西地区)
19/20シーズン U-15 レギオナルリーガ(バイエルン地区)
19/20シーズン U-15 レギオナルリーガ(南地区)
※引用:FUSSBALL.DE
過去の優勝チーム(19/20シーズン含む過去3シーズン)
北地区
19/20シーズン:優勝/ SVヴェルダー・ブレーメン
2位/ VfLヴォルフスブルク 3位/ ハンブルガーSV
18/19シーズン:優勝/ SVヴェルダー・ブレーメン
2位/ ハノーファー96 3位/ FC St.パウリ
17/18シーズン:優勝/ SVヴェルダー・ブレーメン
2位/ ハンブルガーSV 3位/ VfLヴォルフスブルク
北東地区
19/20シーズン:優勝/ ヘルタBSC
2位/ RBライプツィッヒ 3位/ ケムニッツFC
18/19シーズン:優勝/ ヘルタBSC
2位/ RBライプツィッヒ 3位/ F.C.ハンザ・ロストック
17/18シーズン:優勝/ RBライプツィッヒ
2位/ ケムニッツFC 3位/ 1.FCウニオン・ベルリン
西地区
19/20シーズン:優勝/ MSVデュイスブルク
2位/ ボルシア・ドルトムント 3位/ ボルシアMG
18/19シーズン:優勝/ ボルシア・ボルトムント
2位/ FCシャルケ04 3位/ バイヤー04レバークーゼン
17/18シーズン:優勝/ ボルシア・ドルトムント
2位/ バイヤー04レバークーゼン 3位/ FCシャルケ04
南西地区
19/20シーズン:優勝/ 1.FSVマインツ05
2位/ 1.FCカイザースラウテルン 3位/ FCシュペーヤー09
18/19シーズン:優勝/ 1.FSVマインツ05
2位/ 1.FCカイザースラウテルン 3位/ SVエルフェアスベルク
17/18シーズン:優勝/ 1.FSVマインツ05
2位/ 1.FCカイザースラウテルン 3位/ TuSコブレンツ
バイエルン地区
19/20シーズン:優勝/ FCバイエルン・ミュンヘン
2位/ FCアウグスブルク 3位/ SpVgg.グロイター・フェルト
18/19シーズン:優勝/ FCバイエルン・ミュンヘン
2位/ TSV1890ミュンヘン 3位/ 1.FCニュルンベルク
17/18シーズン:優勝/ FCバイエルン・ミュンヘン
2位/TSV1890ミュンヘン 3位/FCアウグスブルク
南地区
19/20シーズン:優勝/ VfBシュトゥットガルト
2位/ SCフライブルク 3位/ SVダルムシュタット98
18/19シーズン:優勝/ VfBシュトゥットガルト
2位/ TSG1899ホッフェンハイム 3位/ アイントラハト・フランクフルト
17/18シーズン:優勝/ TSG1899ホッフェンハイム
2位/ アイントラハト・フランクフルト 3位/ VfBシュトゥットガルト
※南地域チャンピオンシップ
19/20シーズン:開催なし
18/19シーズン:優勝/ VfBシュトゥットガルト 2位/ FCバイエルン・ミュンヘン
17/18シーズン:優勝/ TSG1899ホッフェンハイム 2位/ FCバイエルン・ミュンヘン
最後に
U-15のトップリーグには全76チームが参戦しています。成人のブンデスリーガ1部、2部に参戦しているチームは計36チーム、3部リーグが20チームですので、19/20シーズンは56チームがプロリーグに参戦していることになります。よってU-15の各リーグに参戦しているチームは、ブンデスリーガクラブのアカデミーチームからドイツサッカー協会公認アカデミークラブのチーム、街クラブのチームと様々です。そのため上位のチームに大きな変動はなく、常に特定のチームがリーグの上位を占めているようです。
一つ上の年代(U-17)からはドイツ全土に3つ存在するブンデスリーガが始まり、一つ下の年代(U-13)はU-15の4部リーグに相当する州に複数存在するリーグがトップリーグとなります。そのためU-15がレベル、規模共に堺となるカテゴリーと考えられます。
U-15から次のカテゴリー(U-17)に上がる時点で下部リーグからトップリーグに移籍することも考えられますが、年齢が上がるごとにその確率は低くなります。
以上のことから将来ブンデスリーガを目指す選手にとっては、自信のレベルを見極める最初の時期といっても良いでしょう。
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