恐妻から学ぶ_任意継続VS国民健康保険
経営者にとって社員が退職することはつらいかもしれません。
特に退職時に問題になるのが、健康保険の切り替えになります。
退職される社員が次の就職先が決まっている、あるいは家族の扶養に入るとなれば、特段問題ないのですが、健康保険の任意保険のほうがいいか、国民健康保険のほうがいいかで相談されるケースが多いと聞きます。
一番簡単な回答は、「居住地の役所の国民健康保険を取り扱っている部署へ電話あるいは直接行って聞いてきてください」となります。
ただ、それでは心許ないため、経営者の方でもこれぐらいは回答できるとネットで悪くは言われず済みますので紹介しますね。
ところで、まずは健康保険の任意継続について簡単に説明させていただきます。
▽健康保険の任意継続(ポイント)
①退職日の翌日から最長2年間加入が可能
②退職時の給与が高い人は保険料が抑えられる可能性が高い
→年間10万円ほど安くなるケースあり
③在籍時の健康保険による健康診断や人間ドックなど受診補助等を継続して受けることができる(健康保険組合の場合は、保養所等も含む)
④退職後1年目は任意継続、2年目は国民健康保険などへの切り替えが可能になった(今までは就職あるいは家族の扶養等の理由でなければ任意継続以外の健康保険への切り替えができなかった)【2022年1月改正】
④のポイントから、退職時は任意継続に一旦切替えを行い、収入がほとんどない場合、2年目は国民健康保険への切り替えを行うことで保険料を抑えることが可能になります。
このことを退職される方へお伝えすると、「役所に聞いてください」と冷たい言い方から卒業できます。
結果としてこの経営者は退職の時まで社員を大切にしてくださっていると思っていただき、プラスに働きますので、簡単に提案できることをおすすめします。
▽参考
国民健康保険料と任意継続保険料シミュレーション
https://5kuho.com/keisan/
→都道府県・市区町村を選択
→収入等を入力すると居住地の国民健康保険料と任意継続保険料が表示される