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和風スナックお兄ちゃん vol.1 〜収録曲解説 B-Side Mixed by 花吹雪レモン〜

Neon Potato(以下、ポテト):次はB面のレモンくんのミックスの曲解説を
花吹雪レモン(以下、レモン):ほぼ90年代の曲でやったってとこがポイントですかね。RSDで7インチにして欲しい曲ばっか入れました

01. いつも…大好き / 辺見えみり

ポテト:いきなりルー・リード?
レモン:辺見えみりさんの曲でまさかワイルド・サイドを歩けが引用されるとは意外ですよね。トライブのCan I Kick It?かと思いきや
ポテト:これは90何年の曲なんですか?
レモン:96年リリースですね。辺見えみりさんの歌手活動はアルバム2枚のリリースで終わったんですけど、歌も上手だしもっと出してほしかったですね〜

02. 夜のオアシス / 須藤薫

レモン:須藤薫さんの91年リリースの曲です
ポテト:須藤薫さんと言えば…
レモン:主に80年代に活躍されて、1stアルバムから松任谷正隆や大瀧詠一、杉真理なんかも曲を提供してて思いっきりシティポップ文脈の方なんですけど
ポテト:今回のレモンくんのチョイスは
レモン:マリア・マルダーの『Midnight At The Oasis』という曲の日本語カバーですね。彼女の作品の中ではスルーされがちな曲をピックアップしました
ポテト:これ洋楽のカバーだったんですね
レモン:原曲より全然こっちの方が好きで

03. チェリー・ヴァニラ / 細川ふみえ

レモン:たけしのカキタレとしても名を馳せた細川ふみえさん、ふーみんの曲ですね
ポテト:バイク事故の時も会いに行ってたか帰りだったか、みたいな感じでしたよね笑
レモン:また、ふーみんが究極の甘えんボイスなんですよ。元でんぱ組のねむきゅんとかもそうだけど時代時代に必要なんですよ甘えんボイスは
ポテト:音がまた気持ち良いですね
レモン:これは小西康陽さんがやってるんですけど、ふーみんのアルバムは、福富幸宏、石野卓球、朝本浩文、コモエスタ八重樫などなど、かなり面白いメンツが集結しててオススメです

04. 大人になること… / 田中律子

レモン:ダブルサックスを絡ませて田中律子さんの大人になること…です
ポテト:ベース、鬼ですね。田中律子さんがこんな曲も出してたとは
レモン:何気にアルバム5枚も出してるんですよね。この曲は藤原ヒロシ先生のプロデュースです
ポテト:HFが!
レモン:アパレル業界の末席に身を置く我々としてもスルーできない
ポテト:あれ?よく聴くとサビの男性コーラスはもしかして
レモン:ご本人です
ポテト:この頃から歌っていたんですね
レモン:91年の時点でね。HFのベスト盤的なモノも何枚かリリースされてますけど、田中律子さんの曲ってまず入らないから勿体なくて

05. Stay with me… / 松雪泰子

レモン:これは松雪泰子さんの曲なんですけど
ポテト:Stay with me…って
レモン:シティポップの大名曲、松原みきさんの『真夜中のドア』と同じタイトルですよね。でもカバーとかじゃなくて全然違う曲
ポテト:これも90年代ですよね?
レモン:95年のリリースですね
ポテト:ミッド90’sヤバいですねやっぱ。マジで色々ある

06. 恋がしたかった / 市井由理

ポテト:これは東京パフォーマンスドール、EAST END X YURIの…
レモン:市井由理さん。96年のソロシングルですね
ポテト:これまた少し鼻にかかったような甘えんボイス
レモン:YURIちゃんの甘えんボイスはラップしてる時からスゴく好きで
ポテト:バックトラックもリディムっぽくて持ってかれますね
レモン:作ってるのは朝本浩文さんですね。時期的にはUAの初期のPETITと同じくらい
ポテト:♪ヤヤンヤンヤンパッパ〜ラ〜が頭に残ります

07. 1 or 8 / 原田知世

レモン:トーレ・ヨハンソンが手がけた原田知世さんのミディアムナンバー
ポテト:前にレモンくんがイベントでかけてた『太陽になりたい』ともまた違ったアプローチの曲ですね
レモン:あの曲キッカケで彼女の歌唱力に気づいて色々と掘ったら想像以上にリリース量が多くて、ベスト盤を除いたオリジナルアルバムだけで20枚以上出してるんですよ
ポテト:掘り甲斐がありますね〜それは。そしてまた声も綺麗
レモン:あなたの番ですの菜奈ちゃんボイスも素敵でした

08. 東京タワー (wonderful world mix) / 井上睦都実

レモン:次は井上睦都実さんの東京タワー
ポテト:この曲もレモンくんに教えてもらったんだけどピチカートっぽいですよね
レモン:リリースは93年でプロデュースは田島貴男さんなので、そのフレイヴァー出てますよね
ポテト:野宮さんが歌ってたらもうこれはピチカートの曲になりそうなくらい
レモン:この曲ってシングルのB面で、A面は正に小西さんが手掛けているからオムニバスとかにも収録されたりするんですけど、こっちは全然ピックアップされないんですよ
ポテト:スゴく良い曲なのに勿体ない。でもこういった曲が日の目を見るのが和風スナックお兄ちゃんならではですね

09. アジアの純真 / TSUTCHIE feat. MariMari

レモン:PUFFYのデビュー曲をシャカゾンビのツッチーが再構築して、ボーカルにMariMariちゃんを迎えたカバーです
ポテト:MariMariちゃんなんですね歌ってんの
レモン:ポテト氏がナイトクルージング入れてたんで、そのアンサーってコトで
ポテト:ビートもボーカルも全体的に漂う浮遊感が心地良い
レモン:ただこの曲だけ90年代じゃないんですよね。03年リリースなんですけど原曲が96年なんでまぁいいかと思って笑
ポテト:レモンくんのミックスはクラブミュージックに親しんだ人たちに特に響くと思いますね。曲順もそうだし、ミックスする場所も気持ち良いとこをちゃんとわかってくれてるっていうか。この曲も正にミックステープの終盤って感じで

10. アリガト / 宮村優子

レモン:最後の曲は宮村優子さんのアリガト
ポテト:どういった方なんですか?
レモン:本業は声優さんで、有名なトコではエヴァのアスカ・ラングレーもやってて
ポテト:えー、全然知らなかった
レモン:ボクもアニメ観てないからそこはあんまりわかってないんですけど、音楽活動の方は面白くて。作家陣が筋少の大槻ケンヂと三柴理、サザンの関口和之、ジッタリンジンの破矢ジンタ、カステラの大木トモフスキーとか、ロック畑の人たちが宮村さんで遊んでいる感じです

文章・構成=花吹雪レモン

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