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世界最多の観客動員数を誇るブンデスリーガ

ブンデスリーガと4大リーグの平均観客動員数推移

2001/02〜2014/15シーズン
ドイツ・ブンデスリーガ1部の1試合あたりの平均観客動員数は、2003/04シーズンにイングランドのプレミアリーグを抜き世界のフットボールリーグで1位となった。その後も順調に観客動員数は増加し続け、2011/12シーズンには過去最多の45,116 人を記録した。また、ブンデスリーガは2001/02〜2014/15シーズンまでの15年間で約12,000人も平均観客動員数が増加しており、ヨーロッパの中でもブンデスリーガと共に4 大リーグと呼ばれているイングランドのプレミアリーグ、スペインのリーガ・エスパニョーラ、イタリアのセリエAと比較してもその増加率は顕著である。

4大リーグ平均観客動員数の推移(2001/02〜2014/15)

卒業論文


2015/16〜2019/20シーズン
2015/16シーズン以降は、各リーグに大きな変化はなく全体的に横ばいという結果になっている。ブンデスリーガは2017/18シーズンに2011/2012シーズンの過去最高記録に迫ったが、僅かに超えることができずその後は若干の下降傾向となっている。一方で、プレミアリーグは2016/17シーズンからの3年間で約3,500人の増加となっている。理由としては、リヴァプールやトッテナム、レスターの躍進によってリーグが混戦となり、優勝チームが分からないことでリーグとしての面白さが増したことが考えられる。最先端の技術が詰まったトッテナムの新スタジアム完成も好調の要因に挙げられる。

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transfermarkt(2020)をもとに著者作成


ドイツサッカーリーグ(DFL)によると、2016/17シーズンのブンデスリーガ1部およびブンデスリーガ2部の612試合に、2015/16シーズンより1.3%のプラスとなる計19,049,362人のファン、サポーターがスタジアムを訪れ、過去最高の観客動員数を記録した(BUNDESLIGA 日本公式HP)。ただし、1部だけでみれば、1試合あたりの平均観客動員数は40,693人ながら、2016/17シーズンから過去9年間で最低の数字を記録した。一方で、ブンデスリーガ2部は2015/16シーズンから13%アップの21,560人との歴史的な数字を記録している。なかでも、シュトゥットガルトは平均50,364人とブンデスリーガ2部の13%アップに繋がる大きな貢献をした。このシュトゥットガルトは2015/16シーズンで2部に降格したが、2016/17シーズンブンデス2部で優勝をし、1部復帰を決めた。しかし、2018/19シーズンに16位で降格となり、2019/20シーズンはブンデス2部で戦っている。2019年8月から2020年6月までの期限付き移籍で日本代表の遠藤航がシント=トロイデン(ベルギー)から加入している。

2部優勝を決めたシュツットガルトの最終節には約6万人が訪れた(2017)

シュツットガルト

出典:Getty Images(2017)


ブンデスリーガクラブと他リーグクラブの比較

FOOTBALL CHANNEL(2017)によれば、ドイツのサッカー選手情報データベースサイト「transfermarkt.de」が2016/17シーズンに世界で平均観客動員数が最も多かったトップ40クラブを発表した。transfermarkt.de(2017)によると、2016/17シーズンで平均して最も観客が入ったクラブはドルトムントで、その数はなんと79,712人だった。ちなみに、ドルトムントは6年連続でトップを維持している。2位から5位のクラブ(バルセロナ、マンチェスター・ユナイテッド、バイエルン・ミュンヘン、レアル・マドリー)は平均観客数が7万人を超える数字を記録した。なお、4位のバイエルンはトップ40チームの中で唯一、アウェーブロックも含め常に満員になったクラブであった。また、トップ40チームのなかで最も多くのチームが所属するリーグはブンデスリーガ(ドイツ)の12チームだった。2位はプレミアリーグ(イングランド)の9チームで3位は5チームのリーガエスパニョーラ(スペイン)だった。つまり、世界で最も観客を動員しているリーグはブンデスリーガといえる。
さらに4月3日、ドイツ最大のサッカー専門誌kickerの日本語版が今シーズン(2019/20)これまでのブンデスリーガにおけるホーム観客動員数をクラブ別で発表した。日程の都合上、チームによってホームゲームを11試合から13試合を消化しているが1位のボルシア・ドルトムントはこれまで12試合を消化し、昨季の平均観客動員数80,314人を上回る脅威の81,171人を記録している。この数字が今シーズンの最高観客動員数ではなく平均観客動員数というのが凄まじい。また18クラブの平均観客動員数は40,968人となっている

2016/17シーズン平均観客動員数トップ10クラブ

卒業論文3


ブンデスリーガ2019/20:平均観客動員数ランキング

ドイツ

最後に

このようにブンデスリーガは長らく世界一の観客動員数を記録しており、国内でのサッカー人気が分かる。週末になれば、家族または友人とスタジアムに行き、ビールを飲みながら地元のクラブを応援するという習慣が根付いているのだろう。ドイツにおいて、サッカーというスポーツは人々の生活の一部となっており、強く根付いたサッカー文化とサッカー人気の高さがドイツの強さを支えているのかもしれない。


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