タイパ(タイム・パフォーマンス)

動画は倍速&スキップ再生して、書籍は要約コンテンツだけ視聴して、音楽はサビだけ聞く、など時間を効率的に使う最近の潮流の中で使われる言葉だそうです。

世代間で意見が分かれそうですが、他人は他人、自分は自分、当人が満足しているなら法律に反していない限り何でも良いかと思います。

制作側もこの潮流に順応し、10年後の音楽はきっと全ての曲がボーカルのサビで始まり、アクション映画は開始1分でビルが爆発し、夏祭りの花火は全弾同時に発射するでしょう。

私個人の意見としては、対談や授業等の人が語る系の動画は倍速で見たいです。人は話せる最大速度より聞き取れる最大速度の方が遥かに速いと思います。たまに早口な方もいますが、(台本や定型文がある場合を除き、)話し手は、スピードを上げれば上げるほど、空転したタイヤのように思考のトルクが弱まり、言葉の威力が失われていくように感じます。ちなみに、情報を速く仕入れたいなら倍速動画よりテキストメディアの方が良いと思います。

この記事を書きながら思った事ですが、「早口」は言葉の意味と漢字の意味が合っていないですよね。日本語に「速口」という言葉は存在しないのか、後で調べてみようと思います。

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